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犬も膀胱炎になる?!膀胱炎を見つける方法と飼い主さんに出来る事とは?

犬も膀胱炎になる?!膀胱炎を見つける方法と飼い主さんに出来る事とは?

犬も人間と同じように膀胱炎になるという事をご存知でしょうか?
トイレの回数が異常に多かったり、血尿が出ていたら膀胱炎を疑う必要があります。

命にかかわる病気ではありませんが、きちんとケアをしないと慢性化してしまう可能性があります。
そこで、膀胱炎の見つけ方と飼い主さんに出来る事をご紹介します。

膀胱炎ってどんな病気?

膀胱炎は、その名の通り膀胱に炎症が起こる病気です。

  1. 排尿時に痛みを伴う
  2. 排尿障害
  3. 尿が濁る
  4. 血尿

1.排尿時に痛みを伴う

おしっこをする際に、痛みを感じます。痛くて犬が鳴く事もあります。また、尿は少量しか出ない事も特徴の1つです。

2.排尿障害

尿が出にくくなったり、全く出なくなったりします。

3.尿が濁る

にごったおしっこが出ます。原因は、膀胱内に炎症が起こっているためです。

4.血尿

おしっこに血液がまざっていたり、排尿の後に陰部に血液がついていたりします。

飼い主さんのチェックポイント!

  • 犬がおしっこをするポーズを取ったのに、おしっこが出ない又は少ししか出ない
  • おしっこの回数が多い
  • ペットシーツにおしっこと一緒に血が付いている

これらの行動や状態が見られた時には、膀胱炎を疑いましょう。

犬が膀胱炎になる理由とは?

・細菌感染

細菌感染による膀胱炎は、細菌が尿道を伝って膀胱に入ることが原因で起こります。
病原菌の多くは、大腸菌や常在菌のブドウ球菌などです。排尿をがまんしていたり、尿道が詰まってしまい膀胱を空っぽに出来ない状態になると、膀胱内に侵入した細菌の増殖を促してしまいます。

細菌感染による膀胱炎は、オスよりもメスにおこりやすいという特徴があります。
理由は、オスに比べて尿道が短く、外陰部から細菌が入りやすいためです。

免疫力が低下した老犬にもよく起こります。

・膀胱結石

膀胱内に結石が出来ると、膀胱の粘膜を傷つけてしまい炎症が起きて、膀胱炎になる事があります。ストルバイトやシュウ酸カルシウム結石などがあります。
結石が出来る原因としては、結石が出来やすい体質であったり、ミネラルの過剰摂取など様々です。
水分摂取量が少なくても、結石ができます。

・突発性膀胱炎

ストレスなどが原因ではないかと言われていますが、はっきりとした原因の究明はされていません。
突然膀胱に炎症がおき、血尿が出ます。

例えば、ペットホテルに預けられた時や、飼い主さんと長時間離れるなど、ストレスを感じるたびに、血尿が出てしまう犬もいます。

犬の膀胱炎の検査方法とは?

愛犬が膀胱炎にかかっているかもしれないと思ったら、尿検査をする必要があります。
もし、飼い主さんがご自分でやってみたいという場合には、簡単な方法があります。

ペットシーツを裏返しにセットして下さい。裏返しにすると、尿は吸収されないのでビニールなどに移すことが出来ます。
ビニールに入れた犬の尿を動物病院に持参すれば、検査をしてもらえます。

もし、飼い主さんが採尿できなくても、動物病院に行くと採尿して検査をしてもらえます。
病院では、血尿ではないか、腫瘍細胞が出ていないか、結石がないかなどを調べてくれます。

尿検査以外には、超音波検査で、結石や腫瘍の有無などを調べる場合があります。
超音波検査は、膀胱炎だけでなく、肝臓や前立腺の異常、子宮蓄膿症など、他の病気を調べてもらう事も出来ます。

膀胱炎の検査としては、必ずしも必要ではありませんが、レントゲン検査をする場合があります。レントゲン検査では、もし結石がある場合の結石の大きさや数、尿道に結石が詰まっていないか確認することが出来ます。

犬の膀胱炎の治療方法

膀胱炎が細菌性の場合、その細菌に合った抗生物質と炎症を鎮めるための消炎剤の投与が一般的です。
飲み薬と注射の治療で、症状の改善が見られる事が多いです。

ただし、症状が出なくなったからと言って、獣医師の指示通りの必要な期間の投薬を止めてしまうと、再発をする可能性が高くなるので、必ず必要な期間内は薬を飲ませるようにしましょう。

膀胱炎の原因が結石の場合、結石を除去するための抗生物質の内服や結石を溶かす種類のドッグフートをあげる、または手術によって結石を取り除きます。

膀胱炎の予防方法

・水分をたくさん取る

膀胱炎の予防には、排尿の回数を増やすことが効果的です。
水分をたくさん取ると、トイレに行きやすくなります。

秋から冬にかけての寒い時期は、水分摂取量が減ってしまいます。

水分が摂りにくい時期は、その分食事からの水分摂取量を増やしてあげましょう。茹でた野菜をフードに加えたり、ウェットフードなども良いでしょう。

・トイレを我慢させない

膀胱炎は、尿道や膀胱に尿が留まる時間が長くなると、起こりやすくなります。排尿することで、尿道や膀胱に付着した細菌を洗い流す事ができます。

特に、膀胱炎になりやすい犬は、あまり尿を我慢させないようにして下さい。犬は綺麗好きなので、汚れたトイレでの排尿を嫌がるので、トイレは常に清潔を保ちましょう。

・ミネラルウォーターを与えない

ミネラルウォーターは、水道水と比較するとミネラルの含有量が高くなっています。ミネラルは結石を作る原因となるので、決して与えないようにして下さい。

まとめ

犬の膀胱炎について、ご紹介しました。
膀胱炎は、命にかかわる病気ではありませんが、きちんとした予防や対策、治療を行わないと、再発しやすい病気です。排尿時に痛みを伴う場合もあるので、愛犬に辛い思いをさせてしまう事になります。
膀胱炎が疑われる時には、病院を受診してきちんと治療を行いましょう。