犬の性格は様々で、一緒に飼っている犬同士の性格が合うかどうかは、飼い主さんにとって深刻な問題です。一緒に仲良く遊んでくれるであろうと予想していたのに、仲が悪く一緒に遊べないという悩みをお持ちの飼い主さんは少なくありません。性格が異なる犬同士のふれあいはどうのようにしたらよいのでしょうか?
記事監修:犬のしつけハグ 川島 恵
Kawashima
犬を飼う:多頭飼いの難しさ
性格が異なる犬同士が一緒に生活する場合、必ずしも仲良く出来るとは限りません。
1頭は人懐っこくておっとりした性格、もう1頭は好奇心旺盛でやんちゃであった場合には、どうしてもおっとりさんがやんちゃさんに押されてしまう形になるかもしれません。
やんちゃな性格の犬は、遊びとしてジャレていても相手から反応がないと、エスカレートして威嚇するようになることもあります。
最初から仲良くできればよいのですが、場合によっては少しずつ慣らしていき、一緒に遊ぶためにトレーニングが必要になることもあります。
性格が違う2頭が仲良く生活するためには、他犬との触れ合い方を教える必要があります。
指示の強化
多頭飼いで仲が悪い場合、まずは元気が良い犬のトレーニングを行いましょう。
最初に、人の指示がきちんと入るようにトレーニングを行います。遊びながら、人の指示の強化をします。「おいで」「まて」などの、日常でよく使う指示が通るようにします。これは、犬同士の遊びで興奮してしまった時に使います。人の指示に対して、危機感を持つように教えます。
また、人の足元で伏せて待つことが出来るようにしましょう。
やんちゃな犬は、フロアで遊ぶことを興奮して走り回ることだと勘違いしている場合があります。これでは、犬や人へのあたりが強くなってしまうのは当然です。フロアで落ち着いて過ごすことが出来るようになったら、もう1頭の犬との触れ合いに移るようにしましょう。
触れ合い
フロアで、落ち着いて過ごすことが出来るようになったら、触れ合いをさせてみましょう。念のため、最初はやんちゃな性格の犬にはリードを付けておきましょう。まずは、短い時間で徐々に時間を伸ばしましょう。
最初は、お互いに様子を見るような行動が見られるでしょう。もし、興奮するようでしたらリードをうまく利用してください。慣れてくると、お互いを受け入れて一緒に遊ぶようになるでしょう。
様子を見ながら、少しずつ、2頭が触れ合える時間を長くしていくとよいでしょう。
まとめ
犬同士が一緒に遊ぶためには、少し時間がかかる場合があります。トレーニングが必要になる場合もあります。性格が違う犬の場合には、激しい遊びがエスカレートしてケガをしてしまわないように、人が良い方向へ導いてあげましょう。