「初めてわんちゃんを迎える時に気をつけたいこと」についてお話しします。
愛犬との新しい生活が始まるのは楽しみな反面、どうすればいいのかちょっと不安に思うこともあるかもしれません。
そんな方のために、わんちゃんを迎える際に気をつけるべきポイントをいくつかご紹介します。
記事監修:犬のしつけハグ 川島 恵
Kawashima
初めてわんちゃんを迎える時のポイント
わんちゃんを譲渡してもらった後
ペットショップ、ブリーダー、保護施設…いろんな選択肢がありますが、いずれの場合も、迎えたその後の生活が大切になります。
おそらく、ペットショップやブリーダーさんからは「最初の1週間はケージの中で静かに過ごさせてあげてください」といったアドバイスをもらうことが多いと思います。
これは、新しい環境に慣れるために大事なステップです。
わんちゃんも慣れない場所に来て緊張していたり、体力や抵抗力がまだ十分でないこともあります。
わんちゃんを迎え入れてすぐに、たくさん遊んであげたくなるかもしれませんが、ここはぐっと我慢です。
最初の1週間は、わんちゃんが新しい環境に少しでも慣れるように、落ち着いて過ごせる時間を作ってあげましょう。
まずはわんちゃんの健康チェックをしっかり
わんちゃんを迎えたら最初に一番気にかけたいのが、「健康管理」です。
もちろん、性格や行動も気になるところですが、まずは健康状態に注意を払いましょう。
ご飯はしっかり食べているか、おしっこやうんちが正常に出ているか、夜はちゃんと眠れているかを観察することが大切です。
わんちゃんは新しい環境にストレスを感じることが多いので、体調を崩しやすい時期でもあります。
この期間、特に注意深く見守ってあげることが必要です。以下の点を特に確認してみてくださいね。
- 食欲にムラがないか
- 排泄の頻度や状態(下痢や便秘がないか)
- 夜、しっかりと眠れているか?
- 咳やくしゃみ、嘔吐などがないか
- ケガや異常がないか?
迎えてから最初の1〜2週間は、このような健康面をしっかり確認して、何か異常がないか見てあげることが大切です。
健康に問題がなければ、次に進んでいきましょう。
わんちゃんを観察してみよう
1週間が経ってわんちゃんが少しずつ環境に慣れてきたら少しずつ触れ合いながら、性格を見極めていきましょう。
わんちゃんの性格は十人十色で、すべての子が同じわけではありません。
「この子は人懐っこいかな?それとも少し怖がりかな?」といった性格を理解することが、今後のしつけや接し方に大きく影響してきます。
- 臆病で人見知りが激しい子か?
- 誰にでもフレンドリーに接してくる子か?
- どんな時に興奮しやすいか?
このような性格の違いによって、わんちゃんとの接し方も変わってきます。
例えば、臆病な子には優しく声をかけて安心させる時間をたっぷりと作ってあげることが大切です。
逆に、好奇心旺盛で元気いっぱいの子には、落ち着いた環境を提供してあげることが必要です。
声をかけすぎてしまうと、興奮して逆にストレスを感じてしまうこともあります。
最初に出会うわんちゃんの「困った行動」
わんちゃんとの生活で、最初に悩むことが多いのが「吠え」「噛み」「トイレ」の3つですね。
どのわんちゃんも、初めての環境に慣れるまでに少し時間がかかるので、最初から完璧を求めるのは難しいです。
そこで大切なのは、焦らずに少しずつ教えてあげることです。
「すぐにトレーニングを始めたい!」という気持ちもあるかもしれませんが、わんちゃんが環境に慣れてからで十分です。
まずはリラックスして新しい家に馴染むことを優先してあげてくださいね。
子犬の好奇心に注意!
子犬を迎え入れると、特に目立つ行動がいくつかあります。
それは「排泄の頻度が多いこと」と「何でも噛んでしまうこと」、そして「とにかく好奇心旺盛であること」です。
【ペットショップあるある】「子犬を飼うなら最初の一週間はケージから出さない」店員さんから言われるこれの理由…知ってますか?
どこにでも行ってしまったり、何でも口に入れてしまったり…。
これらの行動は、わんちゃんの好奇心から来ているもので、成長の一部でもあります。
ただし、あまりにもひどい場合や危険を感じる場合は、早めに対処してあげましょう。
愛犬のしつけのタイミングは焦らずに
「いつからしつけを始めるべき?」と悩む方も多いですが、わんちゃんが環境に慣れ、健康状態が安定してからで大丈夫です。
特に、ワクチン接種が済んでいない段階では、外出も制限されることが多いので、その間に家の中で少しずつルールを教えていくのも良いですね。
もし、しつけや性格に不安を感じたら、近くのしつけ教室や動物病院で相談するのもひとつの方法です。
専門家にアドバイスをもらいながら進めると、安心してわんちゃんとの生活を楽しむことができますよ。
愛犬のカウンセリングや性格診断を活用しよう
近隣の動物病院やしつけ教室などでは、カウンセリングや性格診断を行ってくれることもあります。
こういった場で、わんちゃんの性格に合ったアドバイスを受けるのも有効です。
どんな性格の子であれ、それに合わせたしつけ方や接し方を学ぶことで、わんちゃんとの関係を深めることができます。
わんちゃんのトレーニングはゆっくり始めましょう
わんちゃんを迎え入れたばかりの時期は、まだ環境に完全には慣れていないので、トレーニングを急ぐ必要はありません。
特に、吠えることや噛むこと、トイレのしつけに関しては、最初の1〜2週間は状況を観察しながら少しずつ進めるのがベストです。
わんちゃんが健康で、少しずつ環境に慣れてきたと感じたら、簡単なルールを教え始めてもいいでしょう。
ただし、焦らずわんちゃんのペースに合わせて進めることが大切です。
犬のしつけ教室やプロのサポートを活用する
もし、わんちゃんの行動が心配な場合や、トレーニングの進め方が分からない場合は、しつけ教室やプロのトレーナーのサポートを活用するのもおすすめです。
こういった専門家は、わんちゃんの個性に合わせたアドバイスをくれるので、わんちゃんとの生活がよりスムーズになります。
まとめ
わんちゃんを初めて迎え入れるときはドキドキとワクワクが入り混じった気持ちだと思いますが、焦らず少しずつ環境に慣れてもらうことが大切です。
何よりも最初の1〜2週間は特に健康状態のをしっかりチェックし、わんちゃんのペースに合わせて生活をスタートしていきましょう。
そして、わんちゃんの性格や行動をよく観察して、その子に合った接し方やしつけをすることが大切です。
新しい環境に慣れるための時間をしっかりと与え、無理のないペースでわんちゃんとの信頼関係を築いていきましょう。
初めてのトレーニングやしつけも、急がずにわんちゃんの様子を見ながら少しずつ進めていけば大丈夫です。
わんちゃんにとっても、飼い主さんにとっても、幸せな毎日を過ごすために、最初のステップを大切にしていきましょう。
健康管理や性格の見極めをしっかり行いながら、わんちゃんとの素晴らしい時間を楽しんでください!