おやつもおもちゃも使わない犬のしつけ

【愛犬さんもお疲れ】年末年始にかかりやすいストレス

【愛犬さんもお疲れ】年末年始にかかりやすいストレス

年末年始、愛犬とずっと一緒に過ごせるのは嬉しいものですが、
実はワンちゃんにとって大きなストレスやトラブルの原因になることも。
本記事では、プロドックトレーナーの視点から、
お家でのフリー時間の考え方や、環境の変化が愛犬に与える影響、
そして休み明けに起こりやすい「分離不安」を防ぐための注意点を詳しく解説します。

Kawashima

Profile 川島 恵 ドックトレーナーとして12年目の令和元年に東京の世田谷区と文京区にあるドッグトレーニング犬のしつけ教室をオープン。 『スッキリ』(日本テレビ系)犬のしつけ専門家として出演電話出演。 テレビ東京「どうぶつピース!!」に出演。「おやつ、おもちゃ無しのしつけ」でドッグトレーニングする犬のしつけの専門家

はじめに:年末年始に愛犬が抱えるストレスとは?

はじめに:年末年始に愛犬が抱えるストレスとは?
年末年始は、私たち人間にとっては楽しいイベントが続く時期ですが、ワンちゃんにとっては「いつもと違うこと」の連続です。

生活リズムが崩れたり、見知らぬ来客があったり、あるいは帰省先での慣れない生活など、目に見えないストレスが蓄積しやすいタイミングでもあります。

ドッグトレーナーの川島氏によれば、特に注意が必要なのは「環境の変化」「依存度の増加」「食生活の変化」の3点です。
はじめに:年末年始に愛犬が抱えるストレスとは?
これらが重なると、せっかくの休日が愛犬の体調不良や問題行動の引き金になってしまうこともあります。

本記事では、愛犬が健やかに、そしてお互いにストレスなく過ごすためのポイントを深掘りしていきます。

環境が変わることで起こる「排泄トラブル」と「指示無視」

環境が変わることで起こる「排泄トラブル」と「指示無視」
年末年始、実家への帰省や旅行に愛犬を連れて行く方も多いでしょう。

慣れ親しんだ場所であれば問題ありませんが、初めての場所や久しぶりの環境では、ワンちゃんは緊張状態に置かれます。

トイレの失敗はストレスのサイン

環境が変わることで起こる「排泄トラブル」と「指示無視」
自宅では完璧にトイレができている子でも、環境が変わると急に失敗してしまうことがあります。

これは、ワンちゃんが「どこがトイレか分からない」という物理的な迷いだけでなく、「自分の居場所を確保したい」という心理的な不安からくるマーキングに近い行動である場合も少なくありません。

「自由」が裏目に出るケース

環境が変わることで起こる「排泄トラブル」と「指示無視」
新しい環境に行った際、つい「広いから」「遊び相手がいるから」と、ずっとフリー(放し飼い)にしてしまいがちです。

しかし、これが排泄問題や「指示を聞かない」といったトラブルの元になります。

慣れない場所で自由度を上げすぎると、ワンちゃんはどこでどう過ごせばいいのか自分で判断しなければならず、それが大きな負担となるのです。

【犬のしつけ専門家が監修】旅行などの移動時の愛犬の不安解消法!

「ずっと一緒」が引き起こす「分離不安」の落とし穴

「ずっと一緒」が引き起こす「分離不安」の落とし穴
連休中、最も気をつけなければならないのが、飼い主さんへの「依存」です。

普段はお留守番ができている子でも、年末年始の数日間ずっと誰かがそばにいる環境に慣れてしまうと、休み明けに深刻な問題が発生することがあります。

3日間で依存度は急上昇する

「ずっと一緒」が引き起こす「分離不安」の落とし穴
「たった数日だから大丈夫」と思われがちですが、ワンちゃんにとって大好きな飼い主さんと24時間一緒に過ごせる時間は格別です。

しかし、その幸せな時間が当たり前になると、休み明けに突然一人にされた時、「どうして今日はいなくなっちゃうの?」とパニックを起こしてしまうのです。

分離不安からくる問題行動

「ずっと一緒」が引き起こす「分離不安」の落とし穴
依存度が高まった状態で急にお留守番が始まると、以下のような症状が出ることがあります。

  • お留守番中に吠え続ける
  • 家具や備品を破壊するなどのいたずら
  • 食欲の低下や下痢などの体調不良
  • 情緒不安定(常にソワソワする)

これらは一度定着してしまうと、修正するのに多大な時間と労力が必要になります。

ワンちゃんって何時間お留守番できる?意外と知らない情報を解説!

プロが教える!ストレスを防ぐ「いつもの生活」の守り方

愛犬にストレスをかけず、休み明けもスムーズに日常生活に戻るためには、連休中であっても「特別扱いしすぎない」ことが重要です。

クレートやケージの時間を確保する

プロが教える!ストレスを防ぐ「いつもの生活」の守り方
日中、普段からクレートやケージで過ごしているワンちゃんであれば、休日もその時間を必ず設けるようにしましょう。

たとえ飼い主さんが家にいても、あえて数時間はケージの中で一人で落ち着く時間を作ってあげることが、自立心を保つ秘訣です。

人間のリズムに合わせすぎない

プロが教える!ストレスを防ぐ「いつもの生活」の守り方
年末年始は夜更かしをしてしまいがちですが、ワンちゃんを夜遅くまで付き合わせるのは避けましょう。

睡眠不足はイライラの原因になります。人間が起きていたとしても、ワンちゃんだけはいつもの就寝時間に寝かせてあげる。

こうした「時間管理」が、愛犬の安心感に繋がります。

「かわいそう」という感情のコントロール

「普段お留守番ばかりでかわいそうだから、休みの日くらいはずっとフリーで遊ばせてあげたい」という飼い主さんの優しさが、結果的にワンちゃんを苦しめることがあります。

本当の愛情とは、連休が終わった後の「日常」でも愛犬が穏やかに過ごせるように準備してあげることなのです。

【あれって駄目なの!?】室内飼いの犬についやっちゃうNG行動-5選-【ドッグトレーナー解説】

要注意!特別な「食べ物」が健康を害することも

要注意!特別な「食べ物」が健康を害することも
お正月といえば豪華な食事。

愛犬にもお裾分けしたくなる気持ちは分かりますが、ここにも落とし穴があります。

食事バランスの崩壊と体調不良

要注意!特別な「食べ物」が健康を害することも
普段、ドライフードや決まったウェットフードを食べている子が、急に脂っこいものや味の濃い人間用に近い料理を口にすると、胃腸を壊して下痢をしてしまうことがよくあります。

わがままな食い付きの原因に

要注意!特別な「食べ物」が健康を害することも
一度美味しい「特別なもの」を覚えてしまうと、連休明けにいつものドライフードを全く食べなくなってしまうことがあります。

これを「わがまま食い」と呼びますが、これを直すのも一苦労です。

あげるにしても、普段のフードのトッピング程度に留めるなど、しっかりとコントロールすることが大切です。

【ドッグトレーナー監修】ドッグフードを食べてくれない子の対処方法

まとめ:愛犬との健やかな新年を迎えるために

まとめ:愛犬との健やかな新年を迎えるために
年末年始を楽しく過ごすためのキーワードは、以下の3点に集約されます。

  1. 環境の変化に対する配慮: 帰省先でも普段のケージを持ち込むなど、安心できる場所を作る。
  2. 適切な距離感の維持: ずっと一緒ではなく、あえて一人にする時間を作り、依存を防ぐ。
  3. 食生活の維持: 慣れないものを与えすぎず、いつもの食事をベースにする。

ワンちゃんは「今」を生きる動物です。特別な日がいつ終わるのかを理解することはできません。
まとめ:愛犬との健やかな新年を迎えるために
だからこそ、私たち飼い主がしっかりとリードして、いつも通りの安定した環境を提供してあげることが、最大のプレゼントになります。

もし、連休中に愛犬の様子がおかしいと感じたり、お留守番ができなくなってしまった場合は、一人で悩まずにプロのドッグトレーナーに相談することをお勧めします。

正しい知識を持って、愛犬と一緒に素晴らしい新年をスタートさせましょう!