犬をケージの中で管理しているときには、きちんとトイレで排せつをしていたのに、外に出したら失敗の連続!
犬のトイレの失敗でお困りの飼い主様は沢山います。排せつの失敗は、原因別に対処する必要があります。
マーキングの場合とそれ以外のトイレの失敗の対処方法を紹介します。
記事監修:犬のしつけハグ 川島 恵
Kawashima
LINE無料相談への相談内容
犬種:チワワ 年齢:5ヵ月
【相談内容】
迎え入れた時お店から勧められてケージを購入、その中にベッドとトイレを入れました。
家族が室内フリーにしたいと言いそのようにしたら、あちこちでオシッコをするように。
いろいろ調べてみたら行動範囲を狭くするといいとのことで、ペット用の柵を購入してリビングとダイニングで仕切りましたが、マーキングするのでさらに狭くしました。
そんなこんなしていたら、クレートがいいと知り昨日よりクレートを購入してみましたが、今までケージで寝ていた為ケージとクレートをどうしたらいいのかわからなくなり、現在ケージにクレートを入れました。
場所はリビングダイニング側のテーブルの端です。
洗濯物を干したり取り込んだり、娘の部屋に行くのに通ったりTVを見るなどで視界に入る場所です。
私が家事で姿が見えないとマーキングするみたいです。
マーキングするので毎日がとても憂鬱で、手放したいとまで思ってしまいます。
ちなみに、私は専業主婦で家族は現在社会人の娘と同居、主人は単身赴任なのでほとんど私が家に一緒です。
まだ5か月でも間に合うなら、なんとかお互いに心地よく生活出来るようにやりたいです。
どうぞよろしくお願いいたします。
トイレの失敗の原因と対処法とは?
トイレの失敗の種類
家の中でのトイレの失敗についてのご質問を頂きました。
生後5か月なので、まだトイレの場所を把握できていない可能性があります。
それが排せつの失敗なのか?マーキングなのか?については、状態を見なければわかりません。
「排せつの失敗」と「マーキング」の両方の説明をします。
排せつの失敗
ケージの中での管理が上手くいっても、外に出してしまうとトイレを失敗してしまうということは、飼い主の皆さんが通る道です。
ケージの中は寝床とトイレという感じで分けて管理している方が多く、寝床でおしっこをしたくないから反対側でしているので、トイレが上手くいっていると思われがちです。
クッションベッドの上でおしっこをしてしまったり、ケージの中ならどこでもおしっこをしてしまうなど、さまざまです。
ケージの中だと、なんとなく上手くいくということはよくあります。
しかし、ケージの外に出してしまうと行動範囲が広くなり、わざわざトイレに戻っておしっこをするという習慣はつきません。
そもそもトイレの場所を認識はしていないので、愛犬にトイレの場所を教えてあげる必要があります。
リビングから自分でトイレに行くということを教えてあげなければなりません。
トイレを教える方法として有効なのは、指示語です。
「トイレ」や「ケージ」という指示語を教えて、トイレに促してあげる必要があります。
トイレを済ませたら、外に出して遊ぶ時間を設けてあげるといいでしょう。
30分から1時間程度でその辺におしっこを漏らしてしまうのであれば、それよりも短い時間でトイレに導いてあげて排せつを済ませたら外にだしてあげるようにしましょう。
犬がトイレをしそうなタイミングを把握して、人が誘導してあげましょう。
人が毎回トイレに導いてあげることで、習慣になっていきます。
マーキング
生後5か月の場合、マーキングの可能性は低いです。
もしマーキングだった場合は、家の中で自由な生活だったり、犬がリビングなどを見渡せる場所で過ごしている場合には、支配行動が出てきます。
自分の縄張りを主張するため、マーキング行為が増えてしまいます。
買い物から帰宅した時に買ってきたものを床に置いた時、飼い主さんのバッグ、ベッドの上など臭いがする場所におしっこをかけたがります。
マーキング行為が出るということは、犬が強気になっている可能性があります。
予防策としては、犬から目を離さないということが有効です。
家の中を犬の縄張りだと認識させないことも大切です。縄張り意識を持たせないことに有効なのは、クレートの活用です。
クレートやケージを使って、愛犬に自分の場所を飼い主様が教えてあげましょう。
表に出る時間よりも、クレートやケージの中で過ごす時間がとても大切です。
クレートやケージを置く場所は、犬から人が見えない場所に設置してください。
なぜなら人が動くたびに、出してもらえるかもしれないと期待をしてしまったり、落ち着いて休める場所ではなくなるからです。
できれば別の部屋、同じ部屋なら端などの落ち着ける環境に設置しましょう。
犬にとって落ち着く場所ができることで、チャイムの音に吠えたり外の音に吠えるなどの警戒意識を過剰にすることの予防にもなります。
犬がトイレを失敗した時の対処法
犬がトイレを失敗してしてしまった時、叱ることは絶対にNGです。
犬のトイレは成功したら褒めてあげるという方法を取りましょう。
トイレトレーニングの基本として、覚えておいてください。
- トイレに成功→沢山褒めてあげる
- トイレの場所で成功→表に出られる
トイレに成功したら、「褒められる」「外に出られる」というご褒美がもらえるという感覚にさせることが大事です。
上記のような方法でトイレトレーニングを行って頂くと、スムーズです。
トイレの失敗の種類について
トイレの失敗には、いくつかの種類があります。
- マーキング
- 人の気を引くため など
もし、飼い主様の気を引くために失敗をする、飼い主様がいない時に失敗をする場合には、犬から目を離さないことが大切です。
飼い主様が目を離すときには、ケージやクレートの中に入れて大人しくさせましょう。
家事や仕事などが済んだら、飼い主様の目の届く範囲に出して遊んであげるとよいでしょう。
トイレを失敗させる必要はないので、失敗させない環境作りが大事です。
人が見ていない時の把握は難しいので、ペットカメラを使うという方法があります。
できるだけ目を離さないで、トイレのタイミングを把握して促してあげましょう。
まとめ
室内フリーの子犬がトイレを失敗する
- 目を離したすきに漏らす場合
人が目を離さない環境を作りましょう。見ていることができない時には、ケージやクレートの中で管理します。 - トイレへ促せる指示語を定着させて、飼い主様が毎回誘導しましょう
犬がトイレに行くタイミングで「トイレ」や「ケージ」という指示語で促してあげてください。 - 表に出す場合はあらかじめトイレを済ませ、定期的に排せつを促すとよいでしょう。
- 生後5か月なのでマーキングによる可能性は低いですが、家の中を自分の縄張りだという意識を減らすような環境を整えましょう。