お風呂・シャンプー・シャワーを嫌がる犬はどのようにケアすればいいのでしょうか。また、お風呂はどれくらいの頻度で入れるべきなのでしょうか。犬の気持ちを考えつつ、犬にとって快適な方法で行い、困ったときは専門家に相談することも検討してみてくださいね。
犬をお風呂に入れる際に気を付けるべきことは?温度は?
まず、犬の(シャンプーまで行う)風呂の頻度は2週間~1カ月に1度ほどで大丈夫です。
しかし、犬の体臭や肌の状態次第では、これより遅い頻度になってもOKです。
また、犬を湯船に入れても問題ありません。
ただし、嫌がるのであれば無理に入れないようにしましょう。
そして、「犬と一緒に人間が湯船につかる」と、犬も飼い主も感染症に見舞われる可能性があるのでやめましょう。
風呂の温度は35~36℃(夏)、37~38℃(冬)くらいがおすすめです。
ですが、「この温度なら絶対にいい」という事はないので、温度自体よりも犬の様子を確認しつつ調整しましょう。
それからエサの前後1時間のお風呂はNGです。
人間でもあまり良くないタイミングですが、人間に比べると身体が丈夫でない犬に関しては何が起こるか分かりません。
また、運動後やお散歩後は、少し待ってからお風呂に入れましょう。
以下の事にも気を付けてください。
・入浴後はタオルとドライヤーで完全に水気を飛ばす
・犬の耳を「ふーっ」として、頭を振らせ、耳の中の水を出す(振らないのであれば綿棒)
・床にタオルやマットを敷いて滑らないようにする
・入浴剤を使うなら刺激の少ないものを(なくてもいいです)
続きをみる→犬をお風呂に入れる際に気を付けるべきことは?温度は?
犬がお風呂嫌いになる理由、シャワー嫌いを治す方法と正しい洗い方は
・お湯が熱い
・シャワーが怖い(音)
・シャンプーが嫌(臭い)
・耳にお湯が入った
・シャンプーが鼻や目に入った
これらの経験があると、犬は風呂やシャンプーを嫌がるようになる恐れがあります。
しかし、犬は2週間~4週間に1回前後は入浴させるべきです。
正しい方法で犬を入浴させ、風呂嫌いを防止・改善しましょう。
・入浴前にブラッシングする
→抜け毛や汚れを取っておくとシャンプーがしやすくなります
・温度は35~38℃
→寒い時期はやや高め、熱い時期はやや低めと調整しますが、最優先すべきは犬の様子です
・シャワーの順番に注意
→足元→背中→腹部→お尻の順にシャワーを浴びせ、頭や顔にはちょっとずつかけます
・シャンプーにも注意
→きちんと泡立ててから洗います。犬の肌をゴシゴシすると傷つきます
・マッサージをしましょう
→指の柔らかい部分でマッサージしつつ洗うと、犬が風呂を喜ぶようになるかもしれません。
・タオル、ドライヤー
→洗ったらタオル、ドライヤーで水気を完全に取ります
シャワーの音が怖いようでしたら、最初は水量を減らして小さい音にしましょう。慣れてきたら、徐々に水量を増やします。
飼い主が「怖くないよ~」と優しく言うのもおすすめ。
続きをみる→犬がお風呂嫌いになる理由、シャワー嫌いを治す方法と正しい洗い方は
愛犬のシャンプー時におすすめ!安全なシャンプーと4つのポイント!
嫌がる犬にシャンプーを行う際の主なコツは以下の通りです。
・お湯は35~38℃で、迷ったらぬるめ
・爪を立てず、指の腹を使う
・犬を力で押さえつけない
・犬の体勢を無理矢理変えない
これらを厳守しましょう。
そして、犬が風呂・シャンプー・シャワーを嫌がる主な理由がこれです。
・お湯の温度がおかしい
・シャンプー時に押さえつけている
・爪を立てている
・強引に犬の体勢を変えようとする
人間ならある程度我慢できるかもしれませんが、犬が耐えるのは無理です。
犬の気持ちを考えて風呂・シャンプー・シャワーをしましょう。
そして、犬のシャンプーにはこれらのものを用意しておくと役立ちます。
・手袋
→手荒れ防止に。動物用のグローブを使うとさらにグッドです
・動物用バスタブ
→バスタブを使うとシャンプーがバスタブの中で止まり、床に流れてこないので、飼い主が滑って転ぶことを防ぐことが可能です
・動物用ブラシ
→犬用のブラシを使ったほうが安全に犬にシャンプーすることができます
・動物用掃除機
→ドライヤー後の毛の回収に便利です
そして、動物の肌にも優しいシャンプーを選びましょう。
ちなみに、お風呂の頻度は2~4週間に1回くらいで十分です。
続きをみる→愛犬のシャンプー時におすすめ!安全なシャンプーと4つのポイント!
こんな簡単な方法でシャンプー後のドライヤーを愛犬が嫌がらなくなる!?
犬はドライヤーの音と熱風を嫌がるものです。
ですから、
・電源をオフにしてドライヤーを犬に触らせて、ドライヤー自体に慣れさせる
・遠いところから熱風を出し、風に慣れさせる
・だんだんドライヤーを近づけ、風で乾かす
という手順を踏みましょう。
それら、他の物音、環境の変化……などなど、「犬が嫌がるもの」があれば、できる限り排除してから風呂・シャンプー・シャワー・ドライヤーをしましょう。
さらに、
・シャンプーは指の腹で優しく行う
→ゴシゴシしたり、爪を立てたりするのはNG
・声をかけつつ進めていく
→普段通り、優しい声をかけて犬をリラックスさせてあげましょう。無言でいると犬も緊張します
・シャンプー後は褒める
→シャンプー、シャワー、ドライヤーなど各工程が終わるたびにきちんと褒めましょう。すると犬も「楽しい」「頑張ろう」と考えるようになります。
毎日これらのことをするのは大変かもしれませんが、犬の風呂の頻度は1カ月に1~2度ほどで構いません。
続きをみる→こんな簡単な方法でシャンプー後のドライヤーを愛犬が嫌がらなくなる!?
犬のシャンプーの仕方のコツと頻度とシャンプー時の注意点
まずは犬のシャンプーのポイント4つ。
・できるだけ短時間で!
・犬用シャンプーを用意する
・嫌がるなら徐々に慣らしていく
・体温を確認し、平熱でないならやめておく
最低限準備すべきものは以下の通りです。
・シャンプー
・リンス
・ドライヤー
・ブラシ
・バスタオル(複数枚あったほうがいいです)
・泡立てスポンジ
・桶
では、シャンプーの手順を見ていきましょう。
1:ブラッシングで毛を取ってシャンプーの時短!
2:ぬるめのお湯で犬を濡らす(背中→足→尻尾→尻→顔)
3:(必要なら肛門腺絞り)
4:シャンプー(できれば2度洗いを)
泡立てるコツは、
シャンプーを桶に入れる→シャワーをかけつつ泡立てる→スポンジを使ってさらに泡立てる→泡を少しずつ取って洗っていく
犬の肌の上でシャンプーを泡立てるのは最悪です!
シャンプーが終わったらすすぎます。
顔から洗い、鼻・耳・目に水が入らないようにします。
必要に応じて2度目のシャンプーをし、リンスをして、シャワーで流しましょう。
清潔なタオルで身体を拭き、ドライヤーをかけます。
ブラッシング→耳掃除(綿棒など)で、完了です!
犬のお風呂の頻度は1カ月に1度でもOK!
きちんと準備をしてから臨みましょう。
続きをみる→犬のシャンプーの仕方のコツと頻度とシャンプー時の注意点
老犬の為のシャンプーの仕方とは?負担を減らす簡単ポイント5選
老犬でも風呂・シャンプー・シャワーはすべきです(嫌がる場合でも)。
とはいえ成犬に比べると身体が弱くなっていますから、可能な限り負担をかけないように行う必要があります。
そのためのポイントを5つ挙げます。
1:手順を把握しておく
→シャワーで濡らす→シャンプー→必要なら二度目のシャンプー→シャワー→トリートメント→シャワー→タオル→ドライヤー。
いざシャワーを始めてから戸惑うようでは犬への負担が大きくなります。
2:毛玉取り
→毛玉はシャンプーの邪魔になります。最初のシャワーの前に取っておきましょう
3:足元の安定を保つ
→バスタオルやマットを使って滑らないようにしましょう。できる犬なのであれば「おすわり」や「ふせ」も使いましょう。
4:ドライヤーは弱めに
→弱い風でないと犬への負担が大きくなります。乾いたタオルで事前に水分を吸い取っておけば弱風でも大丈夫です
5:サロンでシャンプーしてもらう
→犬の風呂の頻度は月に1回程度です。多少お金をかけてでもサロンに通うのも良いでしょう。プロにシャンプーを任せれば安心ですし、犬に何か異変があれば教えてくれます
続きをみる→老犬の為のシャンプーの仕方とは?負担を減らす簡単ポイント5選
【大騒ぎ】お風呂に入れると大騒ぎする豆柴!落としたものを取り上げようとすると【本気で噛んでくる 】
柴犬は我が強く、半端にしつけようとするとかえって反抗して、風呂やシャンプーなどを嫌がるようになる恐れがあります。ですから毅然としたやり方でしつけを行い、噛んだり吠えたりして手に負えないのであれば専門家にも相談してみましょう。
ただ、柴犬などでもお風呂に関しては「反抗する」というよりも、「とにかく怖いから嫌がる」という場合があります。
まずは身体全体を拭いてみて、「全身を触られること」に慣らしていきましょう。
そして、足元などから徐々に洗っていき、洗える範囲を広くしていきます。
最終的にはシャンプーで全身を洗浄することを目指します。
これも難しければプロに依頼しましょう。アドバイスをもらうことができれば、いずれ飼い主さん自身でも風呂・シャンプー・シャワーができるようになるはずです。
ちなみに犬の風呂の頻度は15~30日に1回くらいで構いません。
続きをみる→【大騒ぎ】お風呂に入れると大騒ぎする豆柴!落としたものを取り上げようとすると【本気で噛んでくる 】
まとめ
嫌がる犬を上手にお風呂に入れたり、シャワー・シャンプーをしたりする方法を紹介しました。人間に比べると犬は圧倒的に繊細ですので、気を付けてケアしてあげましょう。ただ、お風呂の頻度は月1~2回で十分ですから、飼い主さんにとってそれほど負担になることはないはずです。