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【ドックトレーナー監修】狆(ちん)は飼いやすいってホント?!飼う時のコツや注意点とは?

狆(ちん)は飼いやすいってホント?!飼う時のコツや注意点とは?

狆(ちん)は、中国原産の犬だと思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
狆(ちん)という名前は、あまり見慣れない漢字一文字ですが、実は日本原産の犬なのです。
初心者でも飼いやすいと言われている狆(ちん)を飼う時のポイントや注意点について、ご紹介します。
記事監修:犬のしつけハグ 川島 恵

Kawashima

Profile 川島 恵 ドックトレーナーとして12年目の令和元年に東京の世田谷区と文京区にあるドッグトレーニング犬のしつけ教室をオープン。 『スッキリ』(日本テレビ系)犬のしつけ専門家として出演電話出演。 テレビ東京「どうぶつピース!!」に出演。「おやつ、おもちゃ無しのしつけ」でドッグトレーニングする犬のしつけの専門家

狆(ちん)の特徴

外見

狆の外見で、まず最初に目を引くのは、まるでシルクのような細くて美しい被毛です。
狆の毛色は、ブラック&ホワイトとレッド&ホワイトの2種類です。

イギリスのビクトリア女王や貴族など、上流階級の人達から愛された理由の1つは、この美しい見た目でしょう。
愛犬家としても知られている、徳川5代将軍の徳川綱吉の愛犬も狆であったと言われています。

体高は約25㎝、体重は2~5kgの小さな体は、その美しい被毛で覆われています。
メスよりもオスの方がやや大きいのですが、日本原産の犬の中では珍しく、小型犬です。

丸くて小さな顔に、大きくて離れた目、少し低くて潰れた鼻、前に垂れた耳を持っています。

鼻が潰れているのは、ペキニーズやチベタンマスティフの血を引いていることが理由だと考えられています。
大きな垂れた目と潰れた鼻の絶妙なバランスの愛らしさに、心を惹かれる人が多いのは、納得できます。

性格

日本犬の特徴として、賢くて飼い主さんに従順な性格ですが、警戒心が強い事が多いのですが、狆は少し違います。

賢くて飼い主さんに従順である事は同じなのですが、初めて会う人にもとても愛想がよく、吠えたりすることはほとんどなくフレンドリーです。
理由として、長い歴史の中で狩猟犬などのパートナーとしてではなく、愛玩犬として人に愛されて育ったからだと考えられます。

また、常に人の側にいたことから、人間の事をよく観察しよく考えて行動する賢い性格になったようです。

飼い主さんの事が大好きで、常に一緒にいることを望みます。

そのため、長時間お留守番をさせたり、あまりかまってあげないと、すねてしまう事があります。
狆は、古くから愛玩犬として育った歴史から、賢くて飼い主さんに従順で、穏やかな性格の犬種なのです。

狆(ちん)の飼い方のコツ

先ほどご紹介したように、狆は賢くて飼い主さんに従順、穏やかな性格なので、とても飼育しやすい犬種です。

初心者の方や一人暮らしの方にも、おすすめです。

狆を飼育する時の環境

狆は昔から室内で飼われてきた小型犬で、体温調節が苦手です。
暑さ、寒さの両方に弱いので、室温管理をしっかりと行うことが重要です。

エアコンを上手に利用して、常に室温は犬が快適な温度に設定しましょう。

屋外に出る時やお散歩をする場合には、涼しい時間帯に行くようにして下さい。
寒い時期にお散歩に行く場合には、防寒着を着せて行きましょう。

出来るだけ快適な温度の場所に居させてあげて下さい。

狆は、小型犬で足が細いので、フリーリングなどの滑る床では、膝などを痛めてしまう可能性があるので、注意が必要です。

滑らないように、絨毯を敷いている部屋で飼育することをお勧めします。

運動

室内で遊ぶだけでも、運動不足になる事はないので、雪の日や寒い日には無理してお散歩に行く必要はありません。

狆は短頭種なので、息を切らすような運動をする事はむしろ避けた方がよく、頻繁にドッグランへ連れて行って思いっきり走らせてあげる必要もありません。
1回30分程度のお散歩を、1日2回程度行えば十分です。

食事

食事は、年齢・犬種に合った物を表示通りの量を守って与えて下さい。

狆は小型犬で運動量も少ないので、肥満になりやすい犬種です。

可愛いからと、ついおやつをあげたくなりますが、肥満になってしまうとダイエットすることも難しいですし、病気になるリスクが高くなってしまいます。
食事の量は必ず守り、健康維持に努めましょう。

狆(ちん)のしつけの仕方

狆はとても賢い犬種なので、しつけで苦労する事はありまりないでしょう。

しつけのポイント

■幼犬の時期にしつけを行い社会性を身に着ける

犬のしつけは、子犬のうちに行うことがベストです。

小さいうちに交通量の多い場所に連れて行って騒音を聞かせたり、ドッグランに連れて行き他の犬との触れ合いを経験させることで、社会性を身に付けさせる事が出来ます。

例えば、車の騒音に慣れさせる事で散歩中に車に向かって吠えることを防止することが出来ます。
子犬のうちに社会性を身に着けることで、物事を冷静に対処することが出来るようになります。

■甘やかしは禁止

可愛いあまり、甘やかしてしまいがちですが、愛犬のためにならないので甘やかすことは厳禁です。

狆は飼い主さんの話をよく聞き、理解することが出来ますが、甘やかしてしまうと指示を聞かなくなってしまいます。
ダメな事は「ダメ」と、きちんと教えましょう。

甘やかすことは、犬のためにならないので辞めましょう。

■褒める

しつけをする際は、必ず褒めてあげましょう。

出来なかった事を叱るのではなく、出来た事を褒めてあげましょう。

犬は飼い主さんに褒められる事が大好きなので、また褒めてもらいたくて指示が通るようになります。
しつけは、ほめることが最も大切なのです。

出来たら、沢山褒めてあげましょう。

まとめ

狆はとても賢くて飼い主さんに従順な性格なので、とても飼いやすいと言われています。
見た目も可愛くて、穏やかな性格から、昔から愛玩犬として家庭で飼われてきた歴史を持っています。
穏やかな性格で無駄吠えも少なく、運動量も多くないので初心者や一人暮らしの人にもおすすめです。