人間と同じように、犬もマッサージが大好きです。犬にも押してもらうと気持ちいいと感じるツボもいくつもあります。犬のマッサージは、難しそうと思っている飼い主さんもいらっしゃるようですが、実は自宅でも簡単に出来ます。マッサージには、リラックス効果や血行促進など、心にも身体にも良いことが沢山あります。愛犬と飼い主さんのリラックスタイムにもなる、自宅で出来る犬のマッサージの方法をご紹介します。
マッサージの準備
マッサージを行うための準備としては、特別な道具を用意するというよりは、愛犬と飼い主さんがリラックスできる時間、ゆとりの時間を作ることが大切です。忙しいのに、無理やりマッサージをしても効果は半減です。穏やかな気持ちの時にマッサージを行いましょう。時間は、5~15分程度用意すれば十分です。犬用のクッションなど犬を寝かせる場所、リラックスタイムの用意が出来れば、準備OKです。
マッサージをはじめる
体勢
小型犬の場合・・・犬に伏せをさせて、飼い主さんが犬のおしり側に座ります。
中型犬、大型犬の場合・・・犬に伏せをさせて、飼い主さんが犬の真横に並びます。
マッサージを始める直前に、飼い主さんは、手を温めておきましょう。冷たい手でマッサージをすると、犬がびっくりしてしまいます。
そして、「マッサージを始めるよ」と、声をかけてから始めましょう。
マッサージの方法
最初は、軽いタッチから始めましょう。温めた手のひらを使って、やさしく行いましょう。
1.背中
まずは、背中からマッサージを始めます。頭の上から尻尾に向かって、ゆっくりと軽い力で何度か撫でます。
2.顔(鼻)
鼻先から、鼻筋かマズルの横→目のまわり→こめかみ→耳の後ろの順番に2本の指を使って滑らせるように、撫でるようにマッサージします。
3.耳
指で耳をつまんで、根本から耳先へ軽く伸ばすようにマッサージします。
4.首
両手の手のひらで首を挟んで揺らします。次に、首の筋肉に円を描くように、撫でていきます。そのまま、首から背中を通っておしりまで撫でます。
首は、凝りやすい部分です。しっかりとマッサージでほぐしてあげましょう。
5.お腹
手のひらで、「の」の字を書くように優しくマッサージします。
6.ピックアップ
皮膚を軽くつかんで、ゆっくりと持ち上げて、ゆっくりと元に戻します。
7.尻尾
付け根から尾の先へ、絞るように移動します。尾が短い犬種やボクサーのように断尾している犬種は、尻尾の付け根に手のひらを当てて、根本全体を回しながらほぐします。
8.肉球
下から上に押し上げるようにマッサージします。小さな肉球は、指先でつまんでやさしく指圧します。
まとめ
マッサージをする時には、嫌がるところは無理に触らないようにしましょう。やさしくマッサージをすることで、血行促進効果が得られます。また、愛犬とのコミュニケーションをはかるためにも、とても効果的です。愛犬とのリラックスタイムを楽しみましょう。