保護犬を迎え入れた方の中には、育犬ノイローゼになってしまう方がいます。
保護犬は、子犬ではなくある程度成長した犬であることがほとんどです。
保護団体からの引継ぎによってある程度の性格はわかるはずなのですが「こんなハズではなかった」ということがあります。
保護犬を迎え入れて育犬ノイローゼになってしまった時の対処法を解説します。
記事監修:犬のしつけハグ 川島 恵
Kawashima
保護犬を迎え入れる時の注意点
犬の年齢
保護犬はペットショップやブリーダーから迎え入れた場合と違い、ある程度成長した成犬であることがほとんどです。
迎え入れる犬の情報は、ある程度詳細に引き継が得ることになりますが、犬の年齢に関しては正確なことはわからないので、推定ということになります。
保護団体によって推定年齢を伝えられますが、若く伝えられることがあります。
なぜなら、若い犬の方が飼い主さんと一緒に過ごせる時間が長くなるからです。
逆に飼い主になる方が自分の年齢を考えて、自分が犬よりも先に死んでしまったら犬の面倒を見る人がいなくなるという理由から、ある程度上の年齢の犬を迎えたいという人もいます。
保護犬の受け入れのポイントは引継ぎ
若い犬もシニア犬も共通して言えることは、その犬のことは前の飼い主さんが一番よくわかっているということです。
犬を迎え入れるときは、必ず引継ぎをしっかりと行いましょう。
なぜなら、引継ぎが上手くいかないと、イメージと違う犬を迎え入れてしまう危険性があるからです。
犬の性格や体調、持病などについては、しっかりと引継ぎを行う必要があります。
引継ぎの際に前の飼い主さんから「全く吠えないし、噛んだりもしません」と言われたから迎え入れたにもかかわらず「めちゃくちゃ吠えるし、めちゃくちゃ噛む」ということもあります。
突然成犬を迎え入れた場合、飼い主さんの手に負えなくなってしまうことがあります。
手に負えなくなって、手放すことを考えてしまうのです。
子犬は飼い主にたいする愛情表現で甘噛みやじゃれ噛みをすることがあります。
しかし成犬の場合には、自分の要求を通すために本気で噛むという行動に出ることがあります。
同じ噛むという行為でも、子犬と成犬ではレベルが違うので注意が必要です。
ケガにも繋がるので、引継ぎは念入りに行うことは必須です。
トライアル期間を設ける
保護犬を迎え入れる場合には、必ずトライアル期間を設けて下さい。
本当にこの犬を飼うことが可能なのか、家族でも相談する必要があります。
犬を飼いたいと思っている人だけで犬のお世話をすることは難しいです。
一緒に暮らす家族みんなの協力が必要です。
トライアル期間は、保護団体によって異なりますが、最低1週間は犬と一緒に生活をしてみましょう。
1週間無事に生活をすることができたら、恐らく1ヶ月は一緒に生活することができるでしょう。
保護犬を迎え入れて1ヶ月程度経過すると、犬も家や飼い主さん家族に慣れてきます。
慣れてくると犬の行動にも変化が出始めて、今までなかった問題が起こる可能性があります。
問題が出た場合は、その都度家族で話し合いをして下さい。
犬と関わる家族全員で話合いをして、問題に対処するようにしましょう。
犬のお留守番の時間や構う時間について決めておくとよいでしょう。
実は、犬を迎え入れてから、問題が起きてから、対処法を考えるのでは遅いです。
育犬ノイローゼになってから改善方法を考えるのでは対処が難しくなります。
育犬ノイローゼになることを防ぐために、迎え入れる前にしっかりと考える必要があります。
犬のしつけハグにも、保護犬を迎え入れたら育犬ノイローゼになってしまったという方からの相談が増えています。
迎え入れる前に環境設定をしっかりすることで、未然に防ぐことができます。
様々なトラブルや問題を防ぐためにも、トライアル期間が必要なのです。
トライアルのメリット
保護犬を迎え入れる前にトライアル期間を設けることで、犬に対する気持ちが変わってきます。
犬を迎え入れたら生活がどんな風に変わるのかを知ることができます。
保護犬は多くが成犬なので、子犬と比較すると変なクセがついているケースが圧倒的に多いです。
トライアル期間中にしつけのプロに相談することで、どのようなしつけを行うべきか?しつけにはどれくらい時間がかかるのか?ということを事前に予測することが出来ます。
少しでも犬と一緒に生活をしてその犬のクセがわかれば、適切なアドバイスをすることが出来ます。
飼い主さんも以前に知っておくことで心構えが変わってきます。
保護犬や新しい犬を家を迎える時の最初の準備と注意点 | 犬のしつけハグ (dog-hagu.com)
まとめ
愛犬ノイローゼと飼育放棄~保護犬バージョン
- 家族会議は絶対にする
- 保護犬の情報引継ぎをちゃんと確認しておく
- トライアル期間を設ける
家族で犬を飼う時、犬を飼いたいと思っている人が一人だけなのに、家族で犬を飼うことは出来ません。
家族全員でお世話をするという覚悟が必要となりますので、事前に家族会議を行いましょう。
犬を飼う前に、ここは犬を飼う環境が整っているのかを考えて、飼うことを決めたら家族全員でお世話をしましょう。
愛犬と関わる時間をしっかりと確保しなければ、育犬ノイローゼになってしまう可能性があります。
保護犬を迎え入れる前に、家族会議を行うことを忘れないで下さい。
前の飼い主の情報など、保護団体からの引継ぎはしっかり行いましょう。
引継ぎをいい加減に行うと揉め事の原因になってしまいます。
犬の保護団体は、犬を扱うプロなので犬の性格は把握しています。
犬の感情表現の仕方(噛む、吠えるなど)やトイレをしていた場所などの確認をしておきましょう。
病気や犬の体調に関する最低限の情報も確認しましょう。
例えば体を動かすことが大好きで運動量を確保しなければならない犬なのに、お留守番ばかりさせる生活になると犬がストレスを抱えてしまい問題行動の原因になります。
迎え入れる犬が自分の生活スタイルに合っているのかどうかも、保護団体の方達と相談しておきましょう。
トライアル期間は、絶対に設けましょう。
無理でも必須です!!
環境によって犬の行動も変わってくるので、実際にやってみないとわかりません。
迎え入れる期間は保護団体によって異なりますが、絶対にトライアルは行って下さい。
「ケージに入れると吠える」「遊んでいると噛んでくる」などの状態を実際に見てみる必要があります。
何も対処しなければ、行動が改善されることは決してありません。
むしろ悪化するので、トレーニングを行う必要があります。
この先に見える悪い状況にならないためにも、現在の状況を見てトレーニングすべき点を見つけて、対策を考えておかなければなりません。
お困りのことがあれば、LINE@無料相談にお問合せ下さい。
犬のしつけのプロとして、適切なアドバイスをすることができます。
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