近年、ペットカートを利用している人を見かけることが増えてきました。今や犬を飼っている人の3人に1人が利用していると言われています。特に、多頭飼いをしている飼い主さんにとっては、必需品になりつつあります。しかし、「なぜ犬をカートに乗せるのか?」と思う方もいらっしゃるでしょう。そこで、ペットカートの使い方や実際にどのような場面で使用されているかご紹介します。
ペットカートって何?
ペットカートは、ドッグバギー・ドッグカートなど言い方はいくつかあります。ここでは、名称を「ペットカート」に統一します。これは、犬を載せて移動するための犬専用カートのことです。人間でいうベビーカーのような物です。足腰が弱ってしまった高齢犬や、病気やケガなどなんらかの理由で長時間歩くことが出来ない犬のために使用する目的で作られました。
犬も足腰が弱ってしまい歩行が困難になると、散歩に行くことが難しくなってしまいます。体重の軽い小型犬の場合には、キャリーバックに乗せたり抱っこしたりして、外に連れて行くことは出来ますが、中型犬、大型犬の場合には難しいでしょう。しかし、ペットカートを利用することによって、外に連れて行くことが可能になります。ケガや病気、老化などによって散歩に行けなくなってしまっても、外の空気に触れたり刺激を受けることはとても大切です。また、通院の際にも、ペットカートを使うことによって、飼い主さんの負担を軽くすることが出来ます。
また、ペットカートは多頭飼いしている飼い主さんにも重宝されています。
ペットカートの使用方法
ペットカートは色々な場面で飼い主さんの味方になっています。使用例をご紹介しましょう。
・多頭飼いの場合に使用する
デパートやショッピングモール、ドッグランなどに出掛けた際、1人で数頭の犬を見ることはとても難しいです。1度に2頭以上を見なければならない場合に、ペットカートはとても重宝します。行動させている犬以外をペットカートにステイさせておくことが出来て、とても便利です。
・子犬の時期に使用する
ワクチン接種前の子犬は、地面を歩かせることは出来ません。しかし、ペットカートを使用することによって、外に出ることが出来ます。子犬は、長時間歩かせることは負担になると考える飼い主さんがいらっしゃいます。疲れて歩けなくなってしまうと、抱っこをしなければなりません。子犬とはいえ、飼い主さんが長時間抱っこをするのは大変です。このような場合に、ペットカートを利用すると、飼い主さんの負担も少なく、子犬との散歩を楽しむことが出来ます。
・人混みで使用する
街中やショッピングモールなど、人が大勢いる場所を歩く時、犬が踏まれてしまうことがあります。また、ショッピングモールなどは、床が滑りやすいため足に負担がかかってしまいます。ペットカートを利用することで、愛犬の安全を守ることが出来ます
・観光地で使用する
旅行で観光地へ出掛けた場合、犬を歩かせなければならないことがあります。しかし、多くの人が集まる観光地では、犬が歩いているのを嫌がる人がいます。ペットカートを使用することで、愛犬の安全を確保できると共に、周りの人へ配慮することも出来ます。また、マーキングを防ぐことも出来ます。
・熱中症対策として使用する
夏の暑い時期の外出は、熱中症の危険があります。また、熱くなったアスファルトの上を長時間歩くことで、足の裏を火傷してしまうこともあります。ドッグカートを使用することで、熱中症を予防することが出来ます。
まとめ
ドッグカートは、主に病気やケガで歩行が困難になってしまった犬が使用する目的で作られました。現在、その他にも多くの理由でドッグカートを使用する人が増えています。特に、多頭飼いしている場合には、何頭もの犬の行動を制限することが難しいため、ドッグカートは重宝されています。ドッグカートの種類も増えているので、耐荷重、通気性、操作性など目的に合ったものを選ぶと良いでしょう。