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犬に牛乳を与えても大丈夫?犬に牛乳を与える際の注意点とは?

犬に牛乳を与えても大丈夫?犬に牛乳を与える際の注意点とは?

犬や猫が牛乳を飲む姿は、当然のように見たことがある気がするのですが、実は注意しなければならない点がある事をご存知でしょうか?
愛犬の健康を守るためには、飼い主さんが正しい知識を身に着ける必要があります。
そこで、犬に牛乳を与えても良いのか?
また、牛乳を与える際の注意点について、ご紹介します。

犬に牛乳を与えても大丈夫?

犬に牛乳を与えてしまうと、命にかかわるほど危険という訳ではありませんが、積極的に与える事は控えて頂きたい食品です。
子犬に与える飲み物は、牛乳だと思っている方も少なくないのではないでしょうか?
アニメの中に出てくる捨て犬に、子供が内緒で与える物と言えば、牛乳ですよね。
しかし、それはアニメの世界だけの話です。
犬に人間用の牛乳を与えた場合、少量であればほとんどの場合は、問題ありません。
しかし、体質によっては下痢などの症状が出る場合があります。
犬用のミルクを適量与える事は、全く問題ありません。

牛乳の栄養素

牛乳は栄養が豊富で、人間には積極的に摂取したい食品の1つです。
牛乳に含まれている、主な栄養素を見て行きましょう。

カルシウム

牛乳の栄養素として、一番最初に挙げたいものはカルシウムです。
牛乳100g中に含まれるカルシウムの量は、約110mgです。
人間に例えると、コップ1杯200gの牛乳を飲むことで、1日に必要なカルシウムの約1/3を摂ることが出来ます。

たんぱく質

牛乳には良質なたんぱく質が含まれています。
牛乳のたんぱく質の主成分はカゼインです。
カゼインは、小腸でカルシウムの吸収を助ける働きがあります。

乳脂肪

牛乳には、エネルギー源となる脂肪が含まれています。
牛乳に含まれている脂肪分は、1gで9kcalですが、効率の良いエネルギー源になります。
また、脂溶性のビタミン類の吸収を助けてくれます。

乳糖

牛乳に含まれている乳糖は、グルコース(ブドウ糖)とガラクトースです。
個体差はありますが、乳糖が分解できない犬が少なくありません。
分解できないと、下痢を起こしてしまうので、注意が必要です。

犬に牛乳をあまり与えない方がいい理由

下痢をしやすい

犬は、ラクターゼという乳糖の分解酵素の分泌が少ないため、消化しきれずに下痢をしやすいと言えます。
人間でも、牛乳を飲むとお腹を壊してしまうという人は、ラクターゼの分泌が少ない可能性が高いでしょう。
子犬の時期は、ラクターゼの活性が比較的高いのですが、成犬になると低くなります。
小腸の内面で乳糖が分解されますが、十分に分解されずに停滞してしまうと、細菌が異常に増殖してしまい、下痢をしてしまうのです。
犬用の牛乳やアイスクリームには、乳糖が含まれていないので、下痢をする心配はないでしょう。

牛乳アレルギーになる可能性がある

犬に人間用の牛乳を与え過ぎると、牛乳アレルギーになる可能性があります。
アレルギーになる可能性は、牛乳だけでなくどの食品でも同じなのですが、犬に特定の食品を過剰に与えてしまうと、アレルギーになる可能性があるのです。
牛乳アレルギーになってしまうと、少量を飲んだだけでも発疹や腫れなどの皮膚症状が出てしまいます。
腸の粘膜まで反応が広がってしまうと、腹痛や下痢、嘔吐といった症状が出てしまう事もあるので、十分に注意が必要です。

今まで牛乳を飲ませても何の問題も無かった場合でも、ある日突然アレルギーを発症してしまう事もあります。
牛乳を飲ませた後に、皮膚になんらかの症状が出たり、下痢をしてしまった場合には、病院を受診することをおすすめします。

尿結石になる可能性がある

牛乳には、カルシウムが豊富に含まれています。
カルシウムは、骨を丈夫にしてくれるなど、犬の体にも良い栄養素の1つですが、カルシウムと他の食品に含まれているシュウ酸が結びつくと、結石を作る可能性があります。
尿結石になると、強い痛みを伴い膀胱炎になる事も多いので、注意が必要です。

肥満の恐れがある

牛乳には、乳脂肪分が含まれています。
カロリーが高いので、肥満になる恐れがあります。
肥満は、様々な病気の原因にもなります。
肥満に繋がらないように、与えすぎには注意して下さい。

犬に牛乳を与える時の注意点

犬に牛乳を積極的に与える事は、あまりおすすめ出来ませんが、与える場合には次の事に注意して下さい。

少量づつ与える

個体差はありますが、犬はラクターゼという乳糖の分解酵素の分泌が少ないので、下痢をしてしまう可能性があります。
犬の様子を見ながら、少量ずつ与えて、体を慣らしていくと良いでしょう。
肥満の防止にも効果的です。

犬用のミルクを与える

人間用の牛乳ではなく、犬用のミルクを与えると良いでしょう。
犬用のミルクは、乳糖を分解する成分が配合されていたり、乳糖が入っていない脱脂粉乳で作られていたり、犬の体に負担がかからない物になっています。
また、アレルギーが起こりにくいヤギのミルクも市販されています。

まとめ

犬が牛乳を飲んでも、命にかかわるという事はほとんどありませんが、あまり積極的に与えたい食品ではありません。
下痢を起こしてしまう可能性もあるので、犬用のミルクを与える事をおすすめします。
また、犬に牛乳を与えて下痢をしてしまったり、皮膚になんらかの症状が出た場合には、動物病院を受診しましょう。