家を留守にしていて帰宅すると、犬が玄関まで走ってきて飛びつくと本当にかわいいなと顔が緩んでしまいますよね。
しかし、犬の飛びつき行動は止めさせなければなりません。
犬の飛びつきはなぜ止めさせなければならないのか」?プロのドッグトレーナーが詳しく解説します!
記事監修:犬のしつけハグ 川島 恵
Kawashima
犬の飛びつきとは?
最初に犬の飛びつきについて、説明します。
犬が2本足で立つ行為を飛びつきと呼んでいます。
家庭犬として犬を飼っている人はおわかりだと思いますが、犬が2本足で立つというシチュエーションはよくあると思います。
通用、犬は4本の足で立つ生き物です。
犬が2本足で立つことは不自然です。
不自然な状態である2本足で立ってしまうと、腰・膝・足への負担が大きくなってしまいます。
2本足で立つこと、飛びつき行為は止めてください。
普段から2本足で立たないようにすると、長期的に見た時に体を壊さなくて済みます。
犬としては悪気があってやっている行為ではありませんが、人がしっかりと対応してあげなければなりません。
犬の飛びつき行為は、将来のことを考えると止めさせて欲しい行動です。
犬に2本足で立つ習慣が出来てしまうと「パテラ」という病気になってしまう可能性が高くなります。
パテラとは膝蓋骨の脱臼のことで、特に小型犬によく見られる間接の病気のことです。
トイプードルなどに多い病気です。
トイプードルなどの小型犬だけでなく、体重が重い犬の場合にも、2本足で立たせてしまうと膝に負担がかかりやすいです。
足腰がしっかりとしていても、前の2本足は弱いので立たせないに越したことはありません。
中でも特に骨が細い小型犬は、ケガをしやすいので十分に注意して頂きたいと思います。
足に負担がかかる犬の行動
飛びつき行為の他にも、犬の足に負担がかかってしまう行動があります。
それは、高い所から飛び降りる行為です。
例えば、ソファーの上やベッドの上から降りる時です。
4本足で降りてくれれば問題はありませんが、多くの場合2本の前足で降ります。
2本の足で降りると、体重が全て前脚にかかってきて折れやすいです。
後ろの足は比較的丈夫なので、あまり骨折することはありません。
犬は階段やソファーから降りる時に、気を付けません。
足・膝・腰に負担がかかるから、前足に体重がかからないようにしようと思う犬はいないでしょう。
犬が高い所に乗らないように、飼い主さんが配慮をしてあげてください。
犬のしつけハグでは、高い所に乗ることはよくないと教えています。
登り降りの際に足や腰に負担がかかることはもちろんですが、犬は高い所に位置すると警戒心が強くなってしまいます。
吠えぐせが付く、縄張り意識が強くなるなど悪い影響が出てしまうので、高い所には位置させないようにしています。
家の中にも、意外と危険は潜んでいます。
2本足立ちや2足歩行はさせないようにしましょう。
ドッグトレーナー目線でいうと、2本足立ちは「百害あって一利なし」です。
犬が飛びつきをする理由
犬はなぜ人に飛びつきのでしょうか?
理由は、人に構って欲しいからです。
犬が飛びついてくると、多くの場合人は犬の顔の辺りを「よしよし」しています。
犬は、飛びつかないと人に届かないと思ってしまうのです。
犬が飛びついてきていない時に、撫でてあげるようにすると飛びつき行為を防ぐことができます。
すると、人の足元でうろうろしていればいいと思うので、飛びついて人の気を引く必要がなくなります。
犬は人に主張する必要がなくなり、やがて人に飛びつくという行為が減ってきます。
飛びつき行為の予防は、犬が気を付けるというよりも飼い主さんが気を付けることで改善が可能です。
犬が人に飛びつかなければならない原因を取り除くことで、飛びつきを予防しましょう。
まとめ
犬の飛びつきはなぜ辞めさせなければならないのか?について、解説しました。
犬が2本足で立つ行為を飛びつきと呼んでいます。
飛びつき行為は、腰・足・膝に負担がかかるため、家族内でしっかりと予防するようにしてください。
特に小型犬は足が細くて華奢な場合が多いです。
簡単に痛めてしまうし、折れてしまう可能性もあります。
体の全体重が一点に集中するような行動は、普段の生活の中から行わないようにして下さい。
常に4足歩行でいられるように、飼い主さんが管理をして頂きたいと思います。
犬が2本足で生活をする場合、原因は人にある場合が多いです。
犬が2本足で立ち人に構ってもらおうとすると、人は犬をよしよしと撫でてあげるでしょう。
すると、犬はその行動をすることで人に構ってもらえると思い繰り返し2本足で立ってアピールするのです。
犬が人の高さになるのではなく人が少しかがんで犬の高さまで下がり、触ってあげることで犬が飛びつく必要がなくなります。
人の足元でウロウロするだけで、人が構ってくれるという認識に変わります。
人が気を付けてあげるようにしましょう。
犬の愛情表現として、構って欲しいがゆえに飛びつき行為をします。
叱って止めさせるようなことはしないでください。
犬の感情からすると、構って欲しいから起こした行動に対してなぜ拒絶されるのか理解をすることができないでしょう。
犬の愛情はしっかりと受け止めてあげて、飛びつき行為をなくすように人が考えて動いてあげましょう。
犬が飛びつく必要がないような環境を作ってあげてください。