保護犬に限らず、新しい犬を家に迎える前には準備が必要です。子犬、成犬、保護犬など、迎える犬によって、準備に異なる点があります。これから長く一緒に生活するわけですから、きちんと準備をして迎えたいですよね。そこで、保護犬を迎える前ににやっていただきたい準備と、注意点についてご紹介します。
保護犬とは?
飼い主さんの元から逃げてしまったり、捨てられてしまったなどの理由から飼い主さんがいないため、動物愛護センターや、愛護団体で保護されている犬の事です。
平成30年、環境省の発表によると、引き取られた犬は38,511頭います。そのうち返還された犬が12,286頭です。引き取られた犬は17,669いますが、残りの約8000頭は殺処分されています。その中には、幼齢犬も含まれています。
保護犬を迎えるための最初の準備
約8,000頭も殺処分されていることを知って「かわいそうだから、保護犬を飼う!」というこは、辞めましょう。「かわいそう」だけで犬を飼うのは、危険です。もちろん、かわいそうだと思う気持ちは大切です。でも、命を預かるということに責任をもつ必要があります。何歳の犬を迎えるのかはわかりませんが、犬の寿命は犬種に限らず約12~15年と言われています。約15年、きちんとお世話が出来るのかどうかを考えてから迎えましょう。
保護犬に限った事ではありませんが、まず最初の準備として「命を迎える」ということを自覚しましょう。
保護犬の特徴
保護犬は、何らかの理由で一度は必ず飼い主さんとの別れを経験しています。迷い犬だったり、捨てられてしまって飼い主さんと離れてしまい、なんらかの理由で引き取られずに保護されているという事が最も大きな特徴です。
保護犬は誰でも迎えることが出来るの?
保護犬を迎えるためには、条件がある場合がほとんどです。保護センターや団体によって異なりますが、主な条件は
身分証明の提示
給料明細の提示
譲渡金の支払い(3万円前後)
ペット可マンションの契約書の提示
不妊手術必須
単身者不可
高齢者不可
譲渡誓約書に署名捺印
室外飼育
毎月1回、保護犬の様子を団体に報告
などがあります。
注意!しつけと心のケア
保護犬でもペットショップやブリーダーから買った犬でも、しつけは欠かせません。飼い主さんと犬との関係をしっかりと築くためにも、しつけは必要不可欠です。保護犬の場合、どちらかというと成犬の場合が多いので、子犬のしつけよりも若干難しいでしょう。でも、犬は頭の良い動物ですから、多少の時間がかかっても、飼い主さんの言うことを聞くようになります。
ただ、保護犬の中には虐待を受けた経験を持っていたりする場合があり、人間不信に陥っている場合があります。その場合、心のケアが必要になります。人間に恐怖を覚えているあまり、攻撃的な性格になっていることもあります。
保護された後に、保護センターの方からトレーニングをされていますが、飼い主さんに慣れるためにもトレーニングが必要な場合もあります。
信頼関係を築くためにも、しっかりと心のケアをしてあげましょう。
まとめ
保護犬を迎える準備や注意点をご紹介しました。保護犬は、人間不信に陥ってしまっている事がよくあります。改善のためには、少し時間がかかってしまう事がありますが、焦らずに飼い主さんとの信頼関係を築いていって下さい。