「犬を飼うということ」というテーマで、全8回にわたって紹介します。第一回目が「犬の行動について」です。
犬を飼うということは、犬を飼った経験のない方は少しびっくりするくらい手間がかかります。
犬はどのような行動をするのかを犬を迎え入れる前に知って頂きたいと思います。また現在犬を飼っている方にも再認識していただきたいと思います。
記事監修:犬のしつけハグ 川島 恵
Kawashima
そもそも犬はどんな行動をするのか
犬の行動について説明します。
犬は「吠える」「噛む」「指示を聞かない」などの行動が現れます。
そのため、トレーニングを行うなど何もしなければ、自由な犬が育ちます。
家の中で飼う犬を一般的に家庭犬といいます。
防音効果のある家で犬を飼う場合には吠える声も外に漏れにくく、他人と接することがなければ他人を噛んでしまうこともないでしょう。
犬に隔離した生活をさせるのであれば、周りの人に迷惑をかける可能性は低いと言えます。
しかし、防音効果のある家で犬に隔離生活をさせることは一般的ではありません。
家庭犬にきちんとしつけを行うことなく自由な生活をさせてしまったら、やたらと吠えてしまい、近隣のお宅から苦情がくる、お散歩中に寄ってきてくれた方を噛んでしまいケガをさせてしまうなどのトラブルが発生することがあるということをご承知おきいただきたいと思います。
家の中ではいたずらをする、家具や家電を噛んで破壊してしまうなどの問題が発生することも少なくありません。
そこで、犬はどのような行動をするのかということを詳しくご紹介したいと思います。
犬が吠える理由4つ
犬が吠える理由は、いくつかあります。
1.要求吠え
ご飯が欲しい、遊んで欲しいなど人に対して要求するものです。
2.警戒吠え
警戒吠えは、臆病な性格の犬がよく起こす行動です。
家の外の物音や宅配便や来客時のチャイムに対し警戒して吠えます。
3.ボケによる無駄吠え
何もきっかけがないのに吠える、認知症の前触れなどの理由で吠えます。
4.興奮しすぎによる無駄吠え
興奮して吠えることがあります。
犬は興奮しすぎてしまった時に、気持ちを発散させるために吠える又は走るという行動に出ることが多いと言えます。
犬がなぜ吠えているのかという原因をつきとめることは、とても大切です。
なぜなら、吠えている理由によって対応の方法が全く異なるからです。
まずは犬が吠えている原因をつきとめてから、吠えをなくすためのトレーニングを行います。
常に吠えている状態は、苦情に繋がりやすいので覚えておいていただきたいと思います。
何かに反応して吠えている場合には、苦情には繋がりにくい傾向にあります。
単調に吠える、定期的に吠えることは人をいらつかせてしまいます。
飼い主さんが留守の間に吠えていて、苦情がくるケースが多く見られます。
犬が一匹でお留守番をしている間に何をしているのかを把握することは重要です。
ウェブカメラを利用することで、飼い主さんが留守の間の犬の様子を見ることができるので、確認すると良いでしょう。
犬の噛み癖について
犬が噛むという行動は、人に危害を加えるものとじゃれついている、犬の愛情表現などいくつかの理由があります。
犬は、口で表現をしたがる生き物です。
飼い主さんに対する愛情表現の一つとして、甘噛みをしてくることがよくあります。
あまり良いことではありませんが、飼い主さんをためすためや遊びに誘うという意味で噛むことがあります。
更に、嫌なことをされた時に本気で噛む、うなって脅すなどの行動もみられます。
人を噛む、人に歯を当てる行為はさせてはいけません。
他人にケガをさせる、家族の中でも小さい子どもに噛みつくなどの行為は危険です。
しっかりとしつけを行わなければ、取り返しがつかない状態になることもあります。
噛むという行動に対しては、しっかりとトレーニングを行う必要があります。
室内での破壊行為について
家の中のものを破壊する行為は、あそびの一環であるケースが多いと言えます。
例えば、歯が痒くてソファーやテーブルの木製の足を噛んで破壊する、布製のソファーを噛んでボロボロにする、プラスチック製のクレートを噛むなどの行動はよく見られます。
いたずらをすることは、あまり問題ではありません。
しかし、噛んで破壊したものを誤飲・誤食するリスクが高いという点が大きな問題です。
飼い主さんが留守中に家具を噛み、噛んだものを誤食してしまい、帰宅したら犬が倒れているなどに繋がることが怖いのです。
犬の安全を守れるような環境で生活をすることが大切です。
お留守番中は何かあっても飼い主さんはすぐに駆けつけることはできません。
愛犬が危険な状態になるような行動が起こらないような環境作りが必須です。
家の中でフリーな状態で生活をさせることは、本当に犬にとって幸せなのかは、犬の性格にもよります。
愛犬の性格や行動を見て、判断していただきたいと思います。
まとめ
「吠える」「噛む」「いたずらをする」この3つは、犬が必ず行うとお考えください。
これらの3つの行動が許せない、我慢できないという方は、犬を迎え入れることを再検討いただくことをおすすめします。
犬には手がかかります。
構ってもらえないと吠えて要求するため、周りから苦情が出てしまうことがよくあります。
犬を迎え入れることをお考えの方は、ご家族などとしっかりと相談して決断していただきたいと思います。