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美味しいいちごを犬に食べさせても平気なの?メリットはある?

特に旬のいちごは非常に美味しいので、飼い主さんとしては「愛犬にも食べさせたいな」と感じるかもしれません。ですが、犬がいちご(とそのヘタ)を食べても大丈夫なのでしょうか。また、犬にとっての嬉しい効果などはあるのでしょうか。色々と解説していきますので、いちごを食べさせたい方はぜひご覧ください。

犬にいちごを与えても平気なの?

特に犬にとって危険な成分は入っていないので、犬がいちごを食べても問題ありません。

ただし、いちごには「キシリトール」が含まれています。

犬はキシリトールに弱く、キシリトールタブレットやガムを食べると中毒を起こす可能性が高いです。

しかし、「いちごに含まれているキシリトールの量」を踏まえると、

「体重10キロの犬にいちごを2.5キロ以上与えた場合」にようやくリスクが表れる程度です。現実的な量ではないので、キシリトールについて心配する必要はありません。

じゃあ犬にいちごの「ヘタ」を食べさせるのはどうなの?

「人間が食べ残したいちごのヘタを犬に与えたい」「なんとなく身体に良さそうだし犬にヘタを食べさせたい」と考える人もいるかもしれません。

ですが、いちごのヘタは硬く、消化しにくいので犬に食べさせるべきではありません。

ちなみに、「ヘタを除去する→いちごを洗う」という順番だと風味が損なわれる恐れがあるので、「いちごを洗う→ヘタを除去する」という手順を守りましょう。

また、いちごの「芯」も犬にとっては硬いので「ヘタ取り器」を使って、ヘタと一緒に取ってしまうことをおすすめします。

犬にいちごを食べさせることの利点

いちごは犬の身体に以下のような効果をもたらすと見られています。

1:歯周病の防止

犬は老化するにつれて歯周病に見舞われるリスクが上がっていきます。

「歯周病菌」は腎臓疾患や心臓疾患などの引き金にもなるので、「口の中だけの問題」とは言えません。

さて、いちごから、犬の歯周病を防止する薬品が開発されています(2013年)。

ですから、いちご自体を食べることでも、歯周病のリスクを下げることができるのではないかという説があります。

ただし、あくまで

犬から免疫機能を有する「インターフェロン」を生成する遺伝子を採取する→この遺伝子をいちごに取り入れる→そのいちごから薬を作る

という手順で作りますので、「いちご自体に歯周病への効果があるか」と言うと微妙なところだと私は感じています。

しかし、「鮮度の高いいちごには犬のアンチエイジング効果がある」と、「アメリカンケネルクラブ」が述べていることも確かです。

(アメリカンケネルクラブ:世界で2番目に歴史が長い公式の愛犬家グループ)

2:抗酸化効果

いちごに含まれているポリフェノールには、抗酸化効果が期待できます。

これにより、犬の体内の活性酸素の動きを抑えることができるとされています。

3:腸の状態を整える

いちごには「ペクチン」が含まれています。

ペクチンは水分と結びつくことでゲル状に変質しますので、腸内をゆっくり動いてキレイにしてくれると見られています。

また、腸の粘膜をケアしたり、コレステロールと結びついて便として追い出したりする作用もあると言われています。

基本的にビタミンCのために犬にいちごを食べさせる必要はありません

犬は身体の中でビタミンCを作ることが可能です(人間にはない機能です)。

ですから健康状態に問題のない犬に対しては、意識してビタミンCを与える意味はありません。

ですが、シニア犬やストレス状態が悪い犬の場合は、ビタミンCを食品で補ったほうが良いとも言われています。

しかし、そういった犬の場合は「ビタミンC以外も不足している」可能性が高いですから、いちごよりも「ビタミンCが入った、栄養バランスのいいドッグフード」を食べさせたほうがいいと思います。

結局、犬はいちごを食べるべきなの?

「犬はいちごを食べてもいいが、あえて食べさせる必要はない」というのが本記事の結論です。犬にとってメリットがあるかもしれませんが、それはドッグフードでも代用できるからです。

犬にいちごを食べさせるときの調理方法

では、犬にいちごを与えるときは、どんな方法で調理すべきなのでしょうか?

まあ、正直「調理」というほど大げさなものではありませんが……

1:ヘタと芯を取る

先ほどお伝えしたとおり、ヘタと芯を取りましょう。

「ヘタ取り器」がない場合は、イチゴを真ん中からカットするなどして、丁寧に除去する必要があります。

2:いちごを細かく切る

大きないちごだと窒息する恐れがあります。

ですから、できるだけ小さくカットしましょう。

もちろんペースト状にしても構いません。

注意点:いちごはプレーンが無難です

いちごを使ったお菓子などがたくさんありますが、「いちご以外の成分」の安全性をいちいち検証するのも大変ですから、いちごはプレーンで与えましょう。

特に「糖分と組み合わせた食品」は犬にとって良くありません。

まとめ

いちごには「歯周病防止」「整腸」「抗酸化効果」などが期待できますが、特に歯周病への作用については根拠は薄いのかもしれません。ただ、他2つの効果は無駄にはなりませんし、問題のある成分が入っているわけではないので、犬に与えても構いません。ただし、ヘタを必ず取り除いて、細かく切ってから与えてくださいね。