愛犬に社会性を身に付けるためドッグランに連れて行ったのですが、どうやらうちの子には合わないみたいで、ずっと私から離れません。
わんちゃんに社会性は絶対に身につけさせなければいけないのでしょうか?
わんちゃんの社会性に関する質問をいただきましたのでぜひ詳しくお話ししていきます!
記事監修:犬のしつけハグ 川島 恵
Kawashima
わんちゃんに社会性は本当に必要?
まず、社会性についてですが、子犬であれば、なるべく早いうちに身につけさせたほうが良いことが多いです。
でも、「絶対に必要か」と言われると、それはわんちゃんの性格や環境によって違いますよね。
他の犬や人との関わりは大切ですが、無理にドッグランに連れて行く必要はないです。
特に、わんちゃんがあまり他の犬に興味がない場合や、ドッグランに行っても楽しんでいない場合は、他の方法で社会性を育てることもできます。
わんちゃんの社会性を育てるためにできること
具体的にどうすればいいかというと、まず、他の犬や人と関わる機会を少しずつ増やしていくのが大切です。
他の犬との関わり
他の犬とのふれあいは、わんちゃんにとって貴重な経験になります。
犬同士で遊ぶことができれば、自然と「犬同士のルール」を学ぶことができるんです。
例えば、相手がグイグイ来たときにどう対処するか、どの程度の力で遊べばいいか、こうしたことを実際のふれあいから学んでいきます。
しかし、無理に大きなドッグランに連れて行く必要はありません。
むしろ、小規模な場所や信頼できる環境で、少人数で遊ばせる方が安心です。
わんちゃん同士の交流の場を活用する
最近では、わんちゃん用の「幼稚園」や「パピーパーティー」などが開催されています。
こうした場所では、他のわんちゃんと遊ぶ機会が設けられていて、自然なふれあいの場となります。
うちでも、日中お預かりしてわんちゃん同士が遊べるような環境を提供しています。
こういったコミュニケーションの場を定期的に設けることで、わんちゃんも少しずつ他の犬に慣れていきます。
子犬の時期だけでなく定期的な交流が大切
子犬の頃だけ参加するのではなく、成犬になっても定期的にわんちゃん同士で遊べる場を提供することが大切です。
例えば、週に一度のペースで他の犬と触れ合わせる機会を持つと、社会性がどんどん育っていきます。
逆に、子犬の時期だけしか他の犬と関わらないと、成犬になってから犬同士の付き合い方がわからなくなってしまうこともありますので、継続が大切です。
他犬だけでなく人とのふれあいも忘れずに
わんちゃんは、人との関わりも重要です。
特にお散歩中やお家で、いろんな人と触れ合う機会を作ることで、人を怖がらないわんちゃんに育ちます。
もし、わんちゃんが人好きなら、散歩中に他の人に撫でてもらったり、お家に来客がある時に触れ合う機会を作ったりしてみてください。
わんちゃんを色々な環境に慣らすことも大切
わんちゃんを社会性のある子に育てるためには、他の犬や人との関わりだけでなく、さまざまな環境にも慣れさせていくことが必要です。
わんちゃんのお散歩での経験
お散歩は、わんちゃんにとって新しい刺激を受ける絶好の機会です。
いろんな場所に連れて行くことで、車の音や人の動き、他の犬の存在などに慣れていきます。
抱っこ散歩でも良いので、少しずついろんな環境に慣らしてあげましょう。
ご質問者の愛犬は無理にドッグランに行かなくてもOK!
ご質問の中にあった「ドッグランに行くべきか」という点ですが、必ずしもドッグランが社会性を身につける唯一の場所ではありません。
むしろ、ドッグランはどのわんちゃんにも向いている場所ではないんです。
私も個人的に、ドッグランにあまり行かない派です。
なぜなら、ドッグランは活発で他の犬と走り回るのが好きなわんちゃんにはぴったりですが、すべてのわんちゃんがその環境を楽しめるわけではないからです。
わんちゃんとドッグランに行く時の注意点
もし、ドッグランに行くことを考えているなら、わんちゃんの性格をしっかり見極めてからにしましょう。
ドッグランに向いているわんちゃんとは?
ドッグランに向いているのは、基本的に他の犬と遊ぶのが大好きな子たちです。
追いかけっこをしたり、じゃれあったりと、元気に走り回るタイプのわんちゃんが多く集まっています。
一方で、あまり活発でないわんちゃんや他の犬が苦手な子は、ドッグランで楽しめないことが多いです。
逆に怖がってしまって、固まってしまったり、無理やり追いかけられて嫌な経験をしてしまうこともあります。
わんちゃんに無理をさせないことが大事
もし、わんちゃんがドッグランで怖がってしまうようなら、無理に連れて行かないほうが良いです。
特に、追いかけ回されたり、噛みつかれるなどのトラウマになる経験をしてしまうと、犬そのものに対して苦手意識を持ってしまうことがあります。
愛犬に安心して社会性を身につけるために
ドッグランに無理に行く必要はありません。むしろ、わんちゃんに合った安全で安心できる環境を選ぶことが大切です。
トレーナーがいる環境で他犬と関わる
例えば、信頼できるトレーナーがいる場所や、少人数で安全に遊べる環境が整った場所を選ぶと良いでしょう。
私たちの施設でも、わんちゃんの性格に合わせた安全なふれあいの場を提供しています。
わんちゃんの性格に合った方法で
大切なのは、わんちゃんの性格や状態に合った方法で、少しずつ社会性を育てていくことです。
無理にドッグランに行かせるのではなく、その子が安心できる環境で少しずつ慣れさせてあげると良いでしょう。
犬との社会性について
ざっくりと、犬と人の関わりについてお話ししましたが、やはり「犬との社会性」というのは、その犬の性格や好みによって大きく異なります。
特に、遊びが好きなわんちゃんであれば、他の犬と触れ合うことがとても良い経験となりますが、日常生活で一番接する機会が多いのは、やはり人です。
なので、最も重要なことは「人と接する」ことに慣れることです。
犬だけでなく人との関わりを重視しよう
犬との社会性はもちろん大切ですが、一番気をつけたいのは、人に対して危害を加えないかどうかです。
犬同士で遊べるからといって、人との接し方を無視してはいけません。
人に対して吠えたり、噛みついたりしないような犬に育てることが、何よりも優先されるべきです。
特に、臆病なわんちゃんの場合は、急に触られたりするとびっくりして噛んでしまうこともあります。
これは反射的な行動で、どんなにトレーニングをしても修正が難しい場合もあるんです。
そんな時は、飼い主さんが犬の安全を守るために、人と無理に接触させないなど、適切な配慮が必要です。
わんちゃんのトレーニングで人慣れをサポート
犬が人に慣れるためのトレーニングもとても大事です。
できる限り早い段階で、様々な人と触れ合える機会を作り、友好的に接することができるようにサポートしていきましょう。
たとえ性格によりけりでも、少しずつ慣れるように訓練を重ねていくことで、わんちゃんの人との関わり方が向上します。
まとめ
今回は、YouTubeのコメントからいただいた「社会性」に関するご質問にお答えしました。
内容としては、ドッグランに連れて行った方が良いかどうかというものでしたが、必ずしもドッグランが必要なわけではありません。
わんちゃんの性格や相性によって、合った環境で他の犬や人と触れ合うことが大切です。
愛犬に無理をさせないことが大切
無理してドッグランに連れていく必要は全くありません。
わんちゃんが苦手な場所や状況であれば、他の方法で気分転換やリフレッシュをしてあげれば大丈夫です。
特に、犬同士の触れ合いよりも、人との接触が日常的に多くなってくるので、人に対して吠えたり噛んだりしないようにしつけることが基本となります。
子犬の時期からの触れ合いが鍵
特に子犬の時期に、様々な人と触れ合い、可愛がってもらう経験をたくさん積むことで、わんちゃんは「人は怖い存在ではない」と学びます。
こうした積み重ねが、将来的に人が好きな犬に育つための大きな要素となるのです。
できるだけ早い段階で、いろんな人と接する時間を作ることが、わんちゃんの社会性を高める鍵です。
ぜひ、わんちゃんに無理をさせず、楽しい経験を重ねながら、社会性を養っていってください。