飼い主さんが外出から帰宅すると、犬が興奮して飛びついたり吠えたりしてお出迎えをする事はありませんか?
可愛くて、ついかまってしまいがちですが、実は犬をダメにする可能性があるのです。
なぜ、犬をかまってはいけないのでしょうか?
犬を構ってはいけない理由と、飼い主さんが取るべき対応についてご紹介します。
興奮した犬にやってはいけないダメ行動
興奮した犬を相手にする
犬が興奮した状態なのに、相手にしてしまうのはダメ行動です。
なぜなら、興奮したら遊んでもらえると勘違いしてしまうからです。
飼い主さんが帰宅した時に、興奮して吠える犬の体をよしよしと撫でてしまうと、大好きな飼い主さんに撫でてもらって、喜んだ犬は更に興奮してしまいます。
興奮状態の犬を相手にするのは、行動をエスカレートさせてしまう可能性もあるので、ダメ行動です。
興奮した犬に怒る、叱る
犬が興奮している状態の時に「ダメ!」と叱るのはダメ行動です。
悪い事をした時に、その場でやってはいけない事だと教えるのは悪い事ではありませんが、興奮状態の時に叱っても、犬は構ってもらえると勘違いしてしまいます。
例えば、犬が興奮しておもちゃに噛みついている時に、無理やり引っ張って取り上げようとすると、遊んでもらっていると思ってしまうのです。
興奮状態の時に叱るのは、やめましょう。
興奮状態から落ち着いた時に褒めない
興奮状態だった犬が落ち着いた時に、褒めてあげていますか?
落ち着きを取り戻した時に、しっかりと褒めてあげないのは、ダメ行動です。
犬は学習能力が高いので、おとなしくしている時に「いいこだね」と褒めてあげると、おとなしくしていると褒められると学習します。
CHIHIRO
犬を落ち着かせる正しい方法
落ち着くまで何もしない
犬が興奮状態にある間は、何もしない事が一番のポイントです。
先ほど、犬が興奮状態の時にやってはいけないダメ行動を3つご紹介しました。
ダメ行動の最初の2つの共通点は「犬に接すること」です。
犬が興奮している状態の時に接してしまうと、更に興奮させてしまう可能性が高くなってしまいます。
平常心に戻すためには、何もしない事が一番良いのです。
ハウスの状態にする
サークルやクレートの中に入れて、落ち着かせましょう。
犬が落ち着く場所は、ハウスです。
来客時に興奮してしまう場合には、クレートやサークルの中に入れて出さないようにする事は、とても有効です。
また、来客前には遊んで興奮させることも避けましょう。
犬にとって、最も落ち着く場所であるハウスで興奮状態から平常心に戻してあげましょう。
犬のお尻や体を押さえる
犬が興奮してしまったら、手でお尻やお腹をおさえましょう。
お散歩中であれば、リードを短く持ち犬の動きを制限した上で、お尻など体を押さえて下さい。
犬は、動きを制限されると興奮状態から冷静な状態に戻ることが出来ます。
飼い主さんは、犬の動きが治まるのを待ち、落ち着きを取り戻したら静かに「いいこだね」と、褒めてあげて下さい。
犬は、静かになると褒めてもらえると学習します。
来客時や散歩中に興奮してしまったら、体を押さえて静めましょう。
指示語が通るようにする
CHIHIRO
犬が興奮してしまっても、飼い主さんのいう事を聞くことが出来るようになります。
例えば、おもちゃに噛みついて離さなくなった時に「ハナセ」という指示が通れば、離れることが出来るため、これ以上興奮することを防ぐことができます。
遊びながら、「ハナセ」を教えていき、出来たら沢山褒めてあげましょう。
ご褒美におやつを与えると、やめたら褒められたりご褒美がもらえることを覚えます。
指示語が通るようになると、いざと言う時に飼い主さんの言う事が聞けるようになります。
飼い主さんの過剰な愛情が犬をダメにする?
愛犬が飼い主さんの帰りを待ちわびて、帰宅すると興奮して吠えながら出迎えてくれると、つい嬉しくなってしまう事はよくあります。
愛犬が愛情をむき出しにして歓迎してくれる姿に嬉しくなり、全身を撫でまわす飼い主さんも少なくありません。
再会に大興奮する飼い主さんと愛犬は、まさに両想いの関係でほほえましく思えるかもしれませんが、実際はどうなのでしょうか?
愛情チェックQ10
次の質問に当てはまる項目がいくつあるか、チェックしてみて下さい。
Q1.愛犬との愛情を育むには、スキンシップが一番だと思う
Q2.愛犬の定期健診を欠かさず行っているので、健康体だと思う
Q3.愛犬の餌は、愛情たっぷりの手作りが一番だと思う
Q4.愛犬が喜ぶから、人間の食べ物をあげる
Q5.愛犬の様子で心配な事があるけど、病院へ行けないので、電話で対処方法を聞いている
Q6.避妊手術は絶対に必要だと思う
Q7.愛犬の耳掃除は、毎日欠かさない
Q8.薬を無理やり飲ませるのは可愛そうだから、獣医さんに薬を少なく処方してもらっている
Q9.愛犬が1日でも長く生きられるように、お金も時間も惜しまない
Q10.愛犬は我が子同様なので、最期を迎えるなんて考えられない
いくつ当てはまりましたか?
もし、半分以上当てはまるのであれば、あなたの愛犬への愛は重いかもしれません。
例えば、薬が苦手な愛犬のために、薬を少なく処方してもらうと言う方の場合です。
薬を減らすことで病気の治りが遅くなる事と、薬を飲む事のどちらが可哀そうか、考えてみて下さい。
飼い主さんの価値観で判断している事は、果たして犬にとって良いことなのでしょうか?
犬は言葉を話すことが出来ないので、はっきりと確かめることは出来ませんが、愛犬のためだと思っている事が、もしかしたら違うかもしれません。
まとめ
興奮した犬に対して、やってはいけないダメな方法と、正しい対処方法をご紹介しました。
落ち着かせるつもりが、逆に飼い主さんが興奮させてしまっている事があります。
興奮状態の時には、人にケガをさせてしまう可能性があるので、正しい方法で犬を落ち着かせるようにしましょう。