アメリカンコッカースパニエルを飼っていますが、お散歩デビューをしてからトイレ以外の場所でおしっこやうんちをしてしまうことが増えました。
トイレトレーニングを最初からやり直すべきか、プロのトレーナーさんにお願いした方が良いのでしょうか?
トイレに関するお悩みは適切な方法で対応すれば改善できます。
記事監修:犬のしつけハグ 川島 恵
Kawashima
わんちゃんのトイレトレーニングに関するお悩み
トイレトレーニングの基本を確認しよう
まず、トイレトレーニングがどのように行われたかを振り返ることが大切です。
飼い主さんとしては、トイレシートやトイレマットを設置し、指定された場所で排泄をするように教えていらっしゃると思いますが、ここで大切なのは「わんちゃんが自分でその場所に戻ってトイレができるか」です。
トレーニングのポイントとしては、単にシートやマットの場所を覚えるのではなく、指定された場所で排泄するという認識を持たせることです。
たとえば、シートを引いて偶然その場所で成功したとしても、それは「トイレトレーニングが完了した」ということにはなりません。
わんちゃんのお散歩デビュー後の変化
ご質問の内容から推測するに、トイレトレーニングは5ヶ月の間で一旦成功していたようですね。
しかし、お散歩デビュー後に、再びトイレの場所で失敗が増えてきたということです。これはよくあることです。
特にお散歩中にわんちゃんが排泄をするのは、自然な行動です。
外には他のわんちゃんの匂いや土、木の香りなどがあり、排泄を促す刺激が多くあります。
さらに、歩くことで代謝が上がり、体が排泄を促進することもあります。
結果として、お散歩中にトイレを済ませてしまうわんちゃんが多いのです。
愛犬の家の中でのトイレ失敗への対処法
布団や廊下など、指定されていない場所でトイレをしてしまうようになった場合、まずはトイレの失敗を叱らないことが大切です。
叱ることでわんちゃんが「トイレ=悪いこと」と認識してしまい、さらにトイレの場所を間違えることがあります。
代わりに、トイレの成功を褒めて強化することが重要です。
失敗を防ぎながら、成功へと導く方法を考えましょう。
わんちゃんのトイレ成功への導き方
失敗を防ぐためには、いくつかの工夫が必要です。
- まずは、家を出る前にわんちゃんがトイレを済ませるようにしてみましょう。これによって、お散歩中に排泄をする可能性を減らすことができます。
- お散歩の時間を短くするのも効果的です。もし長い時間外にいると、どうしてもトイレをしてしまうことが増えますので、最初は10~15分程度のお散歩にして、排泄する前にお散歩を終えることを目指してみましょう。
- 布団や廊下でのトイレを防ぐために、その場所にはわんちゃんを行かせないようにするか、トイレを済ませた後にその場所を解放してあげるようにしましょう。これは環境のコントロールで、失敗を減らすことができます。
- もしわんちゃんが布団や廊下に行きたがる場合は、わんちゃんに声をかけて注意を引き、違う場所に呼び戻すようにします。これは、失敗する前に正しい行動をさせるための手助けになります。
こうして、わんちゃんがトイレの失敗をしない環境を整えることで、トイレの成功率を高めていくことができます。
成功したらたくさん褒めてあげてください!褒めることでわんちゃんは「ここでトイレをすることが正しいんだ」と理解し、繰り返すようになります。
わんちゃんのトレーニングを再度行うことも検討
過去に成功していたからといって、時間が経てばまた自然とトイレを覚えるという考えは、場合によっては危険です。
失敗が習慣化してしまうと、成功へ戻るのが難しくなることがあります。
これも決して珍しいことではありません。
トイレが一度成功していたわんちゃんが、急にできなくなるというケースは多いです。
その原因はさまざまで、環境の変化や新しい習慣などが影響していることが多いですね。
わんちゃんに適切な対応をして成功に導く
重要なのは放置しないことです。
失敗を繰り返させないように、すぐにトレーニングを再開しましょう。
また、再びトイレトレーニングをゼロからやり直すことも有効な手段です。
失敗させない環境を整え、わんちゃんがトイレを成功させる度に褒めてあげることで、再びトイレを覚えるようになります。
わんちゃんにとっての「成功体験」を積み重ねることがポイントです。
トイレのトレーニングは一度やり直すことで、以前のように自信を持ってトイレを成功させられるわんちゃんに育てることができます。
焦らずに、わんちゃんと一緒にゆっくり進めていきましょう。
わんちゃんのトイレトレーニング: プロに頼むべきか、自分で頑張るべきか
お散歩デビューをしたわんちゃんのトイレトレーニングについてのご質問、ありがとうございます。
さて、トイレトレーニングを進める上で、トレーナーにお願いするかどうか迷っているとのことですね。
飼い主がわんちゃんにできることの重要性
私も、できるだけ飼い主さん自身がトイレトレーニングを行える方がいいと思っています。
なぜなら、わんちゃんとの信頼関係を築くためにも、自分でしっかり管理していくことが大切だからです。
とはいえ、トイレトレーニングはとても手間がかかります。
特に、トイレは「整理現象」と言われるように、24時間体制で注意を払う必要があるからです。
たとえば、日中お仕事で12時間もお留守にしてしまうと、その間はトイレトレーニングが難しくなりますよね。
愛犬の長時間のお留守番は要注意
もしお留守の間にトイレを失敗してしまうと、トイレトレーニングは進みづらくなります。
もちろん、留守番の時間が短ければ、トイレトレーニングも行いやすくなりますが、なかなかそうもいかないのが現実です。
ですので、特にお仕事で長時間外出する場合は、どうしてもトイレのトレーニングが難しくなるでしょう。
わんちゃんは成長とともに習慣ができてきます。
そのため、失敗行動を放置すると、その習慣が定着してしまう恐れがあります。
できるだけ早い段階で、失敗を修正してあげることが望ましいです。
わんちゃんとの時間を確保できる場合
もし、日中しっかりとわんちゃんを見守れる時間が確保できるのであれば、飼い主さん自身でトイレトレーニングを進めていくことができるでしょう。
トイレトレーニングの成功には、わんちゃんが排泄をするタイミングをしっかり把握することが大切です。
例えば、食事の後やお散歩から帰った後など、トイレに行く可能性が高い時間帯には特に注意して観察することが重要です。
こうしたタイミングを逃さず、成功したときにはたっぷり褒めてあげることで、トイレトレーニングがスムーズに進んでいきます。
わんちゃんとの時間が取れない場合の選択肢
ただ、もし飼い主さんにどうしても十分な時間が取れない場合は、プロのトレーナーに頼むのも一つの手です。
トレーナーは専門知識を持っており、適切な指導とサポートをしてくれますので、飼い主さんがどのようにトレーニングを続けていけばいいかを教えてくれるでしょう。
トレーナーに依頼することで、わんちゃんに必要なトレーニングの「きっかけ」を与えてもらえます。
あとは、飼い主さんがその状態を維持していけばいいのです。トレーナーがしっかりサポートしてくれるので、心強いですよね。
愛犬のトレーニングが難しい場合は専門家に頼る
もしトイレトレーニングの状況がひどくなってしまい、飼い主さんの手に負えないようであれば、遠慮せずにプロにお願いするのが一番です。
無理をして頑張っても、ストレスが溜まってしまったり、わんちゃんとの関係に悪影響を及ぼす可能性があります。
専門家の助けを借りることで、早期に問題を解決できるかもしれませんし、正しいトレーニング方法を学ぶチャンスにもなります。
ぜひ、トレーナーの利用もご検討くださいね。
まとめ
トイレトレーニングは、根気と観察が必要ですが、適切な方法を用いれば必ず改善できます。
飼い主さん自身がトレーニングを行うことが望ましいですが、時間が取れない場合や難しい場合は、専門家の助けを借りるのも良い選択肢です。
わんちゃんとの信頼関係を築きながら、一緒に楽しくトレーニングを進めていきましょう!