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犬に大根を食べさせてもいいの?気を付けるべきことは?

犬に大根を食べさせてもいいの?気を付けるべきことは?

人間にとっては健康食材である大根。その大根を食べさせるのは大丈夫なのか、与える場合はどのような事に気を付けるべきなのかといった事について解説していきます。「ドッグフード以外のものも食べさせたい」「大根を与えてもいいのかな?」「危険性はないのかな?」などとお考えの飼い主さんはぜひお読みください。

大根に「犬に与えるべきでない成分」は入っていません

大根に「犬に与えるのがダメな成分」は含まれていません。

大根の主な成分は以下のとおりです。

カリウム

体内の塩分を追い出して血圧を安定させたり、代謝を向上させたりする効果があると言われています。

ビタミンB

疲れを取る、脳を元気にする、カルシウムの吸収を促進する、代謝を促進して太りにくくするなどの作用が期待できます。

ビタミンC

免疫機能をアップさせる、身体の中の異物を無毒化させる効果などが望めます。

鉄分

貧血を防止する働きがあるとされています。

イソチオシアネート

血液のめぐりを良くして、がんを防ぐ作用があると見られています。

などなど。

犬のためになる成分を多く含有しています。

犬に大根を与えるときの注意点

ですが、人間に比べて犬はデリケートですから、もし大根を食べさせるのであれば色々と気を付ける必要があります。

アレルギーについて

大根を与えて目が赤くなる、元気がない、肌がかゆそう、吐く、お腹を下すなどの症状が出た場合は、愛犬が大根アレルギーを持っている可能性があります。

ですから、まずは少しずつ食べさせて様子を見ましょう。

また、最初のうちは問題なくても、大根を長期的に食べさせ続けているうちにアレルギーが発生するケースもあるので気を付けてくださいね。

大根は「犬が絶対に食べるべきもの」ではないので、アレルギー症状が出た場合は、与えるのをやめましょう。

甲状腺異常を持つ犬に大根を与えるのは厳禁

大根には「ゴイトロゲン」という成分が入っています。

この成分には、ヨウ素の吸収を邪魔する作用があります。

また、甲状腺ホルモンの生成を阻害して甲状腺にダメージを与える場合があるので、甲状腺異常を持つ犬に大根を与えるのはやめましょう。

食べさせすぎに注意

犬は野菜を消化するのが比較的苦手です。ですから、食べさせすぎると胃腸にダメージが及んだり、消化不全に見舞われたりする可能性が高いです。

また、先ほど紹介したイソチオシアネートは少なからず胃腸に負担をかけますので、その点についても気を付けてください。

「イソチオシアネート」の正体は「辛味成分」です。

そもそも人間が大根を食べても「結構辛いなあ……」と感じることもありますよね。

ですから、大根を犬に食べさせる前に、飼い主さんが味見をしておくことをおすすめします。

大根を食べさせるならドッグフードはその分減らす

「トータルでの食べすぎ」を避けるためにも、犬に大根を与える場合はその分ドッグフードを減らしましょう。

ですが、いくら「いい成分が入っている大根」であっても、「高品質のドッグフード」に比べると栄養バランスは悪いです。

ですから、ドッグフードの比率を減らしすぎないようにしたいところですね。

犬に大根を食べさせるときの調理法は?

「調理」というほどのものではないかもしれませんが、以下のような方法で食べさせるのがおすすめです。

1:小さく切る

まず皮をむいて、食べやすいようにできるだけ小さくカットします。

犬が大根で窒息することもなくなりますし、消化にも優しくなります。

ちなみに、犬は「大根の葉っぱ」も食べられます。ミネラルやビタミンがたくさん入っていますし、与えてみてもいいでしょう。

「大根」と「葉っぱ」を細かくカットしたら、しっかり茹でてから食べさせてみましょう。

2:大根おろし

大根おろしなら絶対に窒息することはありません。特に小型犬などの場合は、おろしにするのがいいかもしれませんね。

大根には「おろすことで活性化する消化酵素」も入っていますので、その点で考えてもおすすめです。

ただし、その消化酵素は熱への耐久性が低いです。

ですから、大根おろしを犬に食べさせるのであれば「生」がおすすめです。

3:切り干し大根

犬は切り干し大根も食べられます。栄養価と甘味がアップしているので、ワンちゃんもより喜んでくれるかもしれません。

ただし、水で戻して細かくカットしておくことを忘れないでくださいね。

補足:刺身のツマは危険です!

「ツマを捨てるのはもったいないし、犬に食べさせよう」となるのは自然な発想ですよね。

ですが、刺身のツマを犬に与えるのはNGです。

「細く切っているから危ないの?」と感じるかもしれませんが、そうではありません。

どのような切り方であっても、大根は大根ですので犬に与えても大丈夫です。

ですが、「刺身」は犬に食べさせてはダメなんですよね。

そのお刺身のカケラが付着していたり、成分がしみこんだりしている可能性があるので、「ツマ」を食べさせるのはやめましょう。

刺身のツマに限らず、「何かの添え物だった大根」は、「メインだった食材に、犬にとって危険な成分が入っている可能性がある」ので、与えないことをおすすめします。

まとめ

犬に大根を与えるのは「アリ」です。ただし、本当に食べさせるのであれば「ドッグフードの量の調整」「細かくカット」「犬の体調のチェック」などを忘れないようにしましょう。

また、「大根はモノによっては単純にすごく辛い」という事もあるので、飼い主さんによる味見も忘れないようにしてくださいね。