フローリングはツルツルするので、犬にとっては危険です。そこでここでは、「犬のためのカーペット」の選び方を紹介していきます。柔らかさ、防音性、頑丈さ、滑りにくさなどなど、気を付けるべき事は色々ありますが、「飼い主さんとしても好きになれるカーペットを」という観点も忘れないでくださいね。
「フローリングそのまま」で犬を飼うのはNGです!
フローリングは滑りやすく、犬にとっては過酷な環境になるので、「そのままのフローリング」で飼うのは厳禁です。無理にフローリングで飼うと、捻挫や骨折などのリスクが高くなります。
何らかの事情で「フローリングをそのままにしておくしかない」という場合は、
お外でワンちゃんを飼うことを強くおすすめします。
フローリングに敷くカーペット・マット探しのポイント
色々な対策がありますが、フローリングの上にカーペットやマットを敷くのが一番楽です。
ただ、カーペットにも良し悪しがあるので、選ぶときのポイントをいくつか挙げていきますね。
1:お手入れが楽なものを
犬が上を歩くわけですから必ず汚れます。
どんなにしつけが行き届いている犬でも、長い人生のなかではカーペットの上で吐いたり、粗相をしたりする事もあるかもしれません。
ですから、洗濯機でキレイにできるものや、掃除しやすいものを探しましょう。
※「カーペットを洗濯していて、一時的にフローリングがむき出しになっているとき」は、犬を外に出しておくといいかもしれません。
2:防音性があるものを
犬は、家のなかでも走り回ります。
ですから、防音性の高いカーペットを選びましょう。
(カーペット自体を使わないとなると、フローリングの影響でかなりの騒音になります)
特に「ペットOKのマンション」などの場合は、防音対策をしないと下の階の住民に迷惑をかけてしまうかもしれません。
3:頑丈なものを
すぐにボロボロになることのない、耐久性の高いカーペットにしましょう。
極端に弱い素材のカーペットを使っていると、「飼い主が気づかないうちに破ってしまい、その下のフローリングが犬の爪で傷つく」という恐れもあります。
4:柔らかめのものを
フローリングはもちろんですが、「固いカーペット」の場合でも、犬が歩くときに負担になるかもしれません(人間にとっても、ですけどね)。ですから、柔らかめのものを探しましょう。
5:飼い主自身も気に入るものを
「犬は快適に過ごしているようだけれど、飼い主さんはストレスを溜めていく」というのでは本末転倒ですよね。犬も人間も気持ちよく過ごすために、飼い主さん自身も気に入るカーペットを探しましょう。
- デザイン
- カラー
- 歩いたときや横になったときの感触
などに注目してみてはいかがでしょうか。
6:滑り止めがあるものを
普通のカーペットの場合は、使用しているうちにだんだんと位置が動いていってしまいますよね。それを毎回戻すのはかなり大変です。
また、犬が「なんか下にあるものが動いた!面白い!」と感じてしまって、わざとずらすようになるかもしれません。そうなれば、「フローリングの上で過ごしている」のとほとんど変わらない環境になる恐れがあります。
ですから、滑り止め加工が施されているカーペットを探しましょう。
また、カーペットにこだわらないのであれば、「コルクマット」など、そもそも滑りにくい素材でできている敷物を使うのも良いでしょう。コルクマットなら掃除もしやすいです。
(ただし、コルクマットは結構人を選ぶ見た目です。好きな人はとことん好きだと思いますけどね)
7:ニオイやダニに強いものを
だんだんと「犬特有のニオイ」や「ダニ」が付着していく可能性が高いので、ニオイやダニに強いカーペットを探しましょう。また、「犬はニオイに敏感なので、ニオイ対策をしないと快適に過ごせない」というのも理由の一つです。
もちろん、どんなにニオイやダニへの抵抗力が高いカーペットであっても、定期的に洗濯・掃除をすることを忘れないでくださいね。
カーペットのコストを抑えるコツは?
では、カーペットのための出費を抑えるための秘訣を紹介します。
1:家全体に敷く必要はありません
犬が全く(あまり)行かないところにはカーペットを敷く必要はありません。
フローリングが出たままでも大丈夫です。
2:犬用のカーペットを使う
「犬用のカーペット」があるのでそれを敷くことをおすすめします。
「犬が使うこと」を想定していますから、先ほど紹介した「防ダニ性」「防臭性」「防音性」などに優れているものが多いです。
ただ、犬用だからといって必ず安いかというとそうでもありません。
中にはぼったくりと感じるようなものもあるので気を付けましょう。
3:格安マットをどんどん買い替えるのもアリ
「ジョイントマット」などであれば、100円ショップでも購入できるので、あまり洗わずにどんどん買い替えるというのも一つの手です。
- 犬を何匹も買っていてしょっちゅう汚れる
- いちいち洗うのが面倒
- (飼い主が)ジョイントマットが好き
などの場合は検討してみましょう。
まとめ
ケガなどの心配があるので、犬が「むき出しのカーペット」の上で過ごす事のないようにしましょう。そのためにも、カーペットを使うことをおすすめします。ただ、「人間用のカーペットの選び方」とは多少勝手が変わってくるので気を付けてくださいね。また、飼い主さん自身も気に入るものを探しましょう。