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【犬のしつけ専門家 解説】犬のお困りごとNo.1!トイレトレーニングの正しい方法

【犬のしつけ専門家 解説】犬のお困りごとNo.1!トイレトレーニングの正しい方法

犬を飼っている人にとって、お困りごとナンバーワンと言えば、トイレトレーニングです。

子犬でも老犬でも、小型犬でも大型犬でも、どんな犬種でも、トイレの事で頭を悩ませている飼い主さんは、大勢いらっしゃいます。
そこで今回は、

トイレトレーニングで重要なポイント
何故トイレトレーニングが必要なのか?
具体的な犬のトイレに関するお困り事やその原因
決めた場所で排せつをすることが出来るようになるトイレトレーニングの正しい方法

をご紹介いたします。

記事監修:犬のしつけハグ 川島 恵

Kawashima

Profile 川島 恵 ドックトレーナーとして12年目の令和元年に東京の世田谷区と文京区にあるドッグトレーニング犬のしつけ教室をオープン。 『スッキリ』(日本テレビ系)犬のしつけ専門家として出演電話出演。 テレビ東京「どうぶつピース!!」に出演。「おやつ、おもちゃ無しのしつけ」でドッグトレーニングする犬のしつけの専門家

犬のお困りごとNo.1!トイレトレーニングの正しい方法

トイレトレーニングで重要なポイントとは?

  1. トイレの設置場所を考える
  2. 排せつをするタイミングを把握する
  3. 成功したら褒めてあげる
  4. 根気よく行う

の4つです。
もし、犬のしつけに関して基本的な事は知っていて、犬を飼うのが初めてじゃないという方や具体的なお悩みと解決方法を先に知りたい方はこちらをクリックください。

それでは、その前に

何故、トイレトレーニングが必要なのでしょうか?

結論から言いますと、
「排せつは、生理現象」
「トイレの場所やタイミングを犬自身が決めている」
からです。

犬は、飼い主さんを困らせたいわけではなく、排せつをしたい時にしたい場所でしているだけなのです。
しかし、人間と犬が一緒に生活するためにはそういうわけにはいきません。

決められた場所で排せつを行ってもらわなければ、人間と犬が一緒に生活するためには、支障が出てしまいます。
そこで「犬のしつけ」としてのトイレトレーニングが必要になるのです。

トイレトレーニングで重要なポイント4つ

  1. トイレの設置場所を考える
  2. 排せつをするタイミングを把握する
  3. 成功したら褒めてあげる
  4. 根気よく行う

それでは、一つずつ説明致します。

1.トイレの設置場所を考える

  1. トイレを置く場所を、遊び場から見える場所にする
  2. トイレを置く場所を、サークルなどで囲む

基本的に、トイレを置く場所はどこでも良いのですが、最初は遊び場から見える場所が良いでしょう。
トイレの場所を遊び場から遠くにしてしまうと、失敗する確率が上がってしまいます。

また、サークルなどで囲ってあげると失敗が少なくなるので、クレート(ハウス)など、代謝が上がりにくい環境で落ち着かせ、時間になったらサークルに促してあげるのが良いでしょう。

2.排せつをするタイミングを把握する

排せつのサイン

  1. 寝起き
  2. 食事の前や後
  3. 遊んでいる途中
  4. 地面の匂いを嗅いだり、クルクル回ったり

犬には、排せつをするタイミングがあります。
例えば、「朝起きたらすぐにする」や「ご飯後にしている事が多い」など、個体差はありますが、ある程度決まったタイミングで行います。

もし、ご自分の愛犬の排せつのタイミングがわからないようでしたら、観察することから始めて下さい。

毎回、オシッコとウンチをした時間を記録しておきましょう。

記録があると、サークルに戻す時間の目安になります。
日々、観察して愛犬の排せつのタイミングを把握しましょう。

Kei

排せつのタイミングを知って、トイレを我慢させることから初めてください。
排せつの頻度にもよりますが、1時間前後の時間、排せつを我慢させましょう。

3.成功したら褒めてあげる

トイレトレーニングでは、褒めることがとても大切です。
失敗した時には、決して叱らないで下さい。
犬は叱られると、

  1. 排せつする行為がダメ!と勘違します。
  2. 人に隠れて排せつをする癖がつきます。

排せつを叱られたと勘違いすると、人に隠れて排せつをする癖がついてしまう可能性があります。

Kei

犬がトイレを成功した時→愛情込めて、たくさん褒める!!
犬がトイレを失敗した時→普段通りの振る舞いで、何事もなかったかのようにササッと片付ける

4.根気良く、成功を褒め続ける

トイレトレーニングに焦りは禁物です。

根気良く、成功を褒め続ける事が一番の近道

ゆっくりと時間をかけて、根気よく行いましょう。
失敗を繰り返しても、絶対に叱ったりせずに成功したらとにかく褒めるをくりかえしましょう。

飼い主さんにとっては試練かもしれませんが、乗り切って下さい。
「ハウスで我慢させて、トイレで排泄させる」だけの繰り返しでは、困難な場合があるので

運動やお腹をさすってあげるなど代謝が上がるように工夫

してあげると、より効果的です。

 

それでは、具体的に多くの飼い主さんの抱えるトイレに関するお悩みとその解決方法をご紹介します。

犬のトイレのお悩みと解決方法

犬の飼い主さんは、どんな事でお困りなのでしょうか?

  1. そこら中でしてしまう
  2. 人が見ていないところでしかしない
  3. お散歩の時にしかしない

など、他にも様々なお悩みがあると思いますが、今回はこの3つのお困り事を解説していきたいと思います。

悩み 1:部屋のあちこちで排せつをしてしまう

原因1.トイレの場所の認識不足

サークルの中にいる時には、トイレで排せつすることが出来るのに、リビングなどサークルの外に出してしまうと、所かまわず部屋のあちこちで排せつしてしまうというお悩みを持つ飼い主さんが、非常に多くいらっしゃいます。

サークル内は、「トイレ」「寝床」と明確に分かれているため、比較的簡単に犬がトイレを認識することが出来ます。

一方、サークルの外は広いためトイレの場所がわかりにくくなってしまいます。
更に、サークルの外は広いため、運動量が上がります。
運動すると代謝があがることによって、トイレの回数が増えます。

原因2.水を飲み放題にしてしまっている

いつでも好きなだけ水が飲める状態にしておくと、排せつの回数が増えてしまうため、失敗する可能性も高くなってしまいます。

部屋のあちこちで排せつをしてしまう場合の解決方法!

  1. トイレに行ったら良い事があると学習させる
  2. 水の飲み放題は避ける

まず、トイレの場所をしっかりと覚えることが大切です。

サークル内ではトイレの場所を認識することが出来ている場合は、サークルの外に出すのは排せつを済ませてからにしましょう。

犬は学習能力が高いので「トイレに行ったら良い事がある(=サークルの外で遊べる)」と認識します。
サークルの外にいる時間が長くなったら、遊びを一時中断してサークル内に入れて、トイレを促しましょう。

トイレを促す際には、抱っこしてトイレに連れて行くのではなく、犬が自分の足で向かうように、トイレの場所へ向かう指示を入れておくことをおすすめします。

トイレで排せつ出来たら、必ず沢山褒めてあげて下さい。
トイレトレーニングは、褒めることがとても大切です。

水を飲み放題にしている場合には、時間やタイミングを考えて水を与えるようにしましょう。飲み放題は避けましょう。

Kei

習慣がある程度定着してくるまでは、目の届く範囲で遊ばせ、それ以外はハウスしておきましょう。
上記の方法を繰り返せば、トイレは自然と決めた場所で済ますようになっていきます。
全ては毎日の積み重ね=習慣です。

> 犬を褒める時に効果的な言葉とスキンシップ方法!おすすめ10コ

悩み 2:人が見ていない所でしか排せつしない

原因1.人前での排せつに不安を抱いている

犬は、信頼している人の前でしか排せつをしない場合があります。
排せつをする時には、無防備な体制になるからです。

もしかしたら、犬が何らかの理由で、人前で排泄する事に対し不安や恐怖を覚えてしまっている可能性があります

人が見ていない所でしか排せつしない場合の解決方法!

  1. 犬が安心して排せつが出来る環境を整える
  2. 排せつをしそうなタイミングでトイレのあるサークルへ促す

犬が安心して排せつが出来る環境を整えてあげましょう。
排せつをしそうなタイミングを見計らって、トイレのあるサークルへ入れておき、排せつをさせます。
トイレで排せつをすることが出来たら、褒めてあげて下さい。
褒め方は、優しく声を掛けてあげるだけでも有効な場合もありますが、犬の状態を見ながら行いましょう。

少しずつ人がいる環境でも排泄を済ますように慣らしていきます。
人が見ていない所でしか排せつをしない犬は、臆病な性格の場合が多いので、焦らず時間をかけて進めて下さい。

悩み3 :お散歩の時しか排せつできない

原因1.お散歩による代謝アップ

代謝が上がると、排せつの回数が多くなります。室内で大人しく過ごしていた時には排せつの回数が少なくても、お散歩は適度な運動になるため排せつが促されてしまいます。

原因2.縄張り意識

犬は、縄張り意識が強いため、マーキングをすることで自分の縄張りであると主張しています。

原因3.人間に例えると公衆トイレと勘違いしている

他の犬が外で排せつをすることによって、人間に例えると公衆トイレのような感覚でいる可能性があります。

原因4.過度な臭い嗅ぎもその一つです。

犬は、我慢の限界時以外は、基本的に臭いを取り、排泄する場所を決め排泄を行います。
よって、この行動を止る事が出来れば、排泄を最小限に抑える事が出来ます。

お散歩の時しか排せつできない場合の解決方法!

  1. 排せつを済ませれば、大好きなお散歩に行けると思わせる
  2. マーキング行動の場合は警戒意識を抑えるトレーニング

散歩が好きな犬の場合には、室内で排せつを済ませないとお散歩に行けないと思わせるようにしましょう。
そうでない犬の場合は、室内でのトイレの成功を褒めて学習させていくしかありません。

排せつを済ませれば、大好きなお散歩に行けると思うと、室内で済ませることが出来るようになります。
マーキング行動である場合には、警戒意識を抑えるトレーニングを行うことが有効です。

そのような癖がついてしまっても室内トイレに戻すことは可能です。
ただ、犬と我慢比べをしなければいけない場合もあります。

> 警戒意識を抑えるトレーニングはこちら

 

とはいえ、お散歩での外での排せつもあっていいんじゃないかと思う方もいると思います

毎日のお散歩は楽しいですし、ウンチもきちんと持ち帰ってるし、飼い主さん自身も良い運動になるので、外での排せつもあっていいんじゃないかと思う飼い主さんもいらっしゃると思います。

では、何故、お散歩での排せつオススメしないその理由とは?室内でのトイレトレーニングが必要なのでしょうか?

なぜなら、室内で排せつが出来ないと、
お散歩に連れて行くまで、犬は排せつを我慢しなければならなくなります。
それは、犬にとってとても辛い事なのです。

お散歩でしか排せつできないという事は

  1. 飼い主さんが体調不良や病気の時でもお散歩
  2. 台風の日や大雪の日もお散歩
  3. 急な残業や私用で帰りが遅くなってもお散歩

飼い主さんの体調、状況関係なくお散歩に連れて行かなければなりません。

トイレトレーニングができるメリット

  1. 愛犬の負担(排せつを我慢する)が無くなる
  2. 飼い主さんの負担が減る
  3. 犬を飼っていない方への配慮になる

路上での「排せつ」をさせない事は、犬を飼っていない方への配慮にもなります。

Kei

飼い主さん、愛犬、周囲の方の事を考えると、排せつは室内の決められた場所ですることが、理想的と言えるのです。

まだ、上手にトイレトレーニングができてないのであれば、外での排せつもあるでしょう。
諦めず、時間をかけて、トレーニングを重ねていけば良いと思います。

ただ、急な出来事で愛犬をどうしても預けなければならない時に、トイレトレーニングができていないと、1日、2日だったらお散歩もしてくれ受け入れてくれる友人もいらっしゃると思いますが、長期になるとそんな訳にはいかないかと思います。

トイレトレーニングができてないことで友情にヒビが入るなんてとても悲しいことです。

そういった意味でも、

犬を飼う人としてのマナーとして、トイレトレーニングはとても大事とお伝えしたいのです。

まとめ

部屋でトイレを失敗してしまうと、片付けや臭いや衛生面で飼い主さんにも犬にとって大変なストレスとなります。

トイレトレーニングを成功させるポイントは

1.トイレの設置場所を考える
2.排せつをするタイミングを把握する
3.成功したら褒めてあげる
4.根気よく成功を褒め続ける

トイレトレーニングで最も重要なポイントは、褒めてあげることです。
失敗してしまうと、つい叱ってしまいがちですが、グッとこらえて下さい。

叱っても何の解決にもなりません。
トイレトレーニングを成功させるためには、出来た時に褒めるを繰り返して、根気よく行うことが大切です。

多くの飼い主さんが悩むことですから、一人で悩まず、プロのドッグトレーナーにお気軽に相談ください。上手にトイレが出来ると、人間と犬が一緒に更に気持ちよくストレスなく生活できるようになります。

 

プロフィール

プロドッグトレーナー

犬のしつけHAGU代表
川島 恵

無料LINE 犬の悩み相談

[ 略歴 ]

動物系専門学校卒業後警察犬家庭犬訓練所勤務 6年
犬のしつけ WANPO 勤務 4年
2018年4月 HAGU設立

動物取扱業の種別及び登録番号
保管:19東京都訓第006282号
訓練:19東京都訓第006282号
資格:愛玩動物飼養管理士2級