子犬が夜鳴きをするようになり、いつまで続くのか?どうすれば良いのか?お困りの飼い主さんもいらっしゃるでしょう。
マンションなどの集合住宅にお住まいの方は、ご近所から苦情が来てしまうのではないかという事も心配になります。
そこで、子犬の夜鳴きの原因と対処方法についてご紹介します。
記事監修:犬のしつけハグ 川島 恵
Kawashima
子犬の夜鳴きの原因5つ
子犬の夜鳴きを改善するためには、まず最初に原因を知る事が大切です。
子犬が夜鳴きをする主な原因は5つあります。
寂しい
子犬をペットショップやブリーダー、友人などから迎え入れて、すぐに夜鳴きが始まった場合には、寂しいことが原因である場合が多いです。
今まで一緒に過ごしていた、母犬や兄弟犬から離れて独りぼっちになってしまったのですから、寂しいのは当然です。
また、犬は群れで生活をしてきた動物なので、本能的に独りぼっちが苦手です。
新しい家族になったとはゆえ、飼い主さんとの信頼関係もまだ出来上がっていないでしょう。
独りぼっちで、心細くて、寂しくて夜鳴きをするのです。
お腹が空いた
お腹が空いてしまうと、子犬は我慢できずに夜鳴きをすることがあります。
フードを適量あげても足りない場合があります。
人間も夜中にふとお腹が空いて眠れなくなってしまう事があるように、子犬をお腹が空いてしまい、何か食べたいと飼い主さんに訴える手段として、夜鳴きをすることがあるのです。
トイレに行きたい
寝ている場所から、自由にトイレに行けない環境にある場合、トイレに行きたくて夜鳴きをする可能性があります。
犬が寝る場所とトイレの場所が離れている場合が多いでしょう。
寝る場所と排せつをする場所を分けるのは良い事なので、それは問題ありません。
しかし、ケージの扉を閉めていたり、寝る場所とトイレの場所は部屋が別で、部屋の扉が閉まっていてトイレに行けない場合など、「トイレに行きたいから開けて」という意味で夜鳴きする事があります。
体調が悪い
何処か痛い場所があったり、体調が悪い事を知らせるために、夜鳴きをする事があります。
寝床の環境が良くない
子犬の寝床の環境があまり良くない場合は、落ち着かなくて寝られずに夜鳴きをする場合があります。
暑い寒いなど室温が適正でなかったり、広すぎたり狭すぎてしまったり、明るい、うるさいなど、寝る環境に適していない場合があります。
夜鳴きの原因が、ただ単に、まだ慣れていないという可能性もあります。
寝る為の環境が整っていないと、ストレスを感じて眠れずに夜鳴きをしてしまう事があります。
子犬の夜鳴きは、ご紹介した5つのどれかに当てはまる場合がほどんどです。
子犬が、夜鳴きをすることで、飼い主さんに何を訴えているのか?何を伝えたいのか?読み取ってあげて下さい。
子犬の夜鳴きを改善する方法
環境が良くない場合
まずは、愛犬が落ち着いて寝ることが出来る環境を整えてあげましょう。
子犬を迎え入れた直後は、新しい自分の家に慣れていないので、慣れるまでは少し時間がかかるかもしれません。
ポイントは、「室温」「広さ」「音」「明るさ」です。
■室温
快適な室温は、犬種や季節によっても異なりますが、ダブルコートの犬種の場合には夏は23~26度、冬は19~23度が適温です。
シングルコートの場合は、夏は22~25度、寒さに弱いので冬は少し高めの20~25度に設定しましょう。
■広さ
広いと落ち着かないので、出来れば四方を囲まれた少し狭い場所が良いでしょう。
■音
寝る場所は、静かな場所が良いです。
テレビの音や外の音などが遮断されている、静かな場所に寝場所を設置しましょう。
■明るさ
寝る場所は、電気を消してカーテンを閉めて外の明かりが入らない、暗い場所に設置して下さい。
暗い場所で寝ることは、落ち着いて寝るためにも重要ですが、体内時計の調整のためにも重要です。
寝る時には、部屋を暗くして寝ましょう。
■その他
犬は、温かくて肌触りの良いものに触れていると落ち着きます。
寝る場所に湯たんぽを置いてあげたり、肌触りのよいブランケットなどを置いてあげると落ち着いて眠れる可能性があります。
寂しい場合
犬を迎え入れたばかりで、寂しくて夜鳴きをする場合には、できるだけ犬を独りぼっちで寝かせない方が良いでしょう。
可能であれば、飼い主さんの寝室に犬の寝床を設置してあげましょう。
夜中に目が覚めてしまっても、飼い主さんの気配や寝息を聞くことで、安心できる可能性があります。
犬と人は別の部屋で寝かせる場合には、犬が寝るまでは出来るだけ側に居てあげると良いでしょう。
お腹が空いている場合
フードを与える量は変えずに、回数を増やして寝る前に1度フードを与えるようにして下さい。
寝ている間にお腹が空きにくくなります。
トイレに行きたい場合
寝る前は、なるべく水分を控えるようにして、トイレを済ませてから寝るようにして下さい。
寝ている間にトイレに行けるような環境を作ってあげましょう。
その他
体に不調があって夜鳴きをする場合があるので、日ごろから健康管理をしっかり行いましょう。
ブラッシングの際に、触られて嫌がる場所があった場合には痛みがあるのかもしれないので、その場合は病院へ連れて行きましょう。
運動不足になると眠れなくなる事があるので、毎日適度な運動を心がけましょう。
時間が作れるようでしたら、昼間お日様の光を沢山浴びられぶ場所で運動させてあげると、心地よい疲れを感じて、夜鳴きをすることなく快眠することが出来ます。
まとめ
子犬の夜鳴きの原因と対処方法について、ご紹介しました。
子犬は、今まで一緒に暮らしてきた母犬や兄弟犬達と離れ離れになってしまい、独りぼっちで寂しい想いをしている可能性があります。
ストレスを感じることなく、安心して眠ることが出来る環境を整えてあげることで、夜鳴きを改善することが出来るでしょう。