新しく犬を迎え入れる際には、先住犬や猫などとの関係が気になります。
仲良くできれば良いのですが、相性がよくない場合にはどうすれば良いのでしょうか。
新しく迎え入れた犬の問題行動の対処方法をプロのドッグトレーナーが解説します。
記事監修:犬のしつけハグ 川島 恵
Kawashima
LINE@無料相談に頂いたコメントの内容
犬種:フレンチブルドック
月齢:5歳
性別:女の子
昨日、別の自宅から理由があって飼えなくなったということで引き取りに行きましたが、猫や犬に吠えたり、追いかけまくったりして困っています。
ゲージに入った状態からでも猫が横を通るなどするととにかく吠えます。
また、人間にも帰宅時やゲージの傍を通ると吠えてきます。
リモコンを取ったり何かちょっとした時にたまに噛んだりしてくる時もありますが、甘噛みです。
猫が怖がって、リビングにいることができない状態になり困っています。
ドッグトレーナーに連れて行くのも手だと思いますが、多頭飼いで金銭面にも余裕がないため困っています。
フレンチブルドッグの月齢と性格
ご相談者さんの愛犬は、5歳のフレンチブルドッグです。
フレンチブルドッグは、一般的に明るく陽気な性格です。
マイペースな性格ではありますが、激しく吠えたりすることは少ない傾向にあります。
激しく走り回るよりも、飼い主さんと一緒に遊んだりのんびり過ごすことが多い犬種です。
マイペースなところもあり、さっきまで飼い主さんと楽しく遊んでいたかと思うと急に静かになり、よく見ると寝ていることもあります。
飼い主さんのことが大好きで、甘えてくることが多いでしょう。
飼い主さんの姿が見えなくなると、鼻鳴きすることもあります。
かわいいからと言って甘やかしてしまう飼い主さんが多いので、注意が必要です。
フレンチブルドッグは「短頭種」と言って鼻が潰れたような顔が特徴的です。
気道が狭いため、あまり激しい運動をすると呼吸が苦しくなってしまうため注意が必要です。
だからといって運動を怠ってしまうと肥満になりやすいので、適度な運動をさせることを心がけて下さい。
フレンチブルドッグは成長が早い犬種でもあります。
個体差はありますが、だいたい2歳くらいには成犬になり性格が確立します。
頭が柔軟なうちに、しつけは早目に行うと良いでしょう。
もちろん、成犬になってからでもしつけを行うことはできるので、ご安心ください。
5歳のフレンチブルドッグは、ある程度性格や行動が出来上がっている状態です。
理由があって別のところから迎え入れたということですが、今までの生活環境によって、犬の扱い方は変わってきます。
「家の中で自由な生活をしていた」「ケージの中で生活をしていた」のどちらかであると思いますが、どちらの生活環境にあったかによって対応方法は変わってきます。
ご相談者さんのお宅には、先住犬と猫が一緒に生活をしています。
フレンチブルドッグの性格が落ち着いている場合は問題ありませんが、自由奔放な性格であった場合には、他の犬や猫に迷惑をかけることがあるでしょう。
実際に、ご相談者さんの猫がブレンチブルドッグのことを怖がってリビングにいることが出来なくなっているということなので、対処しなければなりません。
飼い主さんが間に入って、指導をする必要があります。
犬への指導方法
人の言う事をきかなければならないことと、家の中でのルールを教えなければなりません。
犬に指導をする時には、1対1の環境で教えましょう。
他の犬や猫がいると、気が散ってしまうからです。
一緒に生活をしている犬や猫は別の部屋などに移動させてから始動を初めて下さい。
まずは、基本的なトレーニングが大事です。
「ハウス」「マテ」などの指示語を教えましょう。
飼い主さんとの関係が作れたら、誘惑がある場所でも指示が通るようにトレーニングを行って下さい。
1頭でいる時には落ち着いて生活ができるのか?
1頭の場合でも落ち着きがない様子なのか?
犬の性格によっても、対応が異なるため犬の性格をしっかりと把握することが大切です。
愛犬の性格に合った対応をしましょう。
犬のストレス解消法
5歳のフレンチブルドッグは、まだまだ活発な時期です。
活発な性格の犬を、大人しく静かに過ごさなければならない環境に置いてしまうと、ストレスがかかってしまいます。
ストレスがかかっているようでしたら、ストレスを発散できる環境を提供してあげることも大切です。
ドッグランや犬の幼稚園などに連れて行ってあげて、他の犬と触れ合う機会を作ってあげると良いでしょう。
人と沢山触れ合って精神的にも肉体的にも疲れさせてあげることで、先住犬と遊ばなくても良い環境を作ることができます。
犬の噛み癖の対処方法
犬の噛み癖は、甘噛みであっても注意する必要があります。
人に対して歯を当てるという行為はNGです。
他にも、拾い食いや食糞などのいたずら行為も見ているところで注意をすることが大切です。
いたずら行為の改善は、行動が起きたその場で対処しましょう。
飼い主さんと愛犬が1対1の状態でトレーニングを行い、ある程度教育が出来たら他の犬や猫と触れ合わせていってください。
【LINE無料相談にプロドッグトレーナーが直接返信】生後3ヵ月の噛み癖 本気噛みは要注意!!ヨーキー✖️マルチーズMIX3ヶ月
犬のしつけについて
犬のしつけ教室に行ったり、プロのドッグトレーナーにしつけをしてもらうためには、お金がかかります。
犬を迎え入れる前に、トライアル期間を設けることをおすすめします。
今回のご相談者さんのように、先住犬や猫を飼っているご家庭もあるでしょう。
犬を迎え入れた時に、先住犬や猫などの生活が脅かされない前提で迎え入れることが大切だと思います。
新しく犬を迎え入れ、新しい犬にしつけを行うことは可能です。
しかし、元々一緒に生活をしてきた子達にどのような変化が現れるかはわかりません。
正式に迎え入れる前にトライアル期間を設けることでわかることがあります。
是非、トライアル期間を設けてください。
ご相談者さんのフレンチブルドッグは、まずは1対1でトレーニングを行って頂きたいと思います。
トレーニングが上手くいかず、問題行動が改善されない場合には、近隣のドッグトレーナーにご相談頂いた方が良いと思います。
まとめ
5歳のフレンチブルドッグの女の子に関するご質問を頂きました。
まずは、フレンチブルドッグと1対1でトレーニングを行いましょう。
他の犬や猫がいると集中出来ない可能性があります。
飼い主さんと1対1の環境で、指示語が通るようにしつけを行って下さい。
ある程度の指示が通るようになったら、誘惑がある場所でも指示が通るようにトレーニングを行いましょう。
噛み癖に関しては、甘噛みであってもNGです。
その場で注意してやめさせるようにして下さい。
1対1でのトレーニングを行っても問題行動が改善されない場合には、近隣のドッグトレーナーにカウンセリングをしてもらうことをおすすめします。
新しく犬を迎え入れる前には、トライアル期間を設けることをお勧めします。
特に同居犬や同居猫がいる場合は、その子達の生活を守るためには重要です。