犬のお散歩は、運動の意味だけではなく外の刺激を受けることやストレス解消など、様々な効果を得ることができます。
お散歩が嫌いな犬もいますが、犬の健康維持のためにはお散歩嫌いは克服して頂きたいと思います。
お散歩嫌いの改善にはコツがあります。
お散歩を嫌がる犬のためのトレーニング方法をご紹介します。
記事監修:犬のしつけハグ 川島 恵
Kawashima
犬のお散歩嫌いの原因
怖い
まずは、犬がなぜお散歩が嫌いなのかを探って下さい。
犬のお散歩嫌いの原因のほとんどは、恐怖心です。
外に対して恐怖心や不安を感じている犬が多く見受けられます。
外は家の中と比較すると踏切など大きな音がしたり、車や大きなトラックが通る、見知らぬ人や他の犬などが通る、など犬が恐怖を感じてしまうものや場所が沢山あります。
家の中にはない何かを怖いと感じてしまうと、お散歩が嫌いになることがあります。
他にも、目の前でクラクションを鳴らされたり、お散歩中に大きな雷がなるなど、お散歩に対して悪いイメージがついてしまっていることもあります。
今までに犬がお散歩を嫌いになる原因がなかったか、よく考えてみて下さい。
甘え
他にも飼い主さんに甘えてお散歩中に歩かなくなる場合があります。
散歩中に歩かなくなった犬を抱っこして家まで帰ったことはありませんか?
犬は疲れた時に歩かなくなれば、飼い主さんが抱っこしてくれると思っている可能性があります。
お散歩が嫌いなわけではないのですが、歩かなくなれば飼い主さんが抱っこしてくれるという甘えから歩かなくなる場合があります。
保護犬を引き取った
保護犬は、あまりお散歩に連れて行ってもらえずに、狭い檻の中に長時間いる場合があります。
外での散歩経験があまりない場合には、散歩を嫌がることもあります。
少しずつ時間をかけて慣れさせる必要があります。
犬のお散歩嫌いを無くすトレーニング
外に対する良いイメージをつける
犬のお散歩嫌いを無くすためには、まずは外に対して良いイメージをつけましょう。
お散歩だからといって、無理矢理歩かせなくても大丈夫です。
まず最初は、家の近くの静かな場所に連れて行って、飼い主さんと触れ合い遊びをしましょう。
外に出ることさえ怖がってしまうのでしたら、家の前でも構いません。
まずは外に対するイメージを良くすることを目的としましょう。
広いグラウンドにいるような感覚で、犬と一緒に遊んでください。
家の外で愛犬が好きな遊びをすることで、外に対するイメージが良くなります。
外に対する恐怖心が薄れていき、だんだん外に出ると楽しいことがあると思うようになります。
外の環境に慣れてきたら、次のステップとして物音がする場所に連れて行きましょう。
大きな道路ではなく、多少車や人の通りがある場所が良いでしょう。
犬のお散歩嫌いの攻略は、段階を踏むことだと覚えてください。
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犬の様子や反応を見る
次のポイントは、犬の様子や反応をしっかりと見ることです。
恐怖心がある犬を無理矢理散歩に連れて行く行為は、最もやってはいけないことです。
昭和時代の根性論は、犬には逆効果です。
恐怖心があるという段階であればまだ改善の余地があるのですが、恐怖を通り越してパニック状態になってしまう犬もいます。
パニック状態になってしまうと、改善することはかなり難しくなってしまいます。
恐怖で怯えている犬を引きずって散歩に行かせても、益々恐怖心を増すことになり何もすることができなくなってしまいます。
その結果、お散歩が嫌いになるだけなので、犬の様子や反応を見て怖がっていたら無理強いはしないようにしましょう。
病気の可能性
お散歩が好きだったのに、急に行きたがらなくなってしまった場合は、病気やケガの可能性があります。
シニア犬の場合は、筋肉の衰えから長時間歩くことが辛いため、そもそも散歩に行くこと自体が苦手になってしまうことがあります。
コーギーやミニチュアダックスフンド、バセットハウンドなどは椎間板ヘルニアによる痛みや違和感からお散歩を嫌がることがあります。
急に散歩を嫌がるようになったら病気やケガの可能性があるので、犬の様子をよく観察して、触られて嫌がる場所がないか全身を触って確認してみて下さい。
もし、ケガや病気の疑いがある場合は、動物病院へ行くことをおすすめします。
お散歩コースが嫌い
お散歩コースに踏み切りや大きな道路など、大きな音がする場所はありませんか?
犬は大きな音が苦手なので、お散歩自体が嫌いなのではなくお散歩コースに苦手な場所がある場合があります。
一度お散歩コースを変えてみることをおすすめします。
踏切や車の往来が多い場所は避けて、別のコースを考えてみましょう。
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まとめ
お散歩嫌いの解消法をご紹介しました。
お散歩嫌いを克服するためには
1.嫌いな原因を突き止める
2.静かな環境で慣らす
3.歩きにこだわらず触れ合う
の3つが大切です。
ます第一に、お散歩が嫌いな原因を突き止めましょう。
お散歩嫌いの犬は、外に出る事に対して恐怖を感じてしまう臆病な性格の場合が多いです。
子犬期は好奇心が強く警戒心がほとんどないのですが、月齢が上がるとともに臆病になる傾向があります。
子犬期はお散歩が好きだったのに、月齢が上がるとお散歩嫌いになることは稀ではありません。
愛犬がお散歩嫌いになった時は、まずは静かな場所で触れ合い遊びをして外は楽しい場所だということを教えましょう。
犬は楽しい触れ合い遊びがきっかけとなり、お散歩が出来るようになります。
お散歩は運動だけでなくストレスを解消するためにもとても効果的です。
愛犬のお散歩嫌いを克服して、愛犬の健康を維持しましょう。