お散歩中の犬同士が激しく吠え合っている姿を見かけることがあります。
犬同士の交流が多ければ、他の犬に攻撃を仕掛けたり吠えたりしなくなるのでしょうか?
お散歩中の吠えを辞めさせる方法をプロのドッグトレーナーが解説します。
記事監修:犬のしつけハグ 川島 恵
Kawashima
Youtubeに頂いたコメントの内容

犬種:マルックス(マルチ―スとダックスフントのミックス)
月齢:2歳
性別:メス
散歩中のワンちゃんの時に過度に吠えます。
ドッグランでは飼い主から離れず、幼稚園に行って見た時は自分から挨拶しようとはしませんでした。
散歩中は引っ張る事はなく、アイコンタクトも多く、お座りや待てのコマンドを聞いてくれますが、ワンちゃんが視界に入ると難しいです。
長期的にトレーニングが必要なのは分かりますが、小さい時にワンコと交流は少なかったので幼稚園に行けば少しマシになるかどうなのか、散歩中の具体的なトレーニングがあれば教えて頂きたいです。
犬に指示語を教える方法

ご相談者さんの愛犬は、きちんと指示が通るのにお散歩中に静止をかけることが出来ていないようです。
飼い主さんは指示語がしっかりと通っていると感じているようですが、おそらく通っていないのだと思います。
時と場合によって指示語が通らなくなってしまう原因は、指示語に対する危機感が低いからです。
例えば、いつもおやつを見せて何か指示を出し、出来たらおやつを与えていたとします。
指示を出した時におやつよりも強く興味を持つものがあれば、指示は通らないでしょう。
ご相談者さんの愛犬が散歩中に出会う他の犬が、おやつよりも興味を示すものに値するのではないでしょうか。
指示語を教える時、指示を出した時には必ず聞かなければならないという危機感を持たせる必要があります。
犬のしつけハグでは、トレーニングの際におやつは使いません。
おやつなどの物は一切使わずに、きちんと人の指示に従うように教えて行きます。
犬にとっての最大のご褒美は「褒め」です。
指示がきちんと通った時には、必ず沢山褒めてあげます。

もし人の指示に従わない場合には、リードで合図を送るなどの方法で必ず指示に従うようにします。
1度指示を出しても従わない場合には、必ず2回目には従わせるようにします。
この方法を繰り返すことによって、1度目で従わなくても2度目には必ず行わなければならないということを犬が学習して、1度目で従うようになっていきます。
1度目の指示で出来た時には、とにかく沢山褒めてあげて下さい。
「1度目の指示で従い沢山褒めてもらう」「2度目の指示で従わされる」犬にとっては、この2択になるわけです。
お散歩トレーニングの方法

お散歩のトレーニングには、正しい手順があります。
犬のお散歩のラッシュ時があると思います。
犬が沢山お散歩をしている時間に行って、慣れさせることは難しいです。
まずは、歩行の練習からはじめましょう。
人の横に付いて、人に意識を向けて歩く練習をして下さい。
次に、「すわれ」「まて」などの指示語が落ち着いた状態でしっかり通るようにします。
人の横について歩く、落ち着いた状態で指示語が通ることが確認出来たら、犬が少ない時間帯にお散歩に行きましょう。
外での刺激は他の犬だけではなく、車や工事などの大きな音など沢山あります。
外の刺激にも慣れさせる必要があります。
他の犬に吠える理由と対象方法

臆病な性格の場合
臆病な性格の犬は、警戒心から他の犬や人などに吠える傾向にあります。
恐怖心から吠えてしまうのです。
吠えに対して叱かるのはNGです。
叱られることに対する恐怖心から、更に吠えてしまう危険があるからです。
もし、以前他の犬に吠えられた経験がある場合には、犬に対するイメージを良くする必要があります。
まずは、犬とただすれ違う練習から初めてください。
いきなり挨拶をさせることは難しいので、自分から攻撃をすることが出来ないくらいの離れた場所ですれ違うようにします。
少しずつすれ違う距離を狭めて行って下さい。

愛犬の様子をしっかりと観察して下さい。
犬の耳が立って少し歩調が速くなってきた段階で、リードで合図を送ったり名前を呼ぶなどの方法で人の横に付いて歩くという方に意識を向けて通り過ぎるようにして下さい。
お散歩時には、犬は人の左側の壁沿いを歩かせて下さい。
お散歩中の犬とすれ違う時に、飼い主さん同士が隣り合うことがあっても犬同士は隣り合わないような形ですれ違えば、襲い掛かることはありません。
犬が人を追い越して攻撃をしかけようとしたら、静止を掛けることができます。
最初は広い道を選ぶようにしましょう。
強気な性格の場合
強気な性格で他の犬に吠える場合には、普段から主導権が犬にあるケースが多いです。
ますは、室内できちんと指示が通るようにトレーニングをして下さい。
特にお散歩が好きな犬は、家の中で指示が通っても大好きなお散歩中は興奮状態にあり、指示がなかなか通り難くなります。
外に出て指示が通らなかった場合には、一度家に帰りクールダウンさせてから再度お散歩に出るという方法が有効です。
人に集中して歩くことが出来て、歩行が安定している状態で外の刺激に慣れさせるようにしましょう。

主導権が犬にある場合には、お散歩も人の横ではなく前方を歩いている傾向にあります。
人の横に付いて歩き、横断歩道の前ではオスワリの指示が通る状態にして下さい。
ドッグランなど放し飼いに出来る場所で、「スワレ」「マテ」の指示がきちんと通る、呼び戻しが出来るように練習しましょう。
生まれ持った性格が強気な犬もいます。
更に飼い主さんが犬の要求に応えてしまうことで、強化してしまいます。
主導権は人が握るようにして下さい。
犬は外に出た時に興奮しやすいので、1日に1回1時間のお散歩をするよりも、15分のお散歩を4回行った方が、トレーニングになります。
お散歩はこまめに連れて行き、良い経験をさせることが良いです。
犬同士の交流

犬同士の交流を沢山させていと思っている飼い主さんが多いです。
犬の性格によって異なります。
犬が好きな性格の子もいれば、苦手な性格の子もいます。
犬が好きな性格の場合には、ドッグランなどに連れて行って交流させることは良いことです。
しかし、犬が苦手な性格の子の場合には無理矢理交流させてもストレスでしかありません。
臆病な性格な犬、犬が苦手な犬にはドッグランをお勧めすることは出来ません。
他の犬に慣れさせたい場合には、比較的落ち着いた性格の犬が多い「幼稚園」などがお勧めです。
犬のしつけハグの幼稚園では、性格でグループ分けをしています。
なぜなら、遊び方が違うからです。
ご相談者さんの愛犬は2歳なので、少しずつ苦手意識を克服していくと良いと思います。
まとめ

お散歩中に他の犬に激しく吠えてしまうという飼い主さんからご質問を頂きました。
まずは、人の横についてきちんと歩くところから練習をはじめましょう。
お散歩中は人に意識を向けることが出来れば、他の犬に意識がいかなくなります。
また、きちんと指示語が通るようになれば、他の犬に吠えかかっても静止をすることが出来ます。
幼少期に他の犬との関わりが少なかったということですが、犬の性格によっては無理矢理交流をさせる必要がない場合があります。
犬の性格に合わせて対応してあげましょう。
犬のしつけ ハグ



