「動物が大好き!犬が大好きだから、ドッグトレーナーになりたい!」
と、思っている方もいらっしゃるでしょう。
ドッグトレーナ―になるには、どうしたら良いのか?どんな資格が必要なのかを、ご紹介します。
また、ドッグトレーナーに向いている人・向いていない人についても合わせてご紹介しましょう。
ドッグトレーナーになるにはどんな資格が必要?
ドッグトレーナーになるために、必要な資格はありません。
でも、誤解しないで下さい。
絶対に必要な資格がないからといって「犬が好きだから、今日からドッグトレーナーはじめました!」と、専門的な知識やスキルもなく、なれる職業ではありません。
国家資格はありませんが、民間の認定資格がいくつかあるので、ご紹介しましょう。
日本ドッグトレーナー協会(JDTA)認定資格
日本ドッグトレーナー協会(JDTA)主催・認定をするドッグトレーナーライセンスが、最も代表的です。
■ドッグトレーナーD級ライセンス
犬についての基本的な知識が身についているレベルに達すると取得できる、最も難易度が低いものです。
犬の特性や月齢に合わせた育て方、犬と人との関わり方についての知識が必要です。
【D級取得の条件】
- ドッグトレーナー協会『ドッグトレーナー養成通信講座』を受講し、全8回の添削を修了することで、取得する事が出来ます。
■ドッグトレーナーC級ライセンス
飼い主からの見本となるような犬の扱い方・知識が身についているレベルに達する必要があります。
【C級取得の条件】
- 通信講座を受講し、修了後に3日間のスクーリングを受講します。
その後、協会認定試験に合格すると取得することが出来ます。
■ドッグトレーナーB級ライセンス
犬の状態を把握することができ、飼い主へ必要なトレーニングを的確にアドバイスできるレベルである必要があります。
【B級取得の条件】
- C級ライセンスを取得後、協会認定試験に合格することが条件です。
- 協会公認スクール「ドッグトレーナーズカレッジ」各コースを受講し、修了試験に合格すると、取得することが出来ます。
■ドッグトレーナーA級ライセンス
A級ライセンスは、最も難易度が高いレベルです。
B級同様に、犬の状態を把握することができ、飼い主へ必要なトレーニングを的確にアドバイスできるレベルであり、尚且つ実務レベルで活用できなければなりません。
【A級取得の条件】
- B級ライセンスを取得し、協会認定試験に合格することが条件です。
- 協会公認スクール「ドッグトレーナーズカレッジ」各コースを受講し、修了試験に合格すると、取得することが出来ます。
その他の資格
■愛犬飼育管理士
一般社団法人ジャパンケンネルクラブが設けている資格です。
多くの自治体で動物取扱業の登録要件のひとつとして、認められています。
資格取得のためには、講習会への参加とその後の筆記試験に合格する必要があります。
■ドッグハンドラー
同じく、一般社団法人ジャパンケンネルクラブが設けている資格です。
ドッグハンドラーは、ドッグショーに出場する犬を扱う仕事で、ドッグショーに関わる資格です。
■家庭犬トレーナー
国際家庭犬トレーニング協会が認定する資格です。
- 家庭犬トレーナー1級・2級
- 家庭犬トレーナーアドミニストレーター
- 家庭犬トレーナースーパーバイザー
- ドッグマインダー
などの資格があります。
一般家庭で飼育されている、犬のしつけや飼育の相談に応じる為の知識と技術を学ぶ事が出来ます。
ドッグトレーナ―になるためのルート
ドッグトレーナーになるには、一般的なルートがいくつかあります。
高校卒業後に更に学校で学ぶ
高校を卒業した後に、大学・短大・専門学校へ進学して、動物に関する知識を学ぶことが出来る学部や学科で学ぶという方法があります。
通信教育で学ぶ方法もあります。
ドッグトレーナーになるには、必要な知識を学んだ後、民間の資格試験を受けてドッグトレーナーとして就職するという方が最も多いと言われています。
高校卒業後そのまま就職する
高校を卒業した後、すぐに就職してドッグトレーナーになるには、知識を現場で学ぶという方法があります。
ドッグトレーナーになるには、絶対に資格が必要というわけではないので、実際に活躍しているドッグトレーナーの元で働きながら、知識を得ていきます。
実践と共に、自分で学んでいかなければなりません。
企業の中には、採用条件に民間のドッグトレーナー資格試験を取得がある場合がある為、資格を持っていた方が良い場合もあります。
いずれにしても、知識は必要です。
ドッグトレーナーに向いている人・向いていない人
ドッグトレーナーに向いている人
ドッグトレーナーになるには、犬が好きな人という事は、必須条件です。
ドッグトレーナーを目指している人は、この条件はクリアしている人がほとんどでしょう。
更に、ドッグトレーナーになるには根気と忍耐力が必要です。
犬のしつけは、1日で終わるものではありません。
個体差があるので、じっくりと時間をかけて行わなければならない場合が、多々あります。
焦らずに、根気よく犬と付き合える人が、ドッグトレーナーに向いています。
また、最も重要な事の1つとしてコミュニケーション能力が高い人が向いていると言えます。
犬とのコミュニケーションが取れる事はもちろんですが、飼い主さんともしっかりと話しをする必要があります。
飼い主さんの話をしっかりと聞く力が必要です。
ドッグトレーナーに向いていない人
人が苦手な人は、ドッグトレーナーには向いていません。
しつけを行う相手は犬ですが、その犬には飼い主さんがいます。
飼い主さんとのコミュニケーションが取れない人は、ドッグトレーナーには向いていません。
また、感情の起伏が激しい人はドッグトレーナーには向いていません。
犬に対しては、いつも同じテンションでしつけを行わなければなりません。
犬はとても頭が良いので、読まれてしまい、時にはいう事を聞かなくなってしまう事があります。
ドッグトレーナーになるには、常に同じテンションで、犬と向き合う必要があるのです。
まとめ
ドッグトレーナ―になるには、資格は必要ありません。
専門的な知識が必要になるので、民間の資格を取得することをおすすめします。
ドッグトレーナーは犬のしつけや、飼い主さんに対して飼育の指導なども行います。
犬好きで、人と接するのが好きな方は、資格取得の勉強から始めてみてはいかがでしょうか。