ケージの中ではトイレが上手くいっているけれど、表に出すとトイレの失敗が目立つという飼い主さんからのご相談です。
トイレの成功率が30%しかないのは問題です。
トイレを失敗するには、いくつかの理由が考えられます。どのように対応すればよいのか、理由別の対応方法を犬のしつけ専門家が解説します。
記事監修:犬のしつけハグ 川島 恵
Kawashima
【チワックス】トイレ成功率30%は超やばい!失敗してる理由は複数あります!
犬種:チワックス
年齢:4ヵ月
性別:オス
【相談内容】
中々トイレを覚えてくれません。
ゲージの中にトイレを置いているのですが、ゲージから出した際、色んなところでおしっこをしてしまいます。
ゲージは寝室にあり、リビングからのドアも開けっ放しにしてますが、色んなところでしてしまいます。
リビングにペットシートを、しいてるのですが、うんちはシートの上でできます。
おしっこは、30%くらいしかペットシートの上でしかしません。
出来ればゲージの中に戻っておしっこしてくれるようになればいいのですが、、、
トイレを失敗する理由
ご相談者さんの愛犬は、まだ生後4ヵ月なのでトイレの認識がしっかりと出来ていないのではないかと予測できます。
生後4ヵ月でもしっかりとトレーニングを行うことで、トイレの場所を覚えることはできます。
うんちに関してはゲージに戻ってしてくれるということなので、トイレの認識はあるのではないかと思います。
では、なぜおしっこは色んなところでしてしまうのか?という疑問が残ります。
- おしっこの回数が多いので失敗をしてしまう。
- おしっこはわざと失敗している。
以上の2つのことが考えられます。
2.のわざと失敗しているのであれば、飼い主さんに構って欲しいという意志表示でありアピールの可能性があります。
これがクセになってしまうと、飼い主さんの気を引くためにおしっこを絞り出してでもアピールするようになってしまうため、改善する必要があります。
トイレを失敗するシチュエーションをチェック!
そもそも、トイレを失敗してしまうシチュエーションを見直して頂きたいと思います。
人が見ている所でも失敗をしてしまっているのか?
飼い主さんの外出時など見ていない時に失敗しているのか?
また、管理している状況についても見直して頂きたいと思います。
ご質問頂いた文章から、広い空間で管理されているのではないかと感じました。
犬を管理している範囲を狭めていただくことをおすすめします。
例えば、リビングだけにする、リビングの中でも一区画だけにするなど、人が見ていられる範囲内・人の目が届く範囲内で管理してみてトイレを成功することができるのかを見て頂きたいと思います。
最初に決めた範囲内できちんとトイレが出来るようになったら、徐々に範囲を広げて行くという方法を取っていただくと、失敗する確率が減ってきます。
また、狭い空間であればトイレに導くことも簡単です。
まずは、狭い空間でトイレに導いてあげましょう。
もし、わざと失敗しているのではなく、トイレの認識が甘いのであれば、一から教えてあげる必要があります。
トイレトレーニングのやり方
トイレの認識が甘いのであれば、一から教えてあげる必要があります。
トイレを我慢させる➡トイレに促す➡トイレで排せつをさせる➡トイレから出す
この行動を繰り返す必要があります。
まず最初に、愛犬のトイレのサイクルを把握してください。
わざとトイレを失敗している場合には、トイレのサイクルを把握しても改善に導くことは出来ませんので、ご注意ください。
一日に何回おしっこをしているのか?何回うんちをしているのか?
一日に何回おしっこをしているのか?何回うんちをしているのか?
どんなタイミングでおしっこをしているのかを把握していただきたいと思います。
トイレのサイクルを把握できれば、そのタイミングでトイレに促して改善することができます。
人が見ていない隙にトイレをしていて、把握することが難しいという方はトイレシートを見てみてください。
トイレシートに3か所おしっこの跡があれば、3回したということがわかります。
トイレを成功に導くためには、人が手取り足取り教えてあげる必要があります。
トイレの成功率が30%というのはあまりに低すぎるので、トイレの認識が甘い可能性が高いのではないかと思います。
月齢も若いので、「わざと失敗している」「トイレの認識が甘い」この2つの可能性があるとお考えください。
トイレは人が見ているところでするという習慣をつけて頂きたいと思います。
人が見ていないところでは失敗することができない環境を作って下さい。
ゲージ管理やクレート管理をすることで、トイレの失敗を未然に防ぐことができます。
まとめ
トイレ成功率が低い生後4ヵ月の子犬の飼い主さんから対処方法についてご質問いただきましたので、解説しました。
- わざとトイレを失敗している
- トイレの回数が多くトイレの認識が甘い
以上の2つのケースについての対処方法を説明しました。
1.わざと失敗をしている場合は、飼い主さんの気を引こうとしていることが考えられます。
この場合、失敗が出来ない環境にするもしくは対応を変えて頂きたいと思います。
トイレを失敗すれば飼い主さんが来てくれる、構ってくれる気を引けるという学習をしてしまっている場合に出る行動です。
犬を管理する範囲を狭めて、失敗できないようにしましょう。
2.トイレの場所を認識出来ていなかった場合は、手取り足取りトイレに導いてあげてください。
まずはトイレのサイクルを把握してください。
排せつはご飯の後にするなどの記録をつけて、トイレの回数も把握して頂きたいと思います。
記録を元に犬がトイレに行きたくなるタイミングでトイレに導いてください。
トイレは褒めて導くしか方法がありません。
トイレの失敗は、原因によって対応が異なります。
愛犬に合った方法で対処しましょう。
犬のしつけのプロに見てもらうのが一番良い方法なので、あまりトイレの失敗が目立つようであれば、近隣のドッグトレーナーに相談することをおすすめします。
ご相談者さんの愛犬は生後4ヵ月と月齢が若いので、今の内に軌道修正をすることで今後は減ってくると思います。