愛犬が言うことを聞いてくれなくてお困りの飼い主さん!もしかしたら、愛犬に主導権を握られているのかもしれません。
かわいくてついつい愛犬の要求を叶えてしまう飼い主さんは、要注意です。
なぜ?愛犬に主導権を握られてはいけないのでしょうか?
もし主導権を握られた場合、飼い主さんが取るべき行動と対処法を紹介します。
記事監修:犬のしつけハグ 川島 恵
Kawashima
【ドッグトレーナーが解説】なぜ愛犬に主導権を握られてはいけないのか?
結論から言うと「愛犬と一緒に生活しずらくなるから」です。
愛犬に主導権を握られてしまうと、飼い主さんからの指示が通りずらくなり、愛犬が言うことを聞かなくなってしまうのです。
更に、
- 噛む
- 吠える
- トイレの失敗をする
- 散歩中に引っ張る
など、多くの飼い主さんがお困りの行動が出てきてしまいます。
上記のような行動が出てしまう理由は、犬が「自分の好きなように行動してもいいんだ!」と勘違いしてしまうからです。
人と犬が一緒に暮らすためには、人が主導権を握るということはとても大切なことです。
人が主導権を握ることで、愛犬の安全を守ってあげることができます。
例えば、散歩中にリードが外れるなどのトラブルが発生して犬が逃げてしまった場合、「おいで」「まて」の指示を通すことができれば、犬を呼び戻したりその場に留まらせることができます。
他の犬や人に吠えるなどの行動に出た場合にも、指示が通れば辞めさせることができます。
愛犬にストレスを与えたくないという理由で、自由に行動させてしまう人の気持ちもわかりますが、逆に犬にとってよくないことが起きる可能性が高いと言えます。
人が一つ一つ教えてあげることが大切です。
トレーニングは犬に強要するものではなく、人と一緒に暮らすためのルールを教えてあげることと理解してください。
よいことをした時には褒めてあげて、悪いことをした時にはダメだと伝えてあげましょう。
人間にとって犬の行動が「悪い行動だ」と思うことは、犬にとっては悪いことだという認識はありません。
犬に主導権を握られてしまうと、何も伝えることができません。
人が言うことが伝わらなくなってしまうのです。
犬に「飼い主さんに従っていれば安心だ」と思わせるようにしましょう。
普段の生活の中で「おいで」の指示で何処にいても飼い主さんの元へくるように練習しておいてください。
叱って強制するのではなく、褒めて伸ばしてあげましょう。
時と場合によって指示を聞くのではなく、普段からきちんと全ての指示が通るようにトレーニングをすることが大切です。
普段から指示に従えるようにしておくと、災害等の緊急時の安全を確保することができます。
例えば大きな地震が起きて、犬がびっくりして外に飛び出そうとした時、「まて」の指示が通れば家の中に留まらせることができます。
むやみに外に飛び出してしまうと、看板が落ちてきたりガラスが飛び散ってケガをしたり、迷子になってしまう危険性もあります。
毎日の触れ合いの中で、できたら沢山ほめてあげるようにしながら、指示が通るようにしてください。
愛犬の要求に答えてあげるのは実はよくない?
愛犬が「かまって欲しい」「ケージから出して欲しい」など、吠えたり鼻をクンクン鳴らしたりして要求するということは、犬に主導権を握られた状態だと言えます。
おもちゃを持ってきて遊んで欲し
いと要求したり、冷蔵庫やおやつが入っている場所の前で鳴いたりすることも要求です。
愛犬に甘えられたら、つい答えたくなるでしょう。
しかし、これが全ての要求を通そうとすることのきっかけになってしまいます。
1つの要求が通ってしまうと、犬の要求はどんどんエスカレートすることが考えられます。
要求は、基本的には受け付けないようにしましょう。
散歩中にリードを引っ張られるのも、犬に主導権を握られているという証拠です。
人の前を、犬が先陣を切って歩いているような状態は、犬が「私についてきなさい」と言っているようなものです。
マーキングや拾い食いをする危険性が出てきます。
また、犬が先頭を歩いているということは、犬が自分の身を自分で守らなければならない状態なので、警戒心が強くなります。
自分の身を自分で守らなければいけない状態になると、他の犬に吠えるなどの行動が増えてしまいます。
犬のしつけハグでは、お散歩トレーニングを行っています。
犬は人の左側について壁側を歩かせるようにトレーニングを行います。
散歩中に直接犬同士がすれ違うこともなく、人と直接すれ違うこともないため飛び掛かるなどの危険を回避することができます。
犬は人の左側を歩かせると、安全です。
犬の散歩の仕方については、「新コロナでお散歩できない!愛犬のストレス解消方法」を参考にしてください。(【実践動画】新コロナの影響でお散歩できない!? 愛犬のストレス解消、室内ウォーキングや対処方法 – YouTube)
まとめ
「なぜ愛犬に主導権をにぎられてはいけないのか?」
「愛犬に主導権をにぎられてしまった場合の行動と対処方法」
以上の2点について、解説しました。
犬に主導権を握られてはいけない理由は、飼い主さんの言うことをきかなくなるからです。
愛犬が制御不能になった結果、他人にケガをさせてしまう危険性もあるため注意が必要です。
- 散歩中に引っ張られる
- 吠えたりしてご飯の要求などが多くなる
- 飼い主さんの言うことをきかなくなる
このような行動がみられる場合には、犬に主導権を握られている可能性が高いです。
犬の要求には一切応えないという方法で、改善することができます。
愛犬が言うことを聞かなくなってしまったり、要求が増えてきたと感じている飼い主さんには、十分注意していただきたいと思います。