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犬にはわかってしまう?!【共感力】飼い主さんの嬉しい気持ち・悲しい気持ち

犬にはわかってしまう?!【共感力】飼い主さんの嬉しい気持ち・悲しい気持ち

落ち込んでいた時、いつもは元気いっぱいじゃれてくる愛犬が、そっと寄り添ってくれた経験はありませんか?
犬は、人間の「うれしい」「悲しい」「怖い」などの情動の変化を認知できるという研究結果が出ていました。
なんと、飼い主さんの情動が短い時間で移り変わったとしても、犬は察知し、共感することがわかったというのです。
そこで、麻布大学の菊水健史教授ら研究グループによる犬の共感力に関する研究についてご紹介します。

犬には飼い主に共感する力がある

飼い主の短い間のストレスの変化を愛犬が察知

麻布大学獣医学部の菊水健史教授らの研究グループは、飼い主の短い間のストレスの変化を愛犬が察知し、共感するとう研究結果を発表しました。

この研究は、麻布大学獣医学部の菊水教授・同学部博士課程を修了した片山真希さん・奈良先端科学技術大学院大学や熊本大学大学院先端科学研究部、名古屋大学大学院工学研究科の研究者による共同研究グループによって、行われました。

これまでも、麻布大学やその他の研究グループなどによって、人間の感情が、顔の表情や感情を表す行動を通じて、犬に伝わることは、わかっていました。
しかし、ストレスのような短時間で変化する感情が犬にどう伝わるかまでは、評価出来ていませんでした。

これまでわかっていた事は、例えば飼い主さんが泣きまねをしたとします。
すると、犬はそっと飼い主さんに近づくという行動を起こすという所まででした。

その時、犬がどんな気持ちになっているかまでは、わかっていませんでした。
近づいたからといって、悲しい気持ちになっているとは限りません。

犬は、家畜の中で最も古い歴史を持っていると言われています。

人間と犬が長い間共生をしてきた過程で、人間が出す「指さし」や「視線」といったシグナルに対して、犬は高い反応を示すことが分かっています。
そして、更には人間の情動の変化までも、認知することが出来るようになったのです。

情動とは、感情の中でも急速に引き起こされるものです。
例えば、怒り・恐れ・喜び・悲しみが情動です。
情動によって、顔色が変わったり、脈拍や呼吸なども変化します。

犬は、そんな感情の中でも急激な変化をする物に対しても、共感することが出来るのです。

犬の共感力を心拍解析で解明!

情動伝染

菊水教授達は、親しい関係にある個体間においては、お互いの情動が同調し合う「情動伝染」に着目しました。
情動伝染という聞きなれない言葉が出てきましたが、簡単に説明します。

情動とは、感情の中の急速に引き起こされるもの、怒り・恐れ・喜び・悲しみなどを指します。その情動が相手に移るということです。

例えば、子供が悲しい思いをすると、親もつらく感じたり、クラスメイトやチームメイトが活躍すると、自分のことのように嬉しくなることが情動伝染です。これは、人間だけでなくサルやマウスでも観察されていました。

人間の感情は変わりやすく、数分から数秒という早い単位で変化することもあります。
そこで、人間(飼い主)と犬(飼い犬)の情動伝染の有無を、心拍変動解析を用いて、秒単位で調べることにしました。
なぜ、情動の変化が心拍でわかるのかと言うと、心拍の変動は自律神経の変化を検出することが出来るからです。

情動伝染の実験

実験に参加したのは、34ペアの飼い主と飼い犬です。
飼い主、飼い犬の両方に心拍計を装着します。そして、観察者と犬の間についたてを置いて、飼い主は犬から見える位置に座りました。
飼い主には、

  1. リラックスした状態
  2. ストレスを与えた状態

それぞれ5分ずつ行いました。
飼い主、犬ともに15分間隔で心拍を計測し、その様子をビデオ撮影しました。
実験に参加した34ペアのうち、客観的なデータを得ることが出来た13ペアが選ばれ、詳しく解析されました。

実験結果

13ペアのうち、一部のペアは、心拍が同じように変化(数値が同期化)しました。
その中で、ごく短い同期化を含めると、約半分で心拍数の変動が似る傾向が見られました。

実験結果を比較してみると、飼育期間が長ければ長いほど同期化する傾向が見られました。

実験に参加した犬種ですが、和犬、洋犬、大型犬、小型犬と様々でしたが、犬種による差はみられませんでした。
犬は、飼い主との生活が長くなることで、信頼関係が深くなり、情動の変化の察知能力も高まるとみられます。

自分の犬が共感しているか調べる方法はある?

犬の飼い主さんなら、愛犬にも情動伝染力があるのか気になりますよね。
自宅で、菊水教授らのように心拍数を測って調べることは出来ませんが、簡単な方法で調べることが出来ます。
それは、日々の生活の中で、愛犬の様子をよく観察することです。

例えば、飼い主さんがTVでスポーツ観戦をしていて歓喜した際に犬も喜んだり、逆に落胆した時には悲しげな顔をする事はありませんか?

他にも、飼い主さんが何か失敗してしまい、落ち込んだ時にそっと寄り添ってくれた事はありませんか?
もし、思い当たることがあれば、絶対とは言えませんが、共感している可能性があると言えます。

特別な方法を用いらなくても、日々の生活の中で愛犬の様子を観察することで、知ることが出来るのです。

まとめ

犬は、飼い主さんの気持ちに共感する力があることが、菊水教授らの研究によってわかりました。
特に、飼育期間が長いほど共感する力が強くなるそうです。長い時間をかけて、飼い主さんと愛犬との信頼関係が強くなった証拠ではないでしょうか?
言葉を話すことが出来なくても、自分を理解してくれる存在がいるという事は、とても嬉しいことです。
愛犬が自分に共感してくれていると思うと、愛情がより増すのではないでしょうか?