室内で犬を飼っている方は、お掃除が大変ですよね。
毎日、毎日、キレイに掃除をしてもすぐにフワフワと犬の毛が部屋の隅に溜まってしまいます。
犬の抜け毛に悩まされている飼い主さんは、本当に多いです。
しかし、コツをつかめばお掃除が楽になります。
そこで、掃除を楽にするための方法をご紹介します。
どうして犬の毛は抜けるの?
飼い主さんを悩ませる犬の抜け毛ですが、まずは抜け毛の理由についてご説明します。
犬には、オーバーコートと呼ばれている一次毛と、アンダーコートと呼ばれている二次毛があります。
それぞれに役割があり、オーバーコートは皮膚の保護をしています。アンダーコートは、保湿の役割があります。
オーバーコートとアンダーコートの二重の毛を持つ犬種を、ダブルコートと呼んでいます。
対して、アンダーコートを持たない犬種をシングルコートと呼んでいます。
ダブルコートの犬は、春と秋の年に2回、毛が抜け変わる時期があり、これを「換毛期」と呼んでいます。
春は、寒い冬が終わり暖かくなるので、体の保湿の役割をしていたアンダーコートが大量に抜けて、夏毛に生え変わります。
秋になると、気温が低くなるのに備えて、アンダーコートが冬毛に生え変わります。
犬の毛が抜けるのは、夏の暑さや冬の寒さに合わせて、体温調節をするためなのです。
犬の毛の掃除を楽にする3つのポイント!
- こまめにブラッシングをする
- 洋服を着せる
- 毛を短くする
ポイント1.こまめにブラッシングをする
1日1回、丁寧にブラッシングをしましょう。
毎日のお掃除を楽にするためには、床に毛が落ちるのを減らす事が大切です。
犬の体には、既に抜けている毛や抜けそうな毛が付いています。ブラッシングをすることで、その両方を取り除くことが出来ます。
丁寧に、撫でるように優しくブラッシングをすれば、愛犬とのスキンシップの時間にもなります。
忙しい方は、短時間でもいいので、毎日の日課にしましょう。
ポイント2.洋服を着せる
洋服を着せると、抜け毛が床に散らばることを防止できます。
犬に洋服を着せる事に抵抗があるという方もいらっしゃるかもしれませんが、ただ単にオシャレをする為だけに有効なわけではありません。夏は強い紫外線から皮膚を守る効果や、冬の寒い日には防寒の効果など、色々な効果が得られます。その1つが抜け毛対策です。
体を覆う部分の多いカバーオールタイプの洋服を選ぶと、より抜け毛が床に落ちることを防止できます。
ポイント3.毛を短くする
トリミングで毛を短くすると、抜け毛が散らかり難くなります。長い毛は、摩擦によって毛が抜けやすいと言われています。
抜けた毛が短くなると、長い毛よりも掃除はしやすくなります。
抜け毛が少ない犬種はいるの?
- マルチーズ
- トイプードル
- ビションフリーゼ
- シーズー
- ヨークシャーテリア
- ミニチュアシュナウザー
犬には、抜け毛が多い犬種と少ない犬種があります。
ダブルコートの犬は、換毛期に沢山毛が抜けますが、シングルコートの犬種は比較的抜け毛が少ない傾向にあります。抜け毛が少ない犬種と、お手入れのポイントをご紹介します。
・マルチーズ
毛質は、しっとりしていて柔らかく、細いストレートヘアです。シャンプーとトリートメントは、2ヵ月に1回行う事が理想的です。
・トイプードル
最も抜け毛が少ない犬種のひとつです。トイプードルの被毛は、巻き毛なので絡まりやすいため、こまめにブラッシングをしましょう。トリミングは、1~2ヵ月に一度行うと良いでしょう。
・ビションフリーゼ
トイプードルのような巻き毛ですが、さらに巻きが強い犬種です。毛玉が出来やすいので、毎日のブラッシングが必要です。
・シーズー
被毛は長いのですが、抜け毛が少ない犬種です。毛玉が出来やすいので、ブラッシングは毎日行いましょう。皮脂が多めなので、2週間~1ヵ月に1度は、シャンプーを行いましょう。
・ヨークシャーテリア
美しい被毛が特徴です。皮脂が多めなので、シャンプーは2週間に1度程度の頻度で行いましょう。
・ミニチュアシュナウザー
毛量が多いのですが、抜け毛が少ない犬種です。毛玉ができやすいので、ブラッシングはこまめに行いましょう。
犬の抜け毛の掃除はポイントを抑えれば楽になる!
毎日行う抜け毛の掃除は、出来るだけ効率よく行いたいですよね。
ちょっとしたポイントを抑えれば、お掃除が楽になります。
抜け毛掃除のポイントをご紹介します。
- 掃除の前に導線を確保する
- 部屋の掃除は、外から中へ、上から下へ
- ほうきは使わない
- 粘着テープを上手に利用する
1.掃除の前に導線を確保する
床に細かい物を置くと、ホコリがたまりやすく掃除もしにくいので、なるべく床には物を置かないようにしましょう。
また、家具の配置なども見直してみて下さい。導線を確保することで、掃除が楽になります。
2.部屋の掃除は、外から中へ、上から下へ
ホコリや犬の毛など、軽い物は部屋の隅に溜まりやすいとう特徴があります。上にあるごみは下に落ちます。
掃除をする時には、端から真ん中に向かって、高いところから低いところへ向かって行いましょう。
3.ほうきは使わない
ほうきを使って掃除をすると、せっかく床に落ちていた犬の毛が、空中に舞ってしまいます。一度舞ってしまうと、落ちてくるまで時間を空けなければならなくなります。掃除機をかけたり、フローリング用ワイパーを使って、掃除をするようにしましょう。
4.粘着テープを上手に利用する
掃除機をかける時間がない時には、粘着テープを使って掃除をしましょう。
洋服についた毛を摂るのにも便利です。部屋ごとにおいておけば、気づいたらすぐにコロコロ掃除をすることが出来ます。
5.カーペットの掃除には塩を撒く
塩は、カーペット掃除に効果的です。
カーペットが真っ白になるくらい多めに塩を撒きます。塩を撒いたカーペットに掃除機をかけると、カーペットの奥に入り込んだ毛も簡単に取る事が出来ます。更に、ダニを予防する効果も得られます。
まとめ
犬の抜け毛の掃除のコツをご紹介しました。
これから犬を飼うという方は、抜け毛が少ない犬種を選ぶと、お掃除が比較的楽です。
面倒だからといって掃除を怠ると、アレルギーの原因になる可能性があります。
ご紹介した方法を、是非お試し下さい。