犬の涙やけを気にしている飼い主さんは沢山います。
せっかくの可愛い顔の目元が黒ずんでしまっていると、表情も少し暗くなってしまい印象が変わってしまいます。
特に毛色が白などの薄い色の場合には、目立ってしまいます。
犬の涙やけについて、詳しく紹介します。
記事監修:犬のしつけハグ 川島 恵
Kawashima
Youtubeコメント欄の質問
犬の涙やけについてのご質問を頂いたので、紹介します。
涙やけとは、涙が目の周りに付着することによって毛が赤褐色に変色してしまうことです。
犬の涙は、「涙管」という通り道から鼻に排出されるので、目から溢れることはありません。
しかし、何らかの原因によって目から溢れて流れてしまいます。
涙が付着した毛は、時間の経過と共に赤褐色に変化してしまうのです。
涙自体は無色透明なのですが、時間が経つと酸化してしまい赤褐色になってしまいます。
やがて最近やカビが繁殖することによって、涙やけになってしまうのです。
基本的には、どんな犬でも涙やけをします。
毛色の濃い犬はあまり目立たないこともありますが、白や白っぽい毛色の犬は目立ってしまいます。
涙やけの原因
涙やけの原因は複数あります。
よくあるのは、逆さまつげや涙腺の詰まりです。
ドライアイや涙が多いなどの体質が原因であることもあります。
愛犬の涙やけの原因は一体何なのかを判断することは難しいでしょう。
係りつけの獣医師に相談して対応してもらうことがベストです。
食事内容を改善することで、涙やけが解決することが出来ることもあります。
涙やけの解消方法
涙やけの改善方法は原因にもよりますが、まずはアレルギー反応であることを疑い食事内容の改善をしてみます。
アレルギー反応が目だけに出ているのであれば、症状の改善がわかりやすいのですが、目意外の場所に症状が出る場合もあります。
耳が汚れる、体中に発疹が出る、体が脂っぽくなるなど様々です。
ご飯を変えるだけで、症状が改善されることがあります。
単純に愛犬の涙やけだけを解消したい場合には、ご飯の改善やこまめに涙を拭いてあげることも有効です。
一度涙やけをしてしまった部分は、脱色をしなければ改善することは出来ません。
染まってしまう前に、涙を拭いてケアしてあげなければならないのです。
ただし、あまり強い力で拭いてしまうと赤くなってしまうので注意が必要です。
涙やけを気にして、毎日目の周りを洗ってあげるという飼い主さんもいらっしゃいます。
洗ってあげる場合には、すぐに乾かしてあげないと濡れている部分が染まる原因になってしまいます。
気にして、一日に何回も洗ってあげる飼い主さんもいらっしゃいます。
涙やけを防ぐためには、こまめにケアをする必要があるのですが、かなり飼い主さんの負担が大きくなってしまいます。
根本的な原因をつきとめて、対策をするようにしてください。
涙やけを放っておくと、衛生的にあまりよくありません。
悪臭がしてしまうこともあります。
顔が常に濡れている状態になってしまうと、雑菌が繁殖しやすくなってしまい不衛生です。
せっかくシャンプーをしても翌日には異臭がしてしまうようになると、愛犬が可哀そうです。
飼い主さんから見て、症状が酷いと感じた場合には動物病院を受診することをおすすめします。
涙やけを全くしない犬もいます。
涙やけの原因に合った対策をすることをおすすめします。
原因を探るためには、動物病院を受診してプロの診断を受けるとよいでしょう。
涙やけが目立つ犬種
涙やけが目立ちやすい犬種があります。
長毛種という毛が長い犬種の場合、顔周りの毛が目に入りやすいです。
トイプードルなども毛がカールしていますが、毛が長い犬種で目に毛が入りやすいです。
フレンチブルドック、チン、ペキニーズ、チワワなどは前に目が突出しているため、涙が多くなります。
目やにが多く、涙やけをしやすいと言えます。
フレンチブルドックなどの短頭種の場合はアレルギー体質の場合が多いです。
短頭種は涙を放っておくと、シワの方に流れてしまいます。
雑菌が繁殖してしまうので、シワをめくって掃除をしなければならないため、ケアが大変です。
シワの部分が蒸れたりかぶれたりするので、きちんと掃除をしてあげてください。
毛が長い犬種は、顔周りをすっきりとカットすることで目に入り難くなります。
トリマーさんに相談して、顔まわりの毛をしっかりカットしてもらい眼球に刺激が入らないようにすることをおすすめします。
まとめ
Youtubeのコメント欄に頂いた質問にお答えしました。
涙やけの原因と解消方法について、説明をしました。
涙やけは、涙が出たのを放っておくことで酸化して毛が赤褐色に変色してしまうことです。
雑菌が繁殖してしまい、不衛生です。
涙が流れてしまう原因はいくつかあるので、まずは原因の特定をしてください。
逆さまつげなどによって目に刺激が与えられて、涙が流れた部分が赤褐色になるのです。
ご飯が合っていない、草木に反応してしまうなどが原因として挙げられます。
ドライアイが原因の場合もあります。
鼻涙管が詰まっている場合には、病院で通してもらうことができます。
飼い主さんが原因を特定することは難しいので、かかりつけの獣医師に相談するとよいでしょう。
一度染まってしまった毛は、脱色しなければ元に戻すことはできません。
涙やけをしてしまった部分はカットするなどの方法ですっきりとさせてください。
目の周りの毛は、すっきりとカットをしてもすぐに生えてきます。
目の周りは常にすっきりとさせてあげるようにしてください。
目の周りに雑菌が繁殖すると、嫌な臭いがしてしまいます。
雑菌が繁殖している証拠なので、衛生を保って涙やけの防止対策をしかりしましょう。