犬の食事は、犬種や年齢に合ったドライフードを適量与えることで、犬の健康を維持することができます。
しかし、今まで食べていたのに、食べなくなってしまうことがあります。
ご相談者さんの犬は、トッピングしか食べなくなってしまいました。
ドライフードを食べなくなった犬の対処法を、犬のしつけ専門家が紹介します。
記事:犬のしつけハグ 川島 恵
Kawashima
LINE無料相談への相談内容
犬種:スムースチワワ
月齢:1歳
【相談内容】
フードに興味がなく、トッピングのふりかけやお肉だけは食べます。
犬のご飯の食いつきについて
ご飯の食いつきに関してのご質問をいただきましたので、回答いたします。
今までどのような食生活を送って来たのか?また、どれくらいふりかけやお肉を混ぜていたのかによって、根付き具体も変わってきます。
多くの犬は、月齢が若い時期にはそれなりに食いつきはよいものです。
ご相談者さんは食いつきが悪くなったため、ふりかけやお肉を混ぜるようになっていったのではないでしょうか?
基本的に、ドライフードと言われる総合栄養食を食べさせていただきたいと思います。
ドライフードを与えることで、栄養の偏りを防ぐことができるからです。
お肉やふりかけをトッピングすることで、栄養に偏りが出てしまいます。
そのため今の状況は、あまりおすすめできません。
この状況を続けてしまうと、舌が肥えてしまいます。
犬は人間よりも美味しい物とそうではないものを見分ける能力が劣っていても、嗅覚が優れていることから美味しい物とそうでないものの判断をすることはできます。
ドライフードよりもウエットフード、ウエットフードよりも手作りフードという形でどんどん舌が肥えてしまうと、最終的には手作りフードでさえも食べなくなってしまうこともあります。
極端な話にはなりますが、この世にドライフードしか無くなってしまえば、ドライフードも食べるようになります。
しかし、ドライフードしか与えないのも可哀そうなので、野菜を混ぜたり時々くだものを与えるなどの行為は問題ありません。
色々な味を覚えてしまう事で主食となるドライフードを食べなくなる可能性があるということを、頭の隅にでも置いておいていただきたいと思います。
犬のからだを作っているものとは?
改めて、愛犬の体は何で出来ているのかということを把握する必要があります。
- お肉しか食べていなかった
- おやつしか食べていなかった
ということになると、好ましくありません。
栄養のバランスがとれたものを食べることは、犬の健康にも繋がります。
犬が食べたいものを与えるのは、老犬になり食が細くなった際の最終手段にしていただきたいと思います。
食が細くなりドライフードが食べられなくなってしまってからであれば、栄養を摂るために何でもいいから食べて欲しいという状態になります。
若いうちから食べたい物を食べさせてしまうと、美味しい物とそうでないものを区別するようになってしまいます。
犬の健康を維持するためには、栄養バランスがとれた総合栄養食がよいでしょう。
犬の食事と問題行動
犬が食べるものだけを与えることは、要求吠えなどの問題行動にも繋がってしまいます。
食べなければより美味しい物が出てくると判断されてしまうため、若いうちから習慣をつけるのはよくありません。
犬がフードを残したからといって違うものを与えることは、おすすめできません。
毎回手作りフードを与えることができるという方は、そのまま続けていただきたいと思います。
保存料なども入っていないフレッシュフードなので、可能であれば手作りフードを与えていただくのは良いことです。
言い方はよくありませんが、ドライフードは栄養のバランスもよいため、与える側からすると楽です。
繰り返しになりますが、総合栄養食であるドライフードを適量与えることで、愛犬の健康管理を行うことができます。
生活に合わせた食生活
生活スタイルに合わせて、犬に食事を与えていただきたいと思います。
現状、ドライフードを食べて欲しいにもかかわらず、ふりかけやお肉だけしか食べないのであれば、ドライフード自体に何か工夫をする必要があります。
例えば、ドライフードをふやかして臭いを立たせて食いつきをよくするとか、ドラフードを嗜好性の高い物に変えて継続的に与えるなど工夫をしてみてください。
犬は食い貯めをする生き物なので、お腹が空いたら食べるという考え方で問題ありません。
犬と飼い主さんの我慢比べのようになりますが、ドライフードしか与えなければ食べるようになります。
今まで食べていたのに食いつきが悪くなったのであれば、そのフードは食べられないわけではありません。
与え続けていただきたいと思います。
アレルギー症状が出てしまったり、体に合わないようであればすぐに獣医師に相談しましょう。
特別悪いフードでなければ、引き続きドライフードを与えていただきたいと思います。
まとめ
ドライフードの食いつきが悪く、トッピングのふりかけやお肉しか食べないという飼い主さんからの相談に回答しました。
トッピングだけしか食べないと、栄養に偏りが出てしまいます。
トッピングではなく主食の方を食べてもらいたいので、犬にドライフードをどうやって食べてもらうかを考えてください。
- お湯をかけてふやかす
- 水をかけてのど越しをよくする
- 缶詰とドライフードを混ぜる
- ドライフードをすりつぶして流動食状にする
などの方法があります。
手作りフードの変えるという方法もありますが、犬は舌が肥えるということを覚えておいていただきたいと思います。
手作りフードを与えてしまうと、ドライフードは食べなくなると考えていただいてもいいくらいです。
食に関してこだわりがある犬に関しては、食べむらが出てしまいます。
食は健康に直結していますので、気を付けていただきたいと思います。
また、食べさせる環境にも注意が必要です。
フードを与える際には、ケージの中などの仕切られた空間の中で食べさせるようにしてください。
犬の食事の時間をきちんと決めて、ある程度の時間が経っても完食しない場合には、食器ごと下げてください。
ご飯に対しての危機感を与えないと、いつでも食べられると食が細くなってしまいます。
食べる時間はきちんと決めた方が、しっかり食べるようになります。