犬を譲り受けた際、元の飼い主さんからは大人しくて吠えないと聞いていたのに、実際は違っていた場合、困ってしまう事があるでしょう。
吠える事に対して叱ったら、攻撃的になってしまった場合には、どのように対処すればよいのでしょうか?
また、ご相談者さんの犬はお留守番も得意ではありません。
叱り方のコツと、お留守番が出来るようになるためのトレーニング方法をご紹介します。
【パピヨン×チワワ】7歳 男の子 弟に牙をむく、吠える お留守番が出来ない
【ご相談者】 愛知県 のかた
【犬種】 MIX犬(パピヨン×チワワ) 約7歳 オス
【LINE無料相談】の回答になります。
同じようなお悩みをお持ちの方もおられると思います。
是非、最後までご参考ください。
お困りごとの内容
人から譲ってもらったわんちゃんなのですが、我が家に来て1週間ほどになります。
元の飼い主さんからは、「大人しくて吠えない」と言われたのですが、我が家に来てからドアが閉まる音などのちょっとした生活音に敏感に反応して吠えたり、来て2日目の日によく吠えていたので、弟(18)が躾として口を抑えたら弟にだけ牙向いて吠えるようになってしまいました。
弟の姿を見ると飛びついて噛みつきそうになるので、今は弟がリビングにいる時は、わんちゃんの方をケージに入れて生活しています。
家族全員犬は好きで、先住犬もいます。
弟はわんちゃんと仲良くなろうとして、わんちゃんがケージにいる時は声をかけたり、おやつをあげたりしていますがケージを開けると、すごい勢いで牙を向いて吠えて飛びかかっていきます。
「ダメだよ」と声をかけたり、飛びつく前に抱っこをして別室に連れて行ったりするけどなかなか治りません。
弟とわんちゃんが仲良くなるために、私達人間が何をすればいいかを教えて欲しいです。
また、お留守番ができないことにも困っています。
2世帯住宅の2階に住んでいるのですが、2階のリビングに人がいなくなるとドアをガリガリと引っ掻きながらとても甲高い声で鳴き続けます。
今は、私達もコロナウイルスの影響で学校がなくて家にいる時間が長いので問題はないのですが、学校が始まるとわんちゃんだけになってしまう時間が多くなるので、お留守番ができるようになって欲しいです。
お留守番ができるようするためにはどうしたら良いのでしょうか?
吠えてしまう
叱りの注意点
犬が吠えている原因ですが、「牙をむいて」と書いてあるので、本気なのではないかと感じ取ってしまいます。
もし、本気であれば問題です。
吠えていた事に対して、しつけとして口を抑えた事が、もしかすると叱りが中途半端だったのかもしれません。
口をつかむ叱り、マズルをつかむ叱りの場合には注意が必要です
■マズルをつかむ叱り
ポイントは、「犬が納得するまで離さない」事です。
犬の力が抜けるまで、絶対に離してはいけません。
犬が抵抗して来た事で口を離してしまうと、次に犬は口をつかまれないように抵抗してきます。
すると、犬の口をつかめなくなってしまいます。
また、犬は人間の手に対して良いイメージがつかなくなってしまいます。
■叱りのポイント
叱りはむやみに行わないで下さい。
叱る時には、徹底的に行い、その行動を認めてはいけません。
一度目の叱りが中途半端であったため、同じことをされまいとして、攻撃をしかけている可能性があります。
この件に関しては、弟さんご自身で対応して頂く必要があります。
弟さんに良くないイメージが付いてしまっているのかもしれないので、ケージ越しではなく一緒に触れ合って、弟さんと一緒にいると心地よいと思わせる事が大事です。
積極的に触れ合ってあげる事をおすすめします。
犬との接し方
もし、本気で噛まれてしまっているのであれば、飼い主さんでは手に負えないので、近隣のトレーナーさんにご相談下さい。
じゃれ噛みや好奇心の場合には、触れ合って頂ければ、良くなるはずです。
犬が弟さんの事を敵だと思ってしまっている可能性があるので、敵ではないという事をしっかりと教えて下さい。
- 敵意が無いという事を教える
- 叱りは引きずらない
この2点に注意をして、接して下さい。
また噛むんだろうという事を前提に行くと、また噛まれてしまうかもしれないので、今日は何をして遊ぼうか?と人が気分を変えて、遊んであげてください。
もし噛んできたら、その都度叱りを入れて頂いて、メリハリをつけて頂くと、叱った事で敵意を持つことはありません。
叱ってもフォローをすれば、犬に嫌われる事はありません。
コミュニケーション不足なのではないかと思います。
愛犬としっかりふれあう事で、犬が何を思っているのかを感じ取るとってあげると、愛犬との関係が良くなります。
お留守番が出来ない
ケージ・クレートトレーニングを行う
普段からフリーな状態で生活をされているようなので、ケージやクレートの中で管理をするようにして下さい。
犬に自立心を養わせる必要があります。
また、メリハリのある生活をさせて頂きたいと思います。
オフ:クレートの中にいる時には、しっかりと大人しくして休んでいて下さい。
オン:犬の時間が来たら、そこから出してあげて犬と一緒に遊びましょう。
このように、オンとオフを使い分けて頂く事で、ケージの中に入った時にはオフの状態になり、それがお留守番の時間になります。
いきなり、「今日から学校です。7時間誰も家にいません」という状態になってしまい、7時間ケージの中に入れっぱなしという状態になってしまうと、破壊して出てきてしまったり、吠えて苦情が来てしまうという事になり成りかねません。
今から、徐々にケージの中に入っている事に慣れておく必要があります。
寝る時とお留守番の時間はもちろんですが、普段の人がかまってあげられる時間であっても、短時間でもケージの中に入れておく時間を作って頂き、徐々に時間を伸ばしていって下さい。
最初は30分から1時間程度の短い時間から初めて、徐々にその時間を伸ばして下さい。
ケージ・クレートトレーニングの注意点
1つ注意して頂きたいのは、ケージの中に入っている時間を決めないようにするという事です。
ここからここまでの時間は、絶対に出しません!と決めてしまうと、入らなくなってしまいます。
2時間の時もあれば、30分の時もありますよという形で時間を前後させた方が、入りやすいです。
ケージの中に入っても出られるという意識を付けてあげる事が大事です。
- おとなしく出来たら褒めてあげる
- 騒いだら、しっかりと叱ってあげる
ケージの中でおとなしく寝ている事を教える事が出来れば、7時間くらいは平気でケージの中で寝ている事が出来るようになります。
日々の積み重ねで、出来るようになります。
お留守番トレーニングは、フリーで過ごしてしまうと、いたずらや破壊行為の原因になってしまい、安全確保も出来ません。
最終的には、フリーで過ごして頂くために、トレーニングして下さい。
まとめ
●弟に対して吠える
①コミュニケーションをしっかりとる
②犬との関係性が整えば言う事が通りやすくなる
●お留守番について
①ケージ・クレート管理
②短時間から始めてあげる