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ワンコのためのエンディングノート【ノーフォークテリア】Webデザイナー雪丸崇一さん愛犬バズと暮らす鎌倉生活

ワンコのためのエンディングノート【ノーフォークテリア】Webデザイナー雪丸崇一さん愛犬バズと暮らす鎌倉生活

鎌倉へ引っ越して約2年が経とうとしている。
引っ越してから出会って仲良くなった人達は本当に多く、人との繋がりが鎌倉での生活をより豊かに彩っていると言うのはとても大きな要素だ。

一つの出会いがきっかけで、鎌倉での出会いが活性化した昨年の10月頃からちょうど丸1年、季節もすっかり秋の空気感漂う10月も下旬のこと、鎌倉へ引っ越してきてから一番の大事件が起きた。

記事:雪丸崇一

Yukimaru

Profile:Web制作会社を経て、現在フリーでWebサイト制作からフライヤーや名刺などDTPの制作をしている、犬とスイーツとダンスが好きなおじさん。 趣味でたまに踊ったり。 2021年より拠点を東京から鎌倉へ移す。

ワンコのためのエンディングノート

鎌倉で普段良く飲んだり食べたり遊んだりしている友達の1人が亡くなったと言うのだ。
何かの冗談かと思った。
だがそんなことを突っ込む隙間もないくらい、状況が刻一刻と伝わってくる。
どうやら間違いない事実だったようだ。
あまりにも突然のことに友人一同ショックを隠せない。

心不全が原因で路上で倒れているところを救急搬送されたが、その時にはすでに手遅れだったとのこと。

ワンコのためのエンディングノート【ノーフォークテリア】Webデザイナー雪丸崇一さん愛犬バズと暮らす鎌倉生活

残されたワンコ

鎌倉の友人たちはワンコを飼っている人が多く、今回倒れた友人もその1人だ。
友人の死にショックを受けつつも、みんな次にすぐに気になったことはワンコの安否だ。

周りの友人たちと、何か出来ることはないかと考えたが、現状で友人として出来ることは限られている。
限られている中でも、病院や警察と連絡をとり、なんとか自宅へ入ることが叶い、飼っていたワンコを無事に保護することができた。
当日の内に保護することが出来たことは本当に良かった。
これが数日〜1週間と発見や確認が遅れたらと思うとゾッとする。

前回の記事で、私が作った「ワンコレスキュー」(私に意識が無い場合、自宅に飼っている犬を保護してください)のキーチャーム。やはり重要なアイテムかもしれないと思った。

今回は気付いた周りの友人たちが、彼がワンコを飼っていることを知っていたので色々な機転が効いたが、そうで無い場合は自宅にワンコが居ることを知る術がない。それをリアルに感じた。

家族への連絡手段

またワンコのみならず、家族との連絡方法についてもしっかり考えなければいけないと思った。
携帯の電話帳もセキュリティーロックされて見られなくなってしまう可能性があるからだ。
そうすると、友人レベルではなかなかご家族の連絡先までは知らないことの方が多いので、周りの近しい友人よりもご家族への通達の方がかなり遅くなってしまう可能性があるのだ。

しかもご家族への連絡は酷なことにも、なんとも事務的なもので、第一報に死の知らせを聞いたと思ったら心の整理もままならない内に、その流れで遺体の引き取りや葬儀の説明までを一気に淡々と説明されるのだ。
そんな中更に、勤め先への連絡や残された家の整理、口座の凍結なども悲しむ暇も無く時間に追われるようにやらなければいけない。
そこに加えてワンコである。
しかもこれは待ってくれない。生きているのだ。
今日、明日の道標が必要な子である。

ただやはりご家族の心境としてはすぐに全部には頭が回らないと言うのが正直なところであろう。
恐らくそれは誰に置き換えてもきっとそうであろう。
訃報の知らせがあった当日、友人宅からワンコを保護してそのまま鎌倉の同じくワンコ飼っている友人宅でご家族がしばらく落ち着くまでの間、預かることとなった。
お互いのワンコ同士もそれぞれ面識があるのでワンコも少しは安心だろう。

ワンコのためのエンディングノート【ノーフォークテリア】Webデザイナー雪丸崇一さん愛犬バズと暮らす鎌倉生活

自分の死と残されるワンコについて

こんなことがつい最近あったものだから、より現実味を帯びて自分の死と残されるワンコについて嫌でも考えざるを得ない機会となった。
改めて「死」とは必ずしもゆっくりと訪れるものとは限らなくて、むしろ突然やってくることの方が圧倒的に多いのではないだろうか?と思った。
残されるワンコについて、飼い主としても一番気がかりなのは恐らくは引き取り手であろう。ワンコの行く末なのだから。
あまり考えたくは無いが、最終的に引き取り手が居なかった場合は恐らくネットなどで里親を探すことになるのだろうか。
一番理想的なのは、生前面識があって可愛がってくれていたような人が理想であろう。
そう考えるとやはりワンコネットワークと言うのか、ワンココミュニティーと言うのか、つまりワンコと親同士のコミニュケーションは出来れば広く良好に築けていた方が良さそうだな。と再認識した。。

もちろんそれだけをあてにするわけでは無いが、コミュニケーションを避けるあまりワンコ自身も他者へ懐き辛い、警戒が強めな子に育ってしまったら、いざという時に大変だろうなと思った。

飼い主としても「あの人のところなら安心。大丈夫だ。」と成仏したいところだ。

もしそれがなかなか難しい場合には、定期的にシッターさんをお願いして慣れさせておく。と言うのも一つの手段かもしれない。
何か有事があった時にシッターさんにも連絡が行くようにしておけば、扱いに慣れたシッターさんなら幾分か安心であろう。また、善意に甘え過ぎるのに抵抗があると考える人も、多少のことはお金で解決!と思えば幾分か気は楽かもしれない。

ワンコのためのエンディングノート【ノーフォークテリア】Webデザイナー雪丸崇一さん愛犬バズと暮らす鎌倉生活

大事ボックス

うちなんかは割とそうなのだが、普段来客が滅多に無いような家は特に、親しい信頼できる友人などにはやはり何度かちゃんと家へ招いて、どこに何がある。などの通達はしておいた方が良いなと思った。
信頼出来る人ならば、合鍵を渡しておくのも良いかもしれない。
もちろんこれはプライバシーや防犯セキュリティーの問題もあるので一概には言えないが、今回の友人の件は過去に
「何かあったらこの大事ボックスに全部入っているから」
と、友人に予め伝えておいたことから、ご家族への連絡もスムーズに進んだのである。

ワンコによっては持病を抱えている子もいるだろう。そういったことも踏まえて、通院している病院や普段飲んでいる薬やフード。それらの情報もちゃんと引き継げるようにまとめておいた方が良いのかもしれない。

友人のワンコの今後は、里親として手を上げてくださっている生前交流のあった友人も居たりするので、恐らく安心して新しい暮らしに進めるのでは。と今は考えている。
それまでは私としても散歩に連れて行ったりと、出来ることは小さなことではあるがこの子が幸せになれるよう、出来る限りのサポートをしてあげたいと思う。

もちろん、生前の彼の人徳によるものはとても大きいと思うのだが、鎌倉のコミュニティーの優しさと強さを感じる出来事でもあったし、万が一残されるかもしれないワンコのためにも、誠実に生きねばな。と思った。
ワンコに一切の罪はない。けれども、飼い主の行いや徳がそのままワンコの未来を左右しかねないのかもしれないと。

兎にも角にも、鎌倉へ越してきて一番ショックな出来事だった。
もっとたくさん話もしたかったなぁ。ただただ悲しい。
残されたワンコが幸せな道を歩けるように、友人たちと一緒に可能な限りサポートしていくので、どうか心配せずに安らかに眠って欲しい。

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