今までトイレで排せつができていたのに、急にできなくなってしまうことはよくあります。
今回のご相談者さんの愛犬は、お散歩に行くようになり外で排せつをするようになってから、トイレの失敗が増えてしまったとのことです。
このままでは、室内でトイレができなくなる可能性もあります。
トイレの失敗の原因と対処法を犬のしつけ専門家が解説します。
記事監修:犬のしつけハグ 川島 恵
Kawashima
LINE無料相談への相談内容
犬種:豆柴 年齢:3ヵ月
【相談内容】
生後3ヵ月から飼い始め、2週間程度でトイレは完璧にできていたのですが、お散歩を始めてから、お散歩中にトイレをすることが多く、家でのトイレの回数が減ったのですが、今まで、問題なくできていたお家でのトイレの失敗頻度が高く、困惑しています。
よろしくお願いいたします。
トイレの失敗が増えた原因
トイレサイクルの乱れ
お散歩に行くようになってから、室内での排せつの失敗が多くなったという飼い主さんからのご相談です。
「豆柴」という犬種の特徴もありますが、まずはなぜ散歩に行くようになってからトイレの失敗が増えたのかという点について説明します。
原因を断定することは少し難しいのですが、お散歩に行くことによって室内でのトイレのサイクルが崩れてしまった可能性が高いです。
散歩中のトイレの習慣化
お散歩中に排せつをする習慣がついてしまうと、いつものお散歩の時間になると少しそわそわし始めて、排せつを失敗してしまうということが考えられます。
例えば、お散歩に行く回数が一日2回になりその時に排せつをする習慣がついてしまうと、室内で排せつをするという概念が無くなってしまうケースが見受けられます。
散歩と散歩の間の時間が長くなったり、室内で排せつするということを忘れてしまって、我慢しきれずにトイレを失敗してしまうことに繋がります。
このような状態になってしまう犬は、少なくありません。
トイレの失敗の改善方法
トイレの我慢をさせない
特に柴犬の場合には気を付けていただきたいのですが、お散歩中の排せつを覚えさせてしまうと、外でしか排せつをしなくなってしまうことが多くみられます。
室内犬として家の中で一緒の生活をするのであれば、一日2回のお散歩の時にしか排せつしませんということは、犬もトイレを我慢は必須になります。
月齢が若ければ若い程、変な我慢につながってしまいます。
排せつをしてから外に出る
極力お家で排せつをしてから、お散歩に連れて行ってあげるようにしましょう。
家で排せつをするようにすると、犬に変な我慢をさせる必要がなくなります。
また、飼い主さんの都合が悪い時、体調が悪い時に無理をして散歩に連れて行って排せつをさせる必要もなくなります。
積極的に散歩に行くのはよいことです。
「雨が降っている日はかっぱを着てお散歩に連れて行きます!!」という方もいますが、犬と飼い主さん両方の負担を考えると無理に行く必要はないと思います。
犬の月齢が若い場合、外でも中でも排せつができるという方が多いのですが、最終的には外に意向するケースがほとんどです。
室内で排せつをすることが無くなってくるので、お散歩時の一日2回しか排せつができなくなってしまうのです。
室内犬であれば、室内で排せつを済ませることを前提として、生活をしていただきたいと思います。
外での臭いかぎをやめさせる
外で排せつをする習慣がついてしまうのは、散歩に行く前に排せつを済ませていないことが原因の1つです。
更に、臭いかぎをしてしまうことによって、排せつを促すことも原因です。
散歩に行く前には排せつを済ませること、臭いかぎを阻止することによって外での排せつを止めることができます。
散歩の時間を短くする
散歩に連れて行く時間の長さに注目してください。
子犬の時期は長時間トイレを我慢することは難しいと言えます。
一回の散歩の時間が1時間~2時間と長くなると、外で排せつをしてしまいます。
散歩は気分転換の時間として、慣れるまでは10分~20分程度の短い時間にするとよいでしょう。
犬の散歩のマナー
犬のしつけハグでは、外で排せつをすることを「トイレの失敗」と捉えています。
犬が外で排せつをすることには賛否両論あり、「犬なんだから外で排せつすることは当たり前」と捉える方もいらっしゃいます。
一方で、きちんと処理をしても犬が外で排せつをすることを不快に思う方もいらっしゃいます。
特に首都圏では、犬の排せつに関するトラブルも発生しています。
外で排せつをしないようにトレーニングを行うことはできるので、犬のしつけハグでは室内で排せつをするようにトレーニングを行っています。
マナーとして犬にきちんと教えることで、犬は我慢をしてくれるようになります。
長時間の我慢になってしまう場合には、トイレシートを広げたその上で排せつをするように教えることも可能です。
外での排せつをしないように、トレーニングをしていただきたいと思います。
洋犬よりも和犬のほうが、外で排せつをする傾向にあります。
和犬を迎え入れた方は、外で排せつする可能性が高いとお考えください。
少し意識をしていただくことで、お散歩のさせかたが変わるのではないかと思います。
犬のしつけに関する考え方は人それぞれですが、犬を飼っていない人や苦手な人の目線で考えることも大切です。
犬のしつけハグでは、外に出る前には排せつを済ませた上で出ることを推奨しています。
まとめ~外で排せつをしてしまうケースの対処法
解決方法
室内で排せつを済ませてから散歩に連れて行く
散歩に行くようになってから、「トイレの失敗が増えた」「外で排せつをするようになった」という飼い主さんからのご相談でした。
散歩中に排せつをさせてしまうと、散歩中にしか排せつをしなくなったり、室内で排せつをしなくなってしまうことはよくあります。
せっかく室内のトイレシートの上で排せつが出来ていたのに、外で排せつをするようになるとシートの上ではない場所でするようになります。
そのことによって、シートの上ではない場所で排せつをするという習慣ができてしまいます。
室内の一定の場所で排せつをする習慣をつけてください。
お散歩の目的は排せつではなく、リフレッシュや気分転換、運動不足解消の時間にしていただきたいと思います。
- お散歩中の臭いかぎ
- 1~2時間の長時間の散歩
上記の2つのことをすると、我慢ができずに外で排せつをしてしまいます。
未然に防ぐことは可能なので、工夫をして頂きたいと思います。
ご相談者さんの愛犬が、お散歩中にトイレをすることが多く、家でのトイレの回数が減ったこと、今まで問題なくできていたお家でのトイレの失敗頻度が高くなってしまった原因は、「お散歩での排せつ」ではないかと思います。
もしかしたら、他にも原因があるかもしれないので、愛犬の様子をよくチェックしていただきたいと思います。