白いフワフワの毛が特徴のスピッツは、日本原産の小型犬です。
昭和30年頃の日本では、スピッツの大ブームが起こった程、人気がありました。
飼いたいなと思った時に、気になるのは飼い方やしつけのしやすさではないでしょうか?
そこで、スピッツの飼い方やしつけの方法をご紹介します。
記事監修:犬のしつけハグ 川島 恵
Kawashima
犬のしつけについて
スピッツのしつけの仕方の前に、「犬のしつけ」について考えてみましょう。
犬のしつけとは、人間と犬が一緒に生活するために、犬に様々な事を覚えてもらう事でもあります。
犬が持つ習性などを変えなくてはならない事もあります。
犬のしつけを行う際には、出来なかった時に叱るのではなく、出来た時に沢山褒めてあげるという方法で行って下さい。
犬のしつけには、飼い主さんと犬との間に、信頼関係を築くことがとても大切です。
以前のしつけの方法は、主人である飼い主さんに犬を従わせる事でした。
犬に人間の考えを押し付けて力づくで従わせるのではなく、教えてあげましょう。
また、しつけの際には、必ず一貫性を持って教えるようにして下さい。
飼い主さんの感情によって、良い事・悪い事が日によって変わってしまうと、犬は混乱してしまいます。
飼い主さんと犬との信頼関係が出来上がっていれば、犬は必ず答えてくれます。
スピッツのしつけ
トイレトレーニング
スピッツのトイレトレーニングは、子犬期にしっかりと行う必要があります。
スピッツは神経質な性格なので、子犬期にトイレトレーニングを行わずに成犬になってしまうと、外でしか排せつを行わなくなってしまう可能性があります。
家の中にトイレを設置しましょう。
犬のトイレサインが出たら、トイレに行くように促します。
- そわそわして落ち着きがなくなる
- お尻を気にする
- 部屋の中をうろうろ歩き回る
などが、トイレのサインです。
また、寝起きや食後、散歩から帰宅した時も、トイレのタイミングです。
トイレに誘導する時には、「トイレ」などと声を掛けてあげると良いでしょう。
スピッツは、物覚えが良いので、比較的スムーズにトイレトレーニングを行うことが出来ます。
上手に出来たら、沢山褒めてあげて下さい。
甘噛み
スピッツは人懐っこくて、甘えん坊な性格なので、甘噛みをする事があります。
子犬期に、兄弟間や母犬とじゃれて噛んで遊ぶことは自然な事で、決して問題行動ではありません。
噛む強さの加減を知るための行動ですが、エスカレートするとケガに繋がるため、子犬期にしっかりとしつけを行い、辞めさせなくてはなりません。
初期の段階は、噛まれても痛くないレベルでも、だんだん興奮してくると、噛む力が強くなりったり、噛み癖がつく可能性もあります。
犬が甘噛みをしたら、低い声で一言「ダメ!」と教えましょう。
決して「かわいい」と言ったり、怒ったりすると、噛めば飼い主さんが遊んでくれていると勘違いしてしまいます。
もし治らない場合には、ケガをする前にプロのドッグトレーナーさんに相談しましょう。
飛びつき
嬉しい時や興奮した時に、ピョンピョン飛び跳ねて飛びつく事があります。
子犬の時には体も小さくて軽いので、飼い主さんから見るとかわいい行動かもしれません。
しかし、犬が嫌いな人にとってはとても怖く感じる場合があります。
例えば、散歩中に知らない人に飛び掛かってしまうと、驚いてしまいますし、トラブルに発展する可能性があります。
家の中で飼い主さんに飛びついたら、無視をして下さい。
少し時間が経つと、興奮が冷めて辞めるでしょう。
もし辞めない場合には低い声で「ダメ!」と教えて下さい。
無駄吠え
スピッツは警戒心が強く神経質な性格なので、以前はよく吠える犬種でした。
しかし、これには理由があり、かつてスピッツブームが起こった時に、ブームに乗っかってしつけを行わずにただ可愛がった飼い主さんが多く、甘やかしてしまった為、無駄吠えをするスピッツが多くなってしまったからです。
その後、スピッツ愛好家の方々の努力によって選択繁殖が行われた結果、警戒心が和らいで穏やかな性格になりました。
しかし、チャイムの音に過剰に反応してしまったり、急な訪問者に対して吠えてしまう事があります。
無駄吠えを無くすためには、子犬期に色々な経験をすることが効果的です。
知らない物に恐怖心を抱くのは、人間も犬も同じです。
車の通りの多い場所に連れて行ったり、普段聞かない音のする場所に連れて行くなど、多く経験させることで、警戒心を解くことが出来ます。
家族と協力して、チャイムを鳴らして音に慣れさせるのも良いでしょう。
チャイムを鳴らしても吠えなかったら、沢山褒めてあげて下さい。
スピッツの飼い方
スピッツは、飼い主さんに従順でとても飼いやすい犬種です。
スピッツを飼う時に注意して頂きたい点をご紹介します。
食事
食事は、子犬期・成犬・老犬と、成長に合わせてドッグフードを選んで与えましょう。
塩分・糖分・脂肪分の摂りすぎには十分に注意しましょう。
散歩
スピッツは運動能力が高く、遊び好きなので、30分の散歩を1日2回行う事が理想的です。
休日や時間がある時に、ドッグランに連れて行き、思いっきり走らせてあげると良いでしょう。
ブラッシング
白くてきれいな毛が特徴のスピッツですが、お手入れをしっかり行わないと、汚れが目立ってしまいます。
ダブルコートで毛が抜けやすいので、ブラッシングを怠ってしまうと、部屋の掃除が大変です。
ブラッシングを日課にすると、スキンシップにもなるので、良いでしょう。
まとめ
スピッツは頭がよくて飼い主さんに従順な性格なので、しつけがしやすく飼いやすい犬種です。
しつけには、飼い主さんとの信頼関係を築くことがとても重要です。
愛情を持って接することで、スピッツとの楽しい生活を送ることが出来るでしょう。