シニア犬,老犬が長く健康で幸せに過ごせるように、高タンパク・低脂肪フードやサプリ活用、消化に優しい食材選びなど、健康維持に役立つ情報を網羅!
食事回数や水分補給の工夫で胃腸の負担を軽減し、快適な食環境を整える方法も紹介します。
適度な運動の重要性や楽しむためのサポート術や日々のケアに役立つヒントを解説していきます。
記事監修:犬のしつけハグ 川島 恵
Kawashima
シニア犬の食事で気をつけたいポイント
今回は、年を重ねたわんちゃんの食事について、注意すべき点を詳しく解説していきます。
年齢とともに変化する健康状態に合わせて、食事の工夫をすることはとても大切です。
これからご紹介するポイントを参考に、愛犬がより健康的で快適な毎日を過ごせるようサポートしていきましょう。
1. 食事の質を見直す
わんちゃんがシニア期に入ると、これまでの食事内容を見直す必要が出てきます。
特に大切なのは、適切な栄養バランスを保つことです。
- シニア犬には、高タンパク・低脂肪のフードが理想的です。市販のシニアフードは、こうした栄養バランスを考慮して作られていますので、ぜひ活用してください。
- アダルトフードからシニアフードに切り替える際には、メーカーの指示を参考にするか、獣医師に相談すると安心です。
- 愛犬の体調や好みに応じて、ドライフード、ウェットフード、手作り食などを組み合わせるのも良い方法です。
2. サプリメントを上手に活用
栄養が偏ってしまうのが心配な場合は、サプリメントを活用するのもおすすめです。
- 関節の健康をサポートするグルコサミンやコンドロイチン、免疫力を高めるためのビタミン類など、シニア犬向けのサプリメントが市販されています。
- 直接与えても難しい場合は、粉末状にしてフードに混ぜるとスムーズに摂取してくれます。
- サプリメントはあくまで補助的な役割ですので、基本の食事でしっかり栄養を摂ることを心がけましょう。
3. 消化に良いフードを選ぶ
シニア犬は消化器官が弱くなる傾向があります。そのため、消化に良いフードを選ぶことが重要です。
- 例えば、生食(ローフード)は消化が良いとされています。愛犬の嗜好性や体調に合う場合は取り入れてみてください。
- ドライフードだけに固執せず、愛犬が食べやすい質の良い食事を選ぶことが、健康維持につながります。
- 必要に応じてフードをお湯でふやかすと、消化を助けることができます。
4. 食事の回数を増やす
年齢を重ねると、一度にたくさんの食事を摂れなくなるわんちゃんが増えてきます。
その場合、食事の回数を増やして対応しましょう。
- 通常1日2~3回だった食事を、4~5回に分けて与えることで、胃腸への負担を軽減できます。
- 少量ずつこまめに与えることで、必要な栄養を効率的に摂取できます。
- 小分けにする際は、1日の合計量が適切になるよう注意してください。
5. 水分補給を工夫する
シニア犬は水分摂取量が減少する傾向があります。
そのため、水分補給を工夫して、適切な量を摂取できるようサポートしましょう。
- わんちゃんが積極的に水を飲むよう、常に新鮮で清潔な水を用意してください。
- 運動後や食事後など、わんちゃんが水を欲しがるタイミングで声をかけてあげるのも効果的です。
- 水を直接飲まない場合は、ウェットフードやスープ状の食事を取り入れる、フードに水分を加えるといった方法を試してみてください。
6. 嗜好性を考慮した工夫
シニア犬になると、嗜好性が変わる場合があります。
食欲が落ちた場合でも、工夫次第で食事を楽しんでもらうことができます。
- 好きな味や香りの食材を少量加えることで、食欲を刺激します。
- 食べやすい大きさや柔らかさに調整するのも効果的です。
- 手作り食を取り入れる場合は、栄養バランスに配慮しながら、新鮮な食材を使用してください。
7. 食事環境の見直し
わんちゃんが快適に食事を楽しめる環境を整えることも重要です。
- 食器の高さを調整することで、首や関節への負担を軽減できます。
- 静かで落ち着いた場所で食事をさせると、リラックスして食べられます。
- 食事の時間を一定に保つことで、生活リズムを整えやすくなります。
これらのポイントを押さえて、愛犬が健康で幸せなシニアライフを送れるよう、日々の食事を工夫してみてください。
老犬と運動の重要性
運動不足が引き起こす問題
老犬になると体が動きづらくなり、お散歩や運動を嫌がることがあります。
これは老犬特有の「あるある」と言えますが、そのまま動かない生活を続けてしまうと筋肉が衰え、さらに体を動かしにくくなる悪循環に陥ってしまいます。
- お散歩に行きたがらない
- 体を動かすのが億劫になる
- 筋肉の衰えが進む
このような問題を防ぐためにも、たとえ嫌がる場合でもお散歩に連れ出すことが大切です。
お散歩の習慣を持たせることで、筋肉の維持や健康の維持に繋がります。
成犬期からの準備が鍵
成犬期に「お散歩は楽しいもの」というポジティブなイメージをつけておくことが、老犬になった際の運動をスムーズにする鍵となります。
しかし、老犬になってからでも遅くありません。
特に認知症予防としても運動は効果的なので、積極的に取り組むことをおすすめします。
運動をサポートする工夫
老犬が快適に運動できるよう、人間が積極的にサポートしてあげることが大切です。
例えば、短時間のお散歩や平坦な道を選ぶなどの工夫が効果的です。
- 無理のない短時間のお散歩
- 平坦な道や公園を選ぶ
- 気分転換のための遊びを取り入れる
こうした工夫をすることで、老犬も楽しく体を動かせるようになります。
老犬の食べる環境を整える重要性
適切な姿勢での食事が大切
老犬にとって、食事をする際の姿勢や環境は非常に重要です。
地面に直接置いた食器から食べる方法は、成犬時期には問題ありませんが、老犬になると飲み込む力や食べる姿勢が大きく影響します。
誤嚥を防ぐための工夫
誤嚥を防ぎ、食事を快適にするために、高さのある食器スタンドを使用するのがおすすめです。
市販されている犬用のスタンドは、老犬が無理なく食べられる姿勢をサポートします。
- 高さのある食器スタンドを使用する
- 直立姿勢で食事ができる環境を作る
- 食べやすい形状の食器を選ぶ
このような工夫により、老犬の食欲も安定し、「ご飯だ!嬉しいな!」と食事を楽しむ姿が見られるようになります。
まとめ
食事に関するポイント
今回のテーマでは、老犬の食事や運動に関して注意すべきポイントを解説しました。
まず、嗜好性の高いフードや消化に良い食材を選び、愛犬が安心して食べられる環境を整えることが大切です。
- 嗜好性の良いフードを選ぶ
- 消化に優しい食材を使用する
- 1日2~3回の決まった食事リズムを作る
運動に関するポイント
老犬の筋肉を維持し、健康を保つためには、適度な運動が欠かせません。
認知症予防にもなるため、嫌がる場合でも工夫を凝らして運動の機会を設けてあげましょう。
- 無理なくできる運動を計画
- 運動が楽しいと感じる工夫をする
- 短時間でも毎日続ける
食べる環境の整備
最後に、老犬が快適に食事できるよう、食器スタンドや適切な食事姿勢を整えることが大切です。
これにより、食事の時間を楽しむことができ、健康維持にもつながります。
以上のポイントを実践して、大切な愛犬との健やかな毎日をお過ごしください。