コーヒーを犬に与えても大丈夫なのでしょうか。また、匂いをかがせても平気なのでしょうか。「なんだか危険そう……」と感じる人が多いでしょうし、実際にリスクはあるのですが、具体的にどの程度摂取すると危ないのでしょうか。特に「自分がコーヒーをよく飲むし、犬にも……」とお考えの方はぜひ最後までご覧ください。
犬はコーヒーの匂いが好き?嫌い?
コーヒーには独特の匂いがありますよね。犬はこの匂いを好むのでしょうか。
これに関してですが、「犬全体で見れば特別好きでもなければ、特別嫌いでもない」という感じです。
飼い主が犬のそばでコーヒーを飲むことで、嬉しそうにする犬もいればイヤそうにする犬もいるかもしれません。
しかし、もちろん何とも思わない犬もいる……という感じですね。
ですから、あなたの愛犬の様子を見て、コーヒーの匂いが好きなのか嫌いなのか、それとも普通なのかを判断してください。
犬はコーヒーを摂取しても大丈夫?匂いをかがせても平気?
まず、「匂いをかがせても平気なの?」について。
これに関してはさすがに大丈夫です。たとえカフェインアレルギーを持っている犬であっても平気だと言えます。
では、実際にコーヒーを犬に与えるとなるとどうなのでしょうか。
1:それほどカフェインの心配をする必要はありません
「犬にコーヒーを飲ませる」と聞いてまず思いつくのが「カフェインは大丈夫なの?」ということだと思います。
これについては、「犬の体重5キロにつきコーヒー4杯」くらいまでは平気だと考えてください。
ただし、もちろん個体ごとに違いますから、もっと少ない量で危険な症状が出るワンちゃんもいるかもしれません。
そもそもコーヒー4杯なんて人間でも飲み過ぎですよね。
どんな理由があっても、これほどの量は与えないようにしましょう。
犬がコーヒーを摂取したときの対処方法は?
ちょっとの量であれば「とりあえず放置」で問題ありません。
しかし、わずかでも様子がおかしいのであれば一刻も早く動物病院に行くことをおすすめします。
そして動物病院に連れていく前に「コーヒーの摂取量」「コーヒーを摂取した時間帯」をきちんと記録しておきましょう。そのほうが、獣医さんとしても対応しやすくなるかもしれません。
犬の「カフェイン中毒症状」はどんな感じ?
- 普段以上のよだれ
- 興奮
- 落ち着きがなくなる
- 下痢
- 嘔吐
などの症状が、コーヒーを大量に飲んでから1~2時間くらいで出る可能性があります。
また、酷いときは
- 筋肉の硬直
- 呼吸困難
- ふらふら
- けいれん
などに見舞われるかもしれませんし、命を落とすことさえあります。
これらの症状は、基本的に「カフェインを原因とする中枢神経の興奮」により発生します。
ですから、「てんかん」などの疾患がある犬については特に注意しましょう。
「水を飲ませてカフェインを薄める」のはアリ?
水分を摂取することで「カフェインの排出をサポートする効果」「カフェインによる症状を軽減する効果」などが期待できます。
しかし、犬については「水を大量に飲ませてどうにかする」のはおすすめしません。
なぜなら、お腹を壊す可能性があるからです。
もちろん、「そんな事をするヒマがあったら、すぐに動物病院に連れていったほうがいい」というのも理由の一つです。
結局犬にコーヒーを与えるのはアリ?匂いをかがせるのは?
「ちょっとなら犬にコーヒーを与えてもいいけれど、与える意味はない」&「ほんのわずかなリスクでも避けたいのであれば、与えないほうがいい」
というのがこの記事の結論です。
ただ、あなたの愛犬が「コーヒーの匂いが大好き!」というのであれば、たまに嗅がせるだけなら構いません。
しかし、例えば「カップに入っている液体のコーヒーを嗅がせる」などとなると、犬が飛びついて飲んでしまう恐れがありますよね。
その辺りのリスクを管理できるのであれば匂いをかがせてもいいですが、「面倒だな……」と少しでも感じるのであれば、「かがせるのもナシ!」という方針でいいと思います。
液体以外のコーヒーを犬に与えるのは?匂いはないの?
液体以外のコーヒーもありますが、どんな種類のものでも匂いは残るでしょうね。
そして、匂いに飛びついて飲み込む……という事があり得るので、むやみにかがせることはおすすめしません。
では、「液体ではないコーヒー」についていくつか触れていきますね。
コーヒーゼリー
液体のコーヒーに比べるとカフェインは少ないですが、含まれていないわけではないので犬に与えることはおすすめしません。
コーヒーのカス
「カフェインの含有量」はカスの状態によってまちまちだと言われています。
言い換えれば「カフェインが入っている可能性が高い」ということですし、犬に与えるべきではないでしょうね。
コーヒーのアメ
これにももちろんカフェインが入っています。
特に「眠気覚まし目的のコーヒーアメ」のカフェイン含有量は高いので気を付けましょう。
また、そもそも丸飲みによる窒息が危険ですから、どんな種類のアメでも犬に与えるべきではありません。
コーヒー豆
言うまでもなく危険です。
そもそももったいないですし、普通にコーヒーに加工して人間が美味しくいただきましょう。
まとめ
匂いをかがせるだけならいいですが、犬にコーヒーを与えるべきではありません。
大量でなければそれほどハイリスクではありませんが、それでも飲ませる(食べさせる・舐めさせる)べきではないでしょう。
人間でもカフェインを摂ると体調が変化しますが、それが犬に発生すると考えてください。危ないですよね?