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犬にアボカドを食べさせるのは危険!中毒を起こす可能性があるってホント?!

犬にアボカドを食べさせるのは危険!中毒を起こす可能性があるってホント?!

アボカドは、別名「森のバター」と呼ばれており、栄養価が高く人気が高い食材です。
人間の体には良い食材ですが、実は犬にとって有毒な成分が含まれているのです。
犬がアボカドを食べるとどうなるのでしょうか?
犬がアボカドを食べてしまった時に出る症状と、食べてしまった時の対処方法についてご紹介します。

アボカドには犬にとって有害な成分が含まれている?!

アボカドの栄養価

アボカドは、ビタミンやミネラル、食物繊維が豊富で美容にも高い効果がある万能な食材です。

果肉の約20%が脂肪ですが、その約80%がリノール酸やオレイン酸などの不飽和脂肪酸なので、悪玉コレステロールを減少させる効果があり、老化防止や動脈硬化の予防など、人間にとっては嬉しい効果が沢山あります。

脂肪分が多い分、カロリーは高いのですが、ダイエット効果も期待できます。

食物繊維が豊富なので腸内環境を整えてくれたり、カリウムが豊富なため体内の余分な水分を排出してくれます。

アボカドは、アンチエイジング効果やダイエット効果など、人間にとっては嬉しい効果が豊富な食材なのです。

犬にとって有害な成分とは?

アボカドに含まれている「ペルシン」という物質は、犬にとって有毒です。

人間にとっては特に害はありませんが、犬などの動物が食べると中毒を起こす恐れがあるのです。
ペルシンには殺菌作用があり、犬が摂取すると嘔吐や下痢などの中毒症状が現れる場合があります。

実はアボカドの品種は1000種類以上あると言われており、中にはペルシンの含有量が少ないため、犬が食べても中毒症状が起きない場合もあります。

ペルシンは、果肉よりも皮や種に多く含まれているため、誤って犬が口にしてしまうと危険です。

アボカドオイルには生のアボカドの果肉よりもペルシンの含有量が少ないため、少量であれば与えても問題ないと言われていますが、注意が必要です。

犬がアボカドを食べた時に出る症状とは?

嘔吐・下痢

犬がアボカドを食べると、嘔吐や下痢の症状が出る可能性があります。

アボカドを食べた時に出る中毒症状は、食べた後すぐに出るとは限らず、2.3日後に症状が出始める事があるため、油断出来ません。

嘔吐や下痢がすぐに治まる場合もありますが、数日間症状が続いたり呼吸困難や痙攣をおこす可能性もあります。

症状が嘔吐や下痢だけであっても、脱水症状を起こす可能性もあるので、早めの病院受診をおすすめします。

アレルギー反応

アボカドアレルギーを発症する場合があります。

皮膚が赤くなったり痒みが出る、フケや脱毛の症状が出た場合には、アボカドアレルギーの可能性があります。
アレルギー検査をした方が良いので、動物病院の獣医師にご相談下さい。

ラテックスアレルギーを持っている犬には、アボカドは与えないで下さい。

ラテックスアレルギーとは、天然ゴムにふれることで起こるアレルギー症状のことです。

ゴム製のおもちゃで遊ぶとじんましんが出る犬は、アボカドを食べることでアレルギー症状が出る可能性が高いので、食べさせないで下さい。

その他

種の誤飲

アボカドの種は大きいので、万が一飲み込んでしまうと食堂閉塞や腸閉塞を起こす可能性があります。
また、アボカドの種はペルシンの含有量が果肉よりも多いので、中毒症状が強く出てしまう可能性が高いと言えます。
命にかかわる恐れがあるので、出来るだけ早く動物病院を受診して下さい。

皮の誤飲

皮も種と同様にペルシンの含有量が高いので、出来るだけ早く動物病院を受診しましょう。

犬がアボカドを食べてしまったらどうすればいいの?

アボカドの致死量

実は、アボカドの致死量はわかっていません。

犬がアボカドを食べても問題はないという意見があります。

逆に、絶対に犬にアボカドを食べさせてはいけないという意見もあります。

アボカドの種類は1000種類もあり、種類によってペルシンの含有量が異なる事や、幼犬・成犬・老犬などどの成長過程にあるのか、持病があるかなどによってペルシンの感受性が異なるため、はっきりとした致死量がわかっていないのが現状です。

犬がアボカドを食べた時の対処方法

もし、誤って犬がアボカドを食べてしまったらどうすれば良いのでしょうか?

まずは、嘔吐や下痢などの症状が出ていないかどうか、注意して観察しましょう。

アボカドを食べてから2~3日後に症状が出ることがあるので、数日間は観察するようにして下さい。
嘔吐や下痢、呼吸困難や痙攣などの症状が現れた場合には、出来るだけ早く動物病院を受診しましょう。

アボカドを使用したドッグフード

アボカドに含まれているペルシンが、犬にとって有毒であるという事をご紹介しましたが、市販されているドッグフードの中には、アボカドを使用している物があります。

アボカドには犬にも有効な成分が含まれており、アボカドを使用したドッグフードにはペルシンが含まれていないようですが、安全性については飼い主さんがしっかりと判断してあげて下さい。

まとめ

アボカドには、犬にとって有害な物質である「ペルシン」という成分が含まれているという事をご紹介しました。
人間にとっては、美容効果やアンチエイジングなどの効果がある万能な食材なので、驚かれた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
犬がアボカドを食べても問題はないという意見もありますが、もし下痢や嘔吐などの症状が出た場合には、出来るだけ早く動物病院を受診してください。