犬を迎え入れたら、その日からトイレトレーニングがはじまります。
順調にトイレトレーニングが進み、完璧になったと思っても失敗してしまうことはよくあります。
せっかく覚えたのになぜ?と思う飼主様もいらっしゃるでしょう。
一度トイレトレーニングが完了したのに、失敗するようになってしまう原因と対処法を犬のしつけ専門家が解説します。
記事監修:犬のしつけハグ 川島 恵
Kawashima
LINE無料相談への相談内容
犬種:トイプードル 年齢:5ヶ月
【相談内容】
一ヶ月前に迎え入れて、すぐにトイレを完璧に覚えました。
家の中のどこにいても、すぐに戻ってきて一人でちゃんとトイレができていました。
しかし、2週間ほど経ったら突然全くトイレが出来なくなってしまい、トイレがわからないのではなく、わざとトイレを避けているような感じに見えます。
トイレの目の前で粗相をすることも。
間に合わないという感じではありません。
そんな状態が2週間程続いています。
ちなみに、今は1日にオシッコをする回数が前よりかなり減りました。
夜寝ている時やお留守番の時はケージに入れていますが、ケージの中では絶対におしっこをしません。
トイレトレーニングの方法
トイレトレーニングに関しては、
「ケージの中にいるときにはトイレが成功できているのか?」
「ケージの外に出したときに成功率が下がってしまうのか?」
によって、対応が変わってきます。
生後5か月の場合、ケージの中をトイレと寝床の半々に分けて管理をしている方が多いでしょう。
このような管理をしている方の場合、トイレトレーニングが完了した後にトイレを失敗するようになるというケースはまれではありません。
今まで決められた場所でトイレが当たり前のように出来ていた犬も、一度失敗を経験することで「トイレでする必要がないのではないか」と考えてしまうことがあるからです。
わざわざ我慢してまでトイレに行ってしなくてもいいと思い、そこら辺でしてしまおうと思うのです。
一日のトイレの回数が減っているということは、それなりに我慢ができるようになったということです。
トイレの回数が減ると、飼い主様がトイレへ導きやすくなります。
例えば、一日3回おしっこをするとします。
飼い主様が、犬のおしっこのタイミングを把握して、そのタイミングでトイレに促し成功させてからトイレの外に出してあげればトイレの失敗リスクを下げることができます。
次は、3~4時間後にトイレに促して成功させればよいのです。
ちょっと怪しげなそぶりを見せたら、トイレに促して排せつを済ませたら表に出してあげるという方法を繰り返すことで、自然とトイレに行く習慣がついてきます。
トイレトレーニングは、失敗を続けても何もいいことはありません。
どうやって成功に導いてあげることができるのかを考えることが大切です。
最初は、飼い主様が上記の方法で促してあげて、失敗できない環境を整えてあげることで、自然とトイレに行く習慣を付けることができ、解決されると思います。
トイレの失敗の原因が気を引くためだった場合の対処法
トイレの失敗の原因の1つに、飼い主様の気を引こうとしてわざと失敗しているというケースがあります。
犬は、フリーな状態でどうやって人の気を引くか?どうやって自分の方に目線を向けさせるか?を考えています。
犬は、トイレの失敗をすることで飼い主様が自分のために時間を使ってくれるということを認識してきます。
これは、悪い習慣です。
人の気を引かなければ構ってもらえないような環境を作る、フリーな状態の中でも構ってもらえる時間と構ってもらえない時間がわかりにくい場合に、起きるケースです。
川島トレーナーの愛犬トイプードルの「かぐやさん」の場合をご紹介します。
かぐやさんは、クレートの中で大人しくしている時間には一切構ってもらえません。
クレートの外に出た時には、おもいっきり構って可愛がってもらえます。
このように、生活にメリハリをつけることで、犬は表に出た時に構って欲しいというアピールをする必要がなくなります。
「人が構ってあげられない時間は、クレートの中で大人しくする」
「表に出た時には、おもいっきり構ってあげる」
というスタイルを作ることで、犬と飼い主様とのお互いの関係を良好にすることができます。
環境づくりをすることは、必須です。
犬にきっかけを与えてあげることで、トイレの失敗をしなくなります。
飼い主様の方からきっかけを作ってあげて、軌道修正をしてあげてください。
まとめ
出来ていたはずのトイレの失敗を改善する方法
まずは、犬がトイレを失敗する状況を把握しましょう。
- 排せつをする場所をトイレではなくていいと勘違いしている、トイレの場所がわからなくなった
【解決策】失敗できない環境を作り、飼い主様が導いてあげましょう。
- 飼い主様の気を引こうとしてわざと失敗している
【解決策】遊ぶ時と大人しくするときでメリハリをつけて、飼い主様にアピールをする必要をなくすようにしましょう。
トイレトレーニングに関してお困りの飼い主様は沢山いらっしゃいます。ご紹介した方法を行うことで改善することができますので、叱ることなく導いてあげましょう。
犬のしつけハグでは「クレートトレーニング」をおすすめしています。
飼い主様が外出して長時間お留守番をしなければならないときや、車や電車で移動をするケースが出たとき、クレートトレーニングができていると犬はクレートの中で大人しくすることができるようになります。
犬にとって落ち着ける空間になるので、是非お試しください。
クレートトレーニングに関して、詳しくはこちらをご覧ください。
【犬のしつけ専門家が解説】自分で出来る!クレートトレーニング【犬を飼うのがはじめての方向け】 | 犬のしつけ ハグ (dog-hagu.com)