犬にも犬種別の特徴があることは、みなさんもご存知でしょう。
おとなしい性格、天然犬種、頑固な性格など様々です。
どんな性格でもいつもかわいく、私達を癒してくれます。
今回は、Youtubeに頂いたコメントから、川島トレーナーが選ぶ「賢い犬種」をご紹介します。
記事監修:犬のしつけハグ 川島 恵
Kawashima
Youtubeに頂いたコメントの内容
- ビーグルが天然犬種なのは意外でした
- フレブルとコーギーが天然犬種なのはなんとなく理解できます。
- 逆に優秀だと感じるトレーニングしやすい犬種は何かありますか?
ご質問、ありがとうございます!
そこで、川島トレーナーが長年ドッグトレーニングを行って来た中で思う、賢い犬種をご紹介します。
ネット検索をしていただければ情報が溢れており、同じ意見の物が多く存在しています。
川島トレーナーセレクト、ドッグトレーナー目線でプロが選ぶ「賢い犬種6選」をご紹介します。
大きさ別の賢い犬
賢い犬種は数が多くて、挙げるときりがありません。
もちろん個体差はありますが、犬種によって性格が異なります。
様々な犬種のトレーニングを行ってきましたが、トレーニングがしやすく賢い子が多い犬種があります。
今回は中~大型犬の中から3種類と小型犬から3種類をご紹介します。
中~大型の賢い犬種3種類
近年大型犬を目にすることが減っていますが、大型犬が好きという方も多いでしょう。
今後、大型犬を迎え入れることを考えた時の参考にしていただけたらいいなと思います。
賢い犬種の1位ボーダーコリー、2位ジャーマン・シェパード・ドック、3位ラブラドール・レトリーバーです。
全て、作業犬として活躍しています。
作業犬は性能が高いことが非常に多いです。
もちろん家庭犬の中にも性能が高い犬種は沢山いますが、犬を飼う時の参考にしていただければいいなと思います。
それぞれの特徴を詳しくご紹介します。
1.ボーダーコリー
中~大型の賢い犬種として一番最初にご紹介したいのは「ボーダーコリー」です。
恐らくボーダーコリーを1位に挙げる人は多いと思います。
犬の中でも圧倒的に性能が良い犬種です。
頭が良く物覚えが良いという特徴があります。
頭の回転が速く、トレーニングを行うと指示語を直ぐに覚えるなど、頭の良さを実感します。
犬も人と同じように個体差があるため、少しトレーニングに時間がかかる場合もありますが、トレーニングが入らないボーダーコリーに出会ったことはありません。
しかし、単純に頭が良いイコールトレーニングが入りやすいという訳ではありません。
頭が良いため、他の犬種と比較するとずる賢いという一面が見られることがあります。
人の目を盗んでいたずらをしたり、逆に人の方が使われてしまうということも少なくありません。
頭が良い分、デメリットもあるということを覚えておいて下さい。
2.ジャーマン・シェパード・ドッグ
中~大型の賢い犬種第2位は「ジャーマン・シェパード・ドッグ」です。
以前警察犬のトレーニングを行っていましたので、ジャーマン・シェパード・ドッグの賢さは日々感じておりました。
警察犬の血統の犬は、ジャーマン・シェパード・ドッグの中でも特に優秀な犬達でした。
特別優秀な犬と比較すると、当然ですが家庭犬として飼われている犬の方がトレーニングは入りにくくはなります。
中には警察犬を引退した優秀な犬を飼っている方もいらっしゃるでしょう。
実際に飼っている方は、頭の良さを実感しているのではないでしょうか。
ただし、第1位に紹介したボーダーコリーと同様に、どうしてもずる賢いという部分があり扱いずらいことがあります。
ボーダーコリーやジャーマン・シェパード・ドッグは、初心者向けではありません。
初めて犬を迎え入れるなら賢い犬種の方が良いと思われるかもしれませんが、おすすめは出来ません。
頭が良いから扱いやすいというわけではないのでご注意下さい。
3.ラブラドール・レトリーバー
中~大型の賢い犬種第3位は「ラブラドール・レトリーバー」です。
ラブラドールは、子犬期と成犬では性格が全く異なります。
子犬期は、少しおバカな行動をすることがあり、飼い主さんを笑わせてくれる動きが多く見られます。
しかし成犬になるにつれて、キリっとしてくる犬種です。
子犬期はトレーニングが定着しない子もいるため、少し苦労することがありますが、一般的にはトレーニングがやりやすい犬種です。
ラブラドールは成犬になると20kgを超えるため、飼う場合には覚悟を持つ必要があります。
同じレトリーバーでも、ゴールデン・レトリーバーと比べるとアクティブで好奇心旺盛な性格です。
トレーニングにも前向きに取り組んでくれます。
小型の賢い犬種3種類
家庭犬として飼われている犬の多くが小型犬です。
1位トイプードル、2位チワワ、3位キャバリアです。
川島トレーナーがお勧めする賢くて飼いやすい犬種の1位はキャバリアです。
トイプードルは人気が高く情報量が多く賢いため、1位にランキングしています。
賢い小型犬にランキングした3犬種について、詳しくご紹介します。
1.トイプードル
小型の賢い犬種第1位は「トイプードル」です。
トイプードルを飼っている人は非常に多く、不動の1位と言えます。
ドックトレーナー目線では他の犬種とあまり差はないと思いますが、毛が抜けにくいなど飼いやすい部類に入るでしょう。
トイプードルを飼っている人が多いため、情報に溢れています。
情報量が多いため、困った行動が見られた時の対策方法も簡単に入手することができるのです。
あまり飼われていない犬種の場合には、対策がわかりにくいため不安になるかもしれません。
トイプードルは情報が多いため、性格も分かりやすく飼いやすいのです。
中には気性の荒い性格の犬もいますが、一般的には攻撃性が高くて神経質な犬種と比較するとクセのない犬種です。
トレーニングがしやすい、賢いと言えます。
なんといってもトイプードルの最大の特徴として、かわいいです。
様々なカットを楽しむ事ができるという点も人気の理由の1つでしょう。
トイプードルの不動の人気は、今後も変わることはないのではないかと思います。
2.チワワ
小型の賢い犬種第2位は「チワワ」です。
チワワは警戒心が強い点が問題視されることが多く、なかなか人に懐かないという特徴がある犬種です。
トレーニングをする上で指示語を教える、家の中で飼う上でのしつけがしやすいです。
トイプードル同様に見た目がかわいいので、甘やかしてしまう飼い主さんが多く見られます。
そのため、飼い主さんに依存することがあります。
過保護になりやすく、他の人と接することが少なくなった結果、飼い主さん意外を受け付けにくくなってしまうことがあります。
日々刺激を与えてあげるようにして下さい。
しかし、臆病な性格なので過度に怖い経験をさせないように注意してください。
チワワはトレーニングがしやすく飼いやすいため、第2位にランクインしています。
3.キャバリア
小型の賢い犬種第2位は「キャバリア」です。
キャバリアは意欲があり好奇心が旺盛な犬種です。
人懐っこい性格で、他の犬とも仲良く遊ぶことができます。
吠え癖や噛み癖が目立ちにくい犬種でもあります。
耳が長く毛も長いため、ブラッシングをするなどのお手入れに関しては大変ではありますが、性格は穏やかで賢いです。
ただし、キャバリアは心臓病にかかりやすいというデメリットがあります。
必ずしも長生きできないというわけではありませんが、1位に挙げたトイプードルと比較すると寿命が短い傾向にあります。
川島トレーナーが最もお勧めする犬種はキャバリアです。
まとめ
今回はドッグトレーナが思う賢い犬種6選というテーマ―で説明しました。
中~大型犬3種類、小型犬3種類を挙げました。
中~大型犬3種類
- ボーダーコリー
頭が良く、ずる賢い面があります。 - ジャーマン・シェパード・ドッグ
頭が良く警察犬によく使われます。 - ラブラドール・レトリーバー
アクティブかつ好奇心旺盛で、成犬になるとキリッとします。
中~大型犬の3種類は性能が高いため、作業犬としても活躍しています。
大きくて体重が重くなるという点では飼うとなると覚悟が必要になるので、ご注意ください。
小型犬3種類
- トイプードル
気性は穏やかで情報に溢れています。 - チワワ
警戒心は強いですがしつけがしやすいです。 - キャバリア
好奇心旺盛で穏やかです。
トイプードルは不動の人気を誇っており、見た目のかわいさはもちろんですが、しつけがしやすく飼い犬種です。
川島トレーナーの一押しはキャバリアです。
多くの飼い主さんが頭を悩ませる犬の問題行動である「噛み癖」や「吠え癖」が少なく飼いやすい犬種です。
犬を迎え入れる時に一番良いのは、好きな犬種を飼うことだと思います。
ただ、好きな犬種にどのような性能があるのかということをきちんと調べた上で、環境に合った犬を迎え入れることがいいと思います。
好きな犬種を迎え入れることで、よりその犬に尽くしてあげようきちんとお世話をしてあげようという責任感を持つことが出来ます。
賢いから、飼いやすい犬種だからという理由で選ぶことも悪い事ではありません。
実際に飼うと犬に対しての情が湧くと思うので、可愛がって頂けると思います。
もし飼うことが難しい性格であった場合は、きちんとトレーニングをすることで改善することができます。
今回ご紹介した内容を、犬を迎え入れる際の参考にしてみて下さい。