『ワンダフル・ジャーニー』は表情豊かで元気なワンちゃんたちを楽しみつつ、主人公のCJ(シージェー)がどうなっていくのかが気になる映画です。前作の『ワンラフル・ライフ』と同じように、ベイリーが犬の一生を数回繰り返しながら生まれ変わって、CJを守るため奔走するのが主なストーリー。その中で、犬と人間のドラマは笑わせられ、時に泣かされることも…ベイリーの目線で広がる世界には要注目ですよ。それではあらすじと感想を紹介しましょう。
1.あらすじ
犬のベイリーはイーサンとハンナと一緒にミシガンの牧場で幸せに暮らしていました。家にはイーサンたちの孫・赤ん坊のCJがおり、ハンナは溺愛。一方で、CJの母親のグロリアは夫を早くに亡くしたのが原因で、あまりCJを見ていません。そんなある日、ハンナがグロリアを気遣ってCJを預かると申し出ますが、彼女は娘が取られると思い込んで家を出ていきます。イーサンとハンナはCJと引き離されて悲しみ、ベイリーは彼らを励ましました。そんなベイリーの犬生にも終わりが来て、イーサンは彼を看取る際に「生まれ変わったらCJを頼む」と伝えるのでした。
ベイリーの次の犬生が始まり、モリーと呼ばれるようになって施設で育ちます。そこでトレントと一緒にCJが現れたため急いで駆け寄りました。もちろん、CJは犬が生まれ変わると知りません。それでもモリーに惹かれて飼うことになり、グロリアに見つからないようにしていましたが、長くはもちませんでした。
CJはグロリアがいつも家にいないことを指摘し、モリーを飼わせてほしいと懇願。CJとモリーは数年間、一緒に過ごしましたが…彼女は亡き父の遺したお金をグロリアが使い果たしたと知って家を出ます。モリーと共に車に乗ると、前に付き合いのあった素行の悪い男・シェーンが彼女を追ってきました。CJは逃げようと慌てたことで車を横転させてしまい、大切なモリーが亡くなってしまいます。
モリーは生まれ変わってジョーに育てられ、彼の店にCJが現れた時に必死に追おうとしました。しかし、気付いてもらえなかったために、その時の犬生はジョーと平和に過ごします。
次の犬生ではマックスと呼ばれ、ニューヨークでCJに再会。彼女は男と住んでいたため、マックスは飼えない…しかし、明日には殺処分になると知ってマックスを引き取ることにしました。CJは犬の散歩の代行をした際に、マックスに引っ張られてとある家へ。そこにトレントが住んでいて驚きつつ、リースルという彼女がいると知ります。マックスはトレントがCJと一緒に過ごしたがっていると感じ、CJが男と別れるようにイタズラをたくさんしました。
彼女は家を出ることになり、街でトレントに会った際に泣き出します。彼はしばらく家で過ごすよう勧め、マックスは一緒にいれることを喜びつつ、彼からある臭いを嗅ぎ分けます。前の犬生でガンを嗅ぎ分けれるようになったため、トレントがガンだとわかったのです。CJは手を組んで伏せをするマックスを見て、まさかと思いつつも病院に行くよう言いました。トレントはガンを早く発見できましたが、CJスルに捨てられます。CJは彼に付き添うことにし、化学療法を続けることでガンは治りました。
トレントに勇気づけられたCJはグロリアと会うことにし、これまでのことを謝罪されます。その際に父が昔書いた手紙をもらったため、それを読んで父からの愛情を再確認。苦手だった人前での演奏もできるようになりました。
トレントもマックスもその様子を喜びつつ、懐かしのイーサンの家へ。イーサンはマックスを見てベイリーの生まれ変わりだと確信。CJの生まれ変わる犬の話をし、再びボール遊びを見せたことで彼女は信じます。そうしてマックスにあらためて感謝をしつつ、トレントと恋人関係になりました。その後、彼らに子供ができたり、イーサンが天寿をまっとうしたり…マックスも後を追うように寿命を迎え、天国でイーサンと楽しく駆け回るのでした。
2.感想
・ベイリーの犬生と犬種が見どころ
ベイリーは最初、ミックス犬でありイーサンと仲が良い姿を見せてくれました。ボールを投げてもらって遊ぶ姿は前作の「ワンダフル・ライフ」を思い出しますね。ベイリーは大きい体格をしているため、赤ちゃんのCJと並ぶとさらに大きく見えましたね。彼女を守るように動いて頼もしさも感じさせます。
2回目の犬生ではモリーと呼ばれ、犬種はキャバグル。小さな体に大きな垂れ下がった耳とつぶらな瞳がとても可愛いワンちゃんでした。生まれてからしばらくは兄弟たちと過ごし、特に弟のロッキーと戯れる姿が微笑ましかったです。11歳のCJを守ろうと男に噛みつく強さも持っていましたね。
3回目の生まれ変わりではビッグ・ドッグと呼ばれ、アフリカン・ボールボールになりました。飼い主のジョーからソーセージやスナックなどをもらって美味しそうに食べていた姿が印象的。そして、CJを見かけたため、車で走っていく彼女を必死に追いかける姿がとても悲しそうでしたね。垂れ下がった目元などが特にそう感じさせたワンちゃんです。
4回目の犬生ではマックスと呼ばれ、犬種はヨークシャー・テリアになりました。長い毛足と小さな身体が特徴的で、CJを走って追いかける姿はとてもキュート。抱きかかえられて気持ちよさそうにしているのが心に残ります。
・ベイリーは面白くてスゴイ!
ベイリーの主観が語られるCJは『ワンダフル・ジャーニー』の見どころ。グロリアが電話ばかりしてるのを見て「また手と喋ってる」と言ったり、彼女がイーサンたちと言い争いをしているのを見て「きっとグロリアが誰かのエサを食べちゃったんだな」と思ったり…犬なりの解釈をするのが面白くて微笑ましかったです。
一方で、嗅ぎ分ける力がとてもすごい!CJが悲しむ時には寄り添って、喜怒哀楽の感情も嗅ぎ分けます。また、ガンを嗅ぎ分けられたのもお手柄。トレントのガンが早期発見できて安心させられましたね。楽しく過ごしたり、時には頼もしさを見せてくれるベイリーは皆から好かれる存在でした。
ワンダフル・ジャーニーまとめ
犬の目線で進む演出は考え方が面白くて、ワンちゃんたちの姿は見ているだけで微笑ましかったです。『ワンダフル・ジャーニー』はヒューマンドラマとロマンスが繰り広げられ、最後にハッピーエンドとなる展開もステキ。ヨークシャー・テリアやキャバグルなどの犬種がどの子も可愛くて思わず笑顔にさせられる映画でしょう。
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映画情報
- 出演:デニス・クエイド、キャスリン・プレスコット、ヘンリー・ラウ、マージ・ヘルゲンバーガー、ベティ・ギルピン、 ジョシュ・ギャッド(声)
- 監督:ゲイル・マンキューソ(TVシリーズ「モダン・ファミリー」)
- 脚本:W・ブルース・キャメロン&キャスリン・ミション、マヤ・フォーブス&ウォレス・ウォロダースキー
- 原作:W・ブルース・キャメロン
- 製作:ギャヴィン・ポローン(『僕のワンダフル・ライフ』)
- 製作総指揮:セス・ウィリアム・マイヤー、ラッセ・ハルストレム、ルーエン・ファン、ウェイ・チャン
- 配給:東宝東和
- 全米公開:2019年 5月17日(金)
- 公式HP:http://boku-wonderful.jp
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