犬は犬種や月齢によってしつけの方法が異なります。しつけの難易度が最も高いと言われている犬種の一つが「柴犬」です。しつけの難易度は高いのですが、根強い人気がありポイントを抑えればしつけを行うことができます。成犬の柴犬を迎え入れた際の注意点やしつけの方法を紹介します。
記事監修:犬のしつけハグ 川島 恵
Kawashima
YouTubeコメント欄に頂いた質問
質問:柴犬を成犬から飼った場合のしつけ方法
柴犬を成犬から飼った場合のしつけ方法を教えてください。
YouTubeのコメント欄に上記のような質問を頂きました。
犬種問わず成犬のしつけは子犬とは異なる点があります。
また、柴犬のしつけは難易度が高いと言われています。
柴犬を成犬から飼った場合のしつけにおける注意点を2つ紹介しましょう。
柴犬について
成犬のしつけについて
成犬とは、月齢にするとどれくらいを指すのでしょうか。
月齢でいうと12ヵ月、ちょうと1歳くらいからを成犬と呼んでいます。
柴犬に限ったことではありませんが、成犬になるとどんな犬でもクセがついていることが多いため注意が必要です。
柴犬の特徴
柴犬は、自己主張が強い犬種です。
我が強いという特徴があります。
柴犬は、元々は番犬として人に飼われていたため気性が荒いのです。
警戒心が強くなければ役目を果たすことができないため、他の犬種と比較するとずば抜けて我が強い性格の持ち主です。
物音や宅配などにも敏感に反応するため、注意が必要です。
自分の家族以外の人に対しては、良い感情を抱かない性格を持っていることが多いと言えます。
柴犬の中には、人間が好きで懐きやすい性格の場合もあります。
一般的には気性が荒くて警戒心が強い性格が多いため、飼う際には注意すべき点が多いのです。
柴犬の成犬からのしつけで注意すべき2点
性格を把握する
迎え入れた柴犬が穏やかなのか、気性が荒くよく吠えるのか、自己主張が強いのか、良く寝るマイペースな性格なのかなど、性格によって対応が異なります。
まず、迎え入れた柴犬の性格を見極めましょう。
犬の性格を知るためには、元の飼い主さんから細かい引継ぎを受けることがとても大切です。
ご飯をよく食べて残すことがない、体を障られることが苦手など、様々なことの引継ぎをしっかり行ってください。
他の犬種を迎え入れる場合にも引継ぎはとても大切ですが、柴犬の引継ぎは特に注意が必要です。
生活環境の違いに気を付ける
今までの生活環境とこれからの生活環境の違いに注意が必要です。
今までとこれからとでは、家でお留守番をする時間の有無や時間の長さ、遊ぶ時間やお散歩の時間などが変わってきます。
そのため、今までの生活との違いを犬に教えたり、納得させることが必要です。
例えば、今までは家の中ではフリーで生活していたのに、新しい家では急にケージに入れられてしまうと、吠えて近隣から苦情が来たり犬からの要求が多くて飼い主さんが疲れてしまうことがあります。
今までの生活と全く同じくすることはほぼ不可能と言えますが、犬がどこに行っても不安なく生活ができることが理想的です。
一般的に普段生活をしている中で、今後誰かに犬を託すことを考えて生活をしている方はほとんどいないでしょう。
飼い主さんが旅行する際にペットホテルに犬を預けることなどを考えて、クレートトレーニングを行うことをおすすめします。
クレートトレーニングを行っておくと、不安を抱くことなく自立をして落ち着いて生活することができるようになります。
災害が起きた時などにも、役に立ちます。
新しい生活に合ったトレーニングを行いましょう。
どうしても飼い主さんの力では難しい場合には、近隣のドッグトレーナーに依頼をすることをおすすめします。
同じ成犬でも1歳程度で受け入れる場合と、5、6歳になってから受け入れるのとではしつけの方法が異なります。
更に年齢が進み、10歳以上になると老犬のしつけが必要です。
犬の年齢によって、しつけの方法を変えて行く必要があります。
まとめ
- 性格を把握する
- 生活環境の違いに気を付ける
成犬の柴犬を迎え入れた場合の注意点について、紹介しました。
1.性格を把握する
成犬の柴犬を迎え入れた場合、ペットショップからではなく里親としてや友人などから譲り受けるなどのパターンが多いでしょう。
犬の性格について必ず把握しておいて頂きたいのは、おとなしいのか?気性が荒く自己主張が強いのかについてです。
柴犬に限ったことではありませんが、気性の荒さが出てしまい家の中で噛まれてしまった、吠えて近隣の住人からクレームが来てしまった、などの出来事が起こる可能性があります。
犬の性格に合ったトレーニングが必要です。
迎え入れた犬にどれくらい時間をかけることができるのか、ご家族の皆さんで相談することをおすすめします。
柴犬に限ったことではありませんが、犬の性格は生活環境に左右されることが多々あります。
2. 生活環境の違いに気を付ける
例えば、今までの生活環境がフリーで飼われていたのに対して、新しい生活環境がケージの中での管理になった場合、犬からの不満が出てしまいます。
迎え入れる前に、今までどのような環境で暮らしてきたのかについて引継ぎをしっかりと行うことをおすすめします。
1ヶ月程度のトライアル期間を設けて、相性や性格の確認を行うことをおすすめします。
迎え入れてから、やっぱり飼うことが難しいとなると大変です。
犬にも大きな負担をかけてしまうことになります。
犬は「かわいい」というだけではありません。
犬を迎え入れたら、時間や手間をかけてあげる必要があります。
総合的に判断して、犬を迎え入れることができるのかを決断して頂きたいと思います。
犬を飼うことは、簡単なことではありません。
洋犬と比較すると柴犬は飼うことが難しい犬種の一つです。
性格をしっかりと把握して、一緒に生活をしていただきたいと思います。