犬は、本来人間に撫でてもらうことが好きです。しかし、触られるのを嫌がることがあります。触られるのを嫌がるには、なんらかの理由があります。犬の様子や状況から、なぜ触られるのを嫌がっているのか、理由を特定することが出来ます。犬が触られるのを嫌がっている理由を発見する方法と、その対処法についてご紹介しましょう。
犬は撫でられるのが好き?
犬は、群れを作り集団で生活をしてきました。仲間とのスキンシップをはかることで安心感を得ることが出来る性質を持っているため、一般的には撫でられることが好きです。飼い主さんの事を心の底から信頼していると、お腹を見せて撫でてもらおうと甘えてくることがあります。
犬は、集団生活をしてきたため、社会性のある動物です。飼い主さんとも積極的にコミュニケーションを取ろうとします。人間には、撫でてもらうことでコミュニケーションを取っているのです。
犬が撫でられることを嫌がる理由
本来、撫でられることで人間とのコミュニケーションをはかろうとする犬が、撫でられることを嫌がるには、いくつかの理由が考えられます。
1. 信頼されていない
初めて会う人や、まだあまりよく知らない人には、触られることを嫌がる場合があります。犬が好きの方は、かわいくてつい触りたくなるかもしれませんが、初対面の犬と触れ合う時には、注意してください。
2. 突然頭を触る
頭を触られることが苦手な犬は多いです。怖がりの犬は、噛みつくこともあるので注意してください。突然頭を撫でることは、しないようにしましょう。
3. 順位付け
犬の祖先であるオオカミは、群れの中での順位をはっきりと決める習性があります。犬もこの習性を受け継いでいると言われていて、人間にも順位付けをすると言われています。
そこで、犬は自分の方が偉いと位置付けている人間に触られると、唸り声をあげて嫌がることがあります。犬に触るのを嫌がられて、唸り声を上げられたら、自分よりも下に見られているということになります。その場合には、対策を取る必要があります。
4. 人間を怖がっている
人間を怖がっている犬は、撫でられると怖がって嫌がります。
5. 触られたら嫌な場所を触っている
犬には、撫でられたくない場所があります。足の先や尻尾の先、耳、鼻、マズルなどのデリケートな場所を触られることを嫌がる場合があります。無理に触ると犬がストレスを感じてしまったり、噛まれることもあるので注意しましょう。
6. 病気やケガをしている
病気やケガをしている時には、触られると痛みを感じる場合があります。その場合には、動物病院へ行くことをおすすめします。
まとめ
犬は一般的には、触られることが好きですが、嫌がる時もあります。嫌がる場合には、なんらかの理由があります。嫌がっているのに無理やり触ると、ストレスになったり噛まれることもあります。自分の飼い犬に限らず、よその犬を触る時にも、犬が嫌がっているようなら無理に触るのはやめましょう。また、飼い犬に急に触られるのを嫌がるようになったら、病気やケガの可能性があるので、動物病院へ行くことをおすすめします。