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犬のトリミングとは、毛をカットしてキレイい整えることです。人間が美容院に行くのと似ています。ただ長くなった毛を切るだけなら飼い主さんにも可能ですが、より美しくするためには技術も必要です。トリミングには、美容目的もありますが、実は健康を維持するための役割もあるのです。中には、トリミングが必要ない犬種もいます。トリミングが必要ではない犬種とは?またトリミングが必要な犬種の場合は、いつから可能なのかご紹介します。
トリミングはなぜ必要なの?
犬にトリミングが必要な理由は、4つあります。
1.体を清潔に保つため
犬の体は、全て毛で覆われています。そのため、雑菌が繁殖しやすくなるので、カットが必要です。
・感染症予防
特に肛門の周りなどは、日常的に清潔を心がけなければ、感染症を引き起こす恐れがあります。毛を長いままにしておくと、排泄物も付きやすく取れにくくなります。
・ノミやダニの予防
長い毛の中には、ノミやダニなど害虫が隠れやすくなります。害虫の予防薬を使用するとともに、トリミングで毛を短く清潔にすることで、より予防効果をアップすることが出来ます。
2.熱中症予防
毛をカットすることによって、熱中症を予防する効果があります。毛が長いと暑く、毛の中の空気の入れ替わりが悪くなって熱中症の危険度が高くなります。サマーカットと呼ばれているものもあり、夏の強い紫外線から皮膚を守ることができ、空気の入れ替えも出来る程よい長さのカットです。
3.ケガの予防
犬は、全身を毛で覆われているので、あまり見えませんが足裏の肉球の間からも毛が伸びてきます。カットをしないと、肉球の本来の役割の1つである滑り止めの効果が得られなくなり、滑って転んでケガや骨折をする恐れがあります。また、うまくブレーキがかからないため、足に負担がかかる可能性もあります。特に、室内犬をフローリングの部屋で飼っているという場合には、要注意です。
4.見た目の美しさ
可愛い愛犬をよりおしゃれで美しくするためにも、カットしてあげましょう。トリミングの最大の目的は、おしゃれのためという方もいらっしゃるでしょう。犬種によって色んなカットを楽しむことが出来ます。また、トリミングサロンによっては独自のカットをしてくれる場所もあるので、探すのも楽しいのではないでしょうか。より可愛くなった愛犬に沢山愛情を注いであげましょう。
犬のトリミングはいつから?
ほとんどのトリミングサロンでは、生後3か月以上でワクチン接種から1週間以上経過している犬を対象に行っています。サロンには他の犬もいるため、お互いに病気をうつしあわないように、ルールが設けられています。
もし、ワクチン接種をしていなくてもOKなサロンがあったら、感染症に対する意識が低い可能性があるので、利用しないことをおすすめします。
トリミングが必要ない犬種は?
ダブルコートと呼ばれている、上毛と下毛の2重構造になっている犬種は、換毛期に下毛が自然に生え変わります。
チワワ、パピヨン、ミニチュア・ダックス、柴犬、秋田犬、ボストンテリア、フレンチブルドッグ、ポメラニアン、ウェルシュ・コーギー・ペンブローク、シェットランド・シープードッグ、ボーダー・コリー、ミニチュア・シュナウザー、ゴールデン・レトリーバー、ラブラドール・レトリバー、日本スピッツ、シベリアン・ハスキー などが挙げられます。
ダブルコートの犬種は、毎日のブラッシングをきちんと行えば、必ずしもトリミングを行う必要はありません。
まとめ
犬のトリミングは、美しい見た目のためだけではなく、愛犬の健康維持のために大切なお手入れのひとつです。愛犬に合ったトリミングサロンを見つけて、是非定期的に行きましょう。