犬を飼うためには、ペットと一緒に住むことが出来る物件が必要です。今お住まいの家が、ペット不可の物件の場合には、犬を買う前に引っ越しをすることが必須条件です。
入居前には、入居審査を受けなければなりません。更に、ペットと一緒に住む場合には、ペットの面接がある場合もあります。
そこで、ペット可の物件に入居するためにクリアしたい条件をご紹介します。
入居申し込みの前にやっておくべき準備とは?
犬と一緒に生活する為の住まいの申し込みや契約をする前に、必要な書類や物、お金など事前に準備をしておくことで、契約をスムーズに進めることが出来ます。
書類などに不備があると、たとえ遠方にお住まいの場合でも、何度も足を運ばなければならなくなる可能性があります。
そこで、入居申し込みの事前に準備するべきものをご紹介します。
契約前に必要な書類
入居申込書(個人用)
入居申込書には、一般的には入居希望者の住所、氏名、連絡先、勤務先、年収、勤続年数などを記入します。更に、ほとんどの場合、連帯保証人が必要となります。
- 入居者の身分証明書(運転免許証、保険証、マイナンバーカードなど)
- 入居者の収入証明書(源泉徴収票、給与証明書、住民税納税証明書、住民税納税通知書など)
- 連帯保証人の身分証明書のコピー
物件によっては、連帯保証人もしくは保証会社、あるいは連帯保証人と保証会社の両方が必要な場合があります。
近年、保証会社を利用するケースが増えています。
保証会社とは、入居者が保証会社に保証料を支払うことで、万が一家賃の滞納があった場合でも、大家さんに家賃が保証されるという制度を設けている会社です。
※勤務先に給与証明書の発行を依頼する場合、書類が発行されるまで時間がかかる事があるので、部屋探しを始める段階で手配しておきましょう。
※収入証明書は、不動産会社によっては公的な物でないと認められない場合があるので、事前に確認しましょう。
※一般的に、収入が年金のみの方は、ほとんどの場合連帯保証人になれません。
入居申し込み後の入居審査とは?
ペット可・ペット不可の共通の入居審査の内容
ペット可・ペット不可のどちらの物件も、入居審査の際に「家賃の支払い能力」「人柄」が重要なポイントとなっています。
家賃支払い能力とは、単純に高収入であればよいというわけではありません。
安定した収入があるかどうかが重要となています。
例えば、公務員や会社員などは安定した給与収入が見込めるため、審査が通りやすくなっています。
一方、フリーターや自営業の人などは、収入が安定していない場合が多く、高収入であっても審査が通りにくくなっています。
他にも、一般的な人と生活時間帯が異なる人、例えば水商売の人は敬遠されがちです。
人柄ですが、近隣住民や不動産会社とトラブルになりそうな、言葉使いが悪い人や横柄な態度の人も敬遠されます。
特に、ペットを飼っている場合、鳴き声やニオイなどによるご近所トラブルが発生しやすいため、人柄は重要視されます。
入居審査に通りやすい人
- 物件の家賃に見合った、安定した一定の収入がある人
- 身なりや言葉使い、態度が良い人
- 入居申込書に嘘偽りがない人(職場への在籍確認や連帯保証人の確認が行われます。)
- 連帯保証人に、支払い能力がある人
ペット可の物件にだけある審査
ペット可の物件の入居前審査として、ペットの面接がある場合があります。
ペット面接の主な内容
- 犬種やペットの大きさ
- 去勢や避妊の有無
- 無駄吠えをしないか
- トイレトレーニングが出来ているか
- 狂犬病予防接種の記録の有無
など。
ペット面接が無い場合には、ペットのチェックシートに記入する場合があります。
チェックシートの内容は、去勢や避妊の有無、ワクチン接種の確認、病気や飼育状況について問われます。
ペットの写真も提出します。
不動産会社によっては、感染症などの病気にかかっていないかの証明のために、動物病院の診断書の提出を求められる場合もあります。診断書にかかる料金は、1通7,000円前後です。
ペット可の物件だからといって、必ずしもペットと一緒に住めるとは限りません。
決められたワクチン接種を済ませ、ある程度のしつけが出来ていないと、審査に通らない可能性が高くなります。
入居申し込みの際に必要なお金
入居の申し込みの際に、申込金・預り金という名目で、金銭を求められる場合があります。
審査が通った後、契約する際に契約金の一部として充当されるので、万が一審査に通らなかったりキャンセルする場合には、全額返金されます。
一般的な金額は、1万円から家賃1か月分程度です。
申込金は、必ず求められるわけではなく、不動産会社によって異なります。
申込金の支払いをする際には、金額、会社名、担当者名、預ける期限を明記した預かり証の発行をしてもらいましょう。預かり証には、必ず押印をもらい契約まで大切に保管しましょう。
まとめ
ペット可の住居の入居審査に通るためには、一般的な住居と同じように安定した収入や人柄が審査のための重要なポイントとなっています。
更に、ペット可の住居の場合には、ペットの面接を求められる場合もあります。貸主の方の提示した基準をクリアしているかを慎重に審査します。
ご近所トラブルを未然に防ぐためにも、ペットの面接も重要なポイントの1つです。
決められたワクチン接種や最低限のしつけは、必ず済ませておきましょう。