家庭犬にはとても向いている小型犬のマルチーズは、飼い主にとても従順、少し気が強いところもありますが、しつけさえしっかりしていればとても飼いやすい犬種です。
賢い犬なので、ルールなども理解し、覚えるのは早いでしょう。毎日のお手入れを通して、信頼しあえる関係を築きましょう。
マルチーズはどんな性格の子が多い?
マルチーズは小型犬に分類されます。
体が小さくクリクリとした黒い目、真っ白な被毛はぬいぐるみを彷彿とさせる可愛らしさです。
元々は、愛玩犬として飼われてきたため、人間と暮らすことに慣れた犬種です。
活発で遊ぶ事が大好き
小さな体で元気いっぱいに飛び回ったり走り回ったりする事が好きです。
意味もなく急に走り出す、という激しさやうるささはなく、楽しく遊ぶ事が大好きでどこかおしとやかさ、上品さを感じるところがあります。
飼い主さんと遊ぶ事が大好きで、家にいる間はずっと横にぴったりくっついて遊ぼうと言ってくるかもしれません。
飼い主一筋
マルチーズは飼い主がとにかく大好きです。
心を開くのは、信頼している飼い主だからこそ、誰にでも愛嬌を振りまくわけではありません。
ですが、他人が嫌いなわけではなく興味がないだけなので、触ろうとしたら噛み付かれた、などの話はあまり聞きません。
とにかく飼い主一筋なのです。寝るときも、家にいるときもできれば側にずっといたい、そう思っているようです。
中には飼い主のことが好きすぎてやきもちを焼いたりする事もあるでしょう。
あまりに可愛いからと甘やかすと、攻撃的な部分やわがままな部分が増長されてしまうので注意が必要です。
賢いのでしつけはすぐに覚える
マルチーズはとても賢い犬種です。
トイレや、伏せ、お座り、待て、などのサインが入りやすく、トイレや甘噛みなどの躾が簡単です。
大好きな飼い主の言うことであればすぐに聞いてくれるので、まず、しつけの前には犬との信頼関係を作りましょう。
信頼関係を作るには犬とたくさん遊び、日々の散歩や、お手入れが欠かせません。
そうした日々の中で、良い事と悪い事を教えていきます。
悪い事をした時はその場ですぐに叱り、良い事をした時は大げさに褒めましょう。
肝心なのは家に来たばかりの頃です。
後からでも、躾ける事は出来ますが、習慣を変える事は難しく、時間がかかります。
犬が家に来た時にはしっかりと時間を取るようにし、良いこと、悪いことをしっかりと教えてあげましょう。
元々、抱き犬とも言われていたぐらい抱っこが大好き、飼い主大好きの犬種なので家庭犬としてはとてもおすすめができます。
プライドが高いので社会科訓練は大切
マルチーズは可愛らしい反面、高いプライドを持っています。
近くで大きな声で騒がれたり、いきなり抱っこされたりなど、あまり好みません。
少し、神経質な部分も持ち合わせているので、早い時から人慣れ、犬慣れをさせるようにしましょう。
どちらかというと大胆で強気な気質も持っているので、ここぞ、という時は勇敢に立ち向かってくる事もあります。
マルチーズの特徴 気になるお手入れの方法は?
地中海にあるマルタ島と呼ばれる島がマルチーズの起源だと言われています。
マルタ島は冬はあるものの1年を通して暖かい地域です。
そこで生まれたマルチーズは暑さや湿気にも耐えられるようシングルコートと呼ばれるタイプです。
マルチーズは真っ白でまっすぐの長毛というイメージがありますが、中にはレモン色や淡いタン(所々に模様が入ったり、茶色が混ざる)などのカラーもいます。
たまに、黒いマルチーズを見かけた!という人がいますが、これは黒い毛色を持った犬種とマルチーズを合わせたミックス犬と言った方が正しいでしょう。
マルチーズは基本的には白い毛色を持った犬種です。
マルチーズのお手入れは大変?!
マルチーズのお手入れ方法ですが、実はとても大変なのです。
まず、全身の毛は長く、こまめなトリミングが必要です。
特に目は毛が入ってしまい、涙やけを起こすことが多いです。
涙やけを起こさない子はいない、と言い切れるくらいに多いでしょう。
涙やけを起こすと白い毛色の犬種はみんな同じですが、赤茶色に染まってしまいます。
一度、犬の毛が染まってしまうと取る事は難しく、切る以外に色を取り除く方法がありません。
予防法として
- 涙やけを防ぐサプリを飲む
- 涙やけに効果のあるフードに変える
- 毎日のように拭いてあげる
- 涙が毛につく前にカットする
といった方法があります。
茶色くなってしまうのは目の周りだけでなく、フードを食べた時に汚れる口周り、散歩をした時に汚れる足周りの2箇所も同じです。
マルチーズのトリミングを楽しむ
中には、マルチーズの美しい白い毛をいろいろなトリミングの方法で楽しむ方もいます。
例えば、ヨークシャーテリアのように毛を長く伸ばし頭の上でちょこんと結んだり、耳だけ伸ばしてツインテール風、全体を丸くカットし熊の人形のように、などいろいろ楽しむことができます。
いっとき、マルチーズの毛をアフロにしたキャラクターも流行りましたね。
どちらにせよ、体のためにもトリミングは欠かせない犬種です。
せっかくなので毛を伸ばしてみたり、一部分だけ切ってみたりと、見た目を楽しむのもアリかもしれません。
マルチーズは抜け毛が少ない
マルチーズはシングルコートタイプで、ダブルコートの犬種に比べ毛の量が少なく、抜け毛もあまり気になりません。
ですが、毛が抜けないわけではなく、抜けた毛が他の毛に絡み合い、落ちないだけですので、キレイな被毛を保つためにもブラッシングをしてあげましょう。
放っておくと、毛同士が絡まってフェルトのように固まってしまい切る以外に方法がなくなります。
注意するようにしましょう。
まとめ
犬好きの方にはその思いを全身で受け止め、しっかりと返してくれるので、マルチーズはとてもおすすめの犬種です。
もっとも古い愛玩犬とも呼ばれているマルチーズは最高のパートナーとなってくれる事でしょう。
飼い主が大好きな反面、離れる事を嫌うので、なるべく一緒にあげると犬も安心し、ストレスが溜まらず暮らす事ができます。