子犬の中でも特に小型犬は、本当にちいさくてかわいらしいですよね。コロコロと走り回っている姿も愛らしくて、いつまででも見ていたいと思う飼い主さんも多いでしょう。しかし、さっきまで走り回っていたのに、急に元気がなくなってぐったりすることがあります。それは、低血糖かもしれません。低血糖症は、特に小型犬の子犬がなりやすいため、注意が必要です。犬の低血糖症についてご紹介します。
犬の低血糖症
犬の低血糖症とは、血液中の糖分(グルコース)の濃度が低下することによって、体内の栄養補給がうまく出来なくなってしまう状態のことです。症状としては、ぐったりしたり、けいれんを起こしたり、下半身が麻痺し、酷い場合には意識を失ってしまうこともあります。小型犬を飼う際には、低血糖症についての説明を受けますが、命に関わることもあるので、飼い主さんは十分に注意する必要があります。
低血糖症の原因は?
子犬の場合
子犬は、肝臓の働きの1つであるグルコースを補う機能が未発達なため、低血糖を起こしやすくなっています。空腹の時間が長いと低血糖になりやすく、特に朝食の前や沢山遊んだ後などは、要注意です。子犬は、自分で気づかないうちに体力を消費してしまい、エネルギー不足になってしまうことがあります。また、気温が低い時も注意が必要です。
成犬の場合
成犬の場合も、空腹時やエネルギーを沢山消費した後に低血糖症になりやすいと言えます。成犬の場合には、小型犬に限らず大型犬や中型犬でも低血糖症になります。
老犬の場合
7歳以上の老犬に低血糖症が発生した場合は、すい蔵の腫瘍が原因である場合があります。インスリンの過剰生成によって低血糖症を発症してしまいます。
低血糖症の対策とは?
低血糖症は、お腹が空いたときに起こりやすいと言えます。空腹を避けることが最も効果的です。食事の回数が朝・昼・夜の3回であった場合、1回の量を減らして回数を5回に増やすと良いでしょう。食事の回数を増やす場合には、量を減らさないと肥満の原因になるので注意してください。1日の食事の量を変えずに、回数だけを増やしましょう。夜の食事の後、朝まではどうしても食事の時間が空いてしまいます。寝る前におやつをあげるという方法もよいでしょう。
低血糖症を起こしてしまったら?
もし、低血糖症を起こしてしまったら、応急処置として糖分を与えましょう。ガムシロップや砂糖水を与えて下さい。ただし、チョコレートは絶対に与えないで下さい。チョコレートは犬にとっては毒です。
万が一、意識を失っている場合には、無理やり飲ませないで、歯茎に塗るようにしましょう。
応急処置後には、病院を受診しましょう。
まとめ
犬の低血糖症について、ご紹介しました。子犬がかかりやすい低血糖症ですが、対策をきちんとすれば防ぐことが出来ます。食が細い犬の場合には、食事の間をあまり開けないように気を付けましょう。成犬の場合も、空腹時には激しい運動は避けるようにしましょう。