今回は「犬のしつけができない人の特徴」と題して解説します。最初に言ってしまいますが、総合的に見れば「感情が制御できない人」は向いていません。ですが、そういった気質を改善していく方法も紹介しますので、ぜひご覧ください。穏やかな心を持っていると、犬との生活がより楽しいものになっていくはずですよ。
記事監修:犬のしつけハグ 川島 恵
Kawashima
こういう人は犬のしつけができない!改善しましょう
犬のしつけができない人の特徴1:完璧主義
- 完璧にしつけようとする
- 「完璧なしつけ」があると思っている
という2つの意味があります。
まず、理想通りに完璧にしつけしようと思っても、どこかで上手くいかなくなるわけですから、ご自身を負い込み過ぎると続かなくなります。
また、例えば本屋さんで「犬のしつけ教本」を買っても、その内容があなたの愛犬にも当てはまるとは限りません。
「だいたい上手くいっていればOK」「着実に成長していればOK」などと、ある程度ゆるく考えることも大事です。
犬のしつけができない人の特徴2:性格が短気
冷静に考えると「言葉の通じない動物をしつけする」なんてすごく大変ですよね。
すぐに結果が出なくてもおかしくありません。
ですから、すぐに諦めたり、ちょっと上手くいかなかったからといって怒鳴ったりしないようにしましょう。
また、「ああもういい!しばらくしつけしない!」などと思っていると、犬はすぐに成長して、しつけしにくくなってしまいます。
犬のしつけができない人の特徴3:感情的すぎる
「特徴2」に似ている側面もありますが、感情が表に出やすい人も犬のしつけで失敗しやすいです。
怒鳴ったり叩いたりするのはもちろんダメですが(暴力は本当に厳禁です)、露骨にがっかりしたりイライラしたりするのもNGです。
犬は人間の感情を読み取りますからね。怖がったり困惑したりしてもおかしくありません。
ただし、褒めるときは思いきりプラスの感情を見せましょう。
これに関しては、むしろ極端に演技がかっていても良いくらいです。
犬のしつけができない人の特徴4:人目を気にする
ハッキリ言うと、「人間が犬をしつけしている姿」は、周囲の人にとっては少し滑稽に見えてしまう場合があります。
そのため人前で犬を褒めることができない飼い主が少なくありませんし、「周りにちゃんとしたところを見せないと!」と思って、厳しく叱り過ぎる人もいます。
この辺りは「慣れ」が必要です。
恥ずかしくても、普段通りしつけするしかありません。
犬のしつけができない人の特徴5:暴力に効果があると信じている
犬がケガをするかもしれませんし、それ以前に道徳的に考えて犬に暴力を振るっていいはずがありません。
また、実利的に考えても犬を叩いたり殴ったりすることで、
- 犬が反抗的になる
- 犬が言うことを聞かなくなる
- 犬が過剰に萎縮する
などの状態になる恐れがあります。
とりあえず理屈抜きで「暴力は禁忌」と考えておいて良いくらいです。
犬のしつけができない人の特徴6:性格が優しすぎる
「優しい」と言えば聞こえはいいですが、つまりは「甘い」という事ですね。
・きちんと叱らない
・ねだられるままにエサを与える
・甘えてきたらなんでも叶える
などのことをしていると、飼い主のことを「希望を全部叶えてくれる手下」と認識する可能性があります。
犬のしつけができない人の特徴7:非情になれない
ときには非情になることも必要です。
なぜなら、犬にとって最も辛いのは「飼い主に無視されること」であり、それがとても有効なしつけになるからです。
犬が悪さをして、叱っても言うことを聞かないときには、しばらくワンちゃんを無視するべきなんですよね。
あえて「非情になる」という表現を使いましたが、「本当の優しさとは何か」ということも犬を飼う以上は一度考えてみるべきだと思います。
ちなみに、「子どもが好きな人は、保育士に向かない」なんて話もあります(参考程度に考えていただきたいですが)。
犬のしつけができない人のための感情のコントロール方法2選
色々と紹介しましたが、かなりの部分で「感情の制御」が重要であると言えますよね。
では、どうすれば自分の感情をコントロールできるのでしょうか。
効果的な方法を2つ紹介します。
方法1:まずは「感情を制御したい」と本気で思う
かなり失礼な言い方になりますが、実は「感情的な自分がカッコよくて好き」「つい甘くなってしまう優しい自分が大好き」などと考えている人は少なくありません。
口では「感情をコントロールしたいなあ」なんて言っていても、心の奥底では「まあ、このままでいいや」「私、イケてる」などと思っているのです。
ですから、まずは「感情を制御したい」と本気で決意しましょう。
方法2:天井から自分を観察する
あくまでイメージですが、「自分を観察する、自分」を天井(外にいるときは空など)に召喚できるようになりましょう。
そして、「私は今○○をしているなあ」と軽く分析します。
例えば、スマホを触っているときや料理をしているときなどに練習をしておくと、
犬のしつけをするときも、「犬に集中しているのに、どこか冷静な自分」を見い出せるはずですよ。
まとめ
犬のしつけができない人の特徴を紹介しました。当てはまるからと言って、犬を飼うことを諦める必要はありません。これから改善していけばいいのです。だいたいは「感情」に起因することですので、「真剣に感情を制御したいと決意する」ことと「天井に自分を召喚する」ことなどを意識して頑張ってみましょう。