地球温暖化の影響なのか、日中の気温がかなり高くなる日が多く、愛犬の体調を心配される飼い主さんも多いでしょう。
犬は言葉がしゃべれないので、飼い主さんが愛犬の異変に気付き体調管理をしっかりと行う必要があります。
そこで、わんちゃんが火照っている時の対処方法を3つご紹介します。
記事監修:犬のしつけハグ 川島 恵
Kawashima
犬の体温と調節
犬の体温
気温が高い時間、人も犬も熱中症を避けるためにもお散歩に行くのは避けて頂きたいと思います。
温度管理がしっかりとされている室内でも、犬が火照ってしまうことがあります。
そんな時にも慌てずに、適切な対応ができるように対処方法を知っておくことはとても大切です。
犬は、人間と比較すると約1度体温が高いと言われています。
つまり、人間が涼しいと感じていても犬にとっては少し暑いかもしれないのです。
人間が少し寒いかなと思うくらいが犬にとっては快適な室温と言えます。
人間にとって27度が適温だと感じたら、1度低い26度に設定してあげましょう。
また、除湿機能を使い湿度を下げることも効果的です。
エアコンを上手に使って、犬にとって快適な環境を作ってあげてください。
犬自信の体温調節
太陽が出ていない時間にお散歩に行っても、30分程度お散歩していると犬の息が荒くなってくることがあります。
そんな
時に犬の体を触ると熱くなっていることがあります。
飼い主さんの多くは、水を上げたり冷たいタオルで体を拭いてあげるなどの対処方法を取る方が多いでしょう。
犬は「はぁ、はぁ」という息遣いで体温調節をしています。
これを「バウンディング」と言います。
また、鼻先や足裏などでも体温調節をすることが出来ます。
しかし、口呼吸だけでは十分な体温調節をすることは難しいと言えます。
体に冷たいものを当ててあげるなど、飼い主さんが犬の体温を下げる必要があります。
火照った体の調節方法
その1.タオルで体を拭く
犬の体を冷たいタオルで拭くことで、冷やすことができます。
表面から体温を下げることができます。
まずは、犬の体の表面から体温を下げてあげましょう。
その2.水をあげる
次に効果的なのは、水を飲ませることです。
常温の水道水を上げて、体の中から体温を下げてあげてください。
夏場の気温が高い時期は、水道の水をあげる時にも注意が必要です。
なぜなら、蛇口をひねって出てきた水はぬるいまたはお湯になってしまっている可能性があるためです。
キンキンに冷たい必要はありませんが、常温程度の温度になるまで水を出してから、犬に与えてください。
あまり冷たすぎるとお腹を壊してしまう可能性があるので、常温程度で問題ありません。
もう少し体温を下げてあげたい場合には、氷水やかき氷の氷を与えてもいいでしょう。
繰り返しになりますが、お腹を壊す危険性があるため、氷水やかき氷を与える場合には少量にしてください。
体内から冷やすためには、水を与えることが適切です。
その3.保冷剤をあてる
冷たいタオルで体を冷やす他に、外から冷やす方法があります。
保冷剤などを使って、鼠径部やわきの下など太い血管がある場所を冷やすことも効果的です。
体を直ぐに冷やすことができます。
毛色が黒い犬は熱がこもりやすいので、日なたを歩くことは避けてください。
犬の毛色によっても体温の上昇は変わってくるので、愛犬の毛色によって注意して頂きたいと思います。
犬の体温に注意!
犬の息使いが「はぁ、はぁ」とあまりにも荒い、体を冷やしても変化が見られない場合には熱中症や病気にかかっている可能性があります。
バウンディングがおさまらない場合には、すぐに動物病院へ連れて行きましょう。
まず犬の体温をきちんと測りましょう。
39~40度になっている場合は、かなり高いと言えるのでご注意ください。
まとめ
愛犬の体が火照っている時の対処法をご紹介しましました。
- 冷たいタオルで体を拭く
冷たい対応で体を拭いてあげることで、表面温度が下がり火照りを解消することができます。 - 水を飲ませる
常温の水を飲ませてあげてください。
冷たすぎるとお腹を壊してしまう可能性があるので、ご注意ください。
水を飲ませることで、体の中から冷やすことができます。 - 鼠径部やわきの下を保冷剤で冷やす
太い血管がある場所を冷やすことで、体を冷やすことができます。
以上の3つを行うことで、犬の火照った体を冷やすことができますので、参考にしてください。
3つの方法を試してもバウンディングがおさまらない、体温が39度を超えている場合には熱中症や病気の可能性があるので、出来るだけ早く動物病院を受診してください。
夏の暑い時期は日中の暑い時間はお散歩に行くのは避けて、早朝や日が落ちた夜に行くと良いでしょう。
また、外だけでなくエアコンが効いている室内にいても熱中症になる危険性があります。
犬は人間よりも体温が1度高いので、人間が快適だと思う室温よりも1度低く設定しましょう。
また、エアコンの除湿機能を使い湿度を下げることも効果的です。